チームVERYの出産体験記を大公開する連載、今回は今年7月に第1子の男の子を無事出産された橋本マナミさんが登場! 気になる「産後ケア施設」も経験されたという彼女の産前産後ストーリーとおすすめグッズを、2回にわたって紹介します。
男の子を産んで3カ月。寝不足が積み重なってきていますが、元気に過ごしています!
もともと生理不順だった私は、20代後半で多嚢胞性卵巣症候群と診断され、「できれば20代のうちに出産を」と言われていました。でもその頃はお仕事が忙しくなってきた頃で、結婚も出産も考えられませんでした。
不安な新型コロナ禍での妊娠生活
結婚してこんなに早く授かると思わなくて、妊娠にも気づかず、体調が悪い日が続いても風邪かな?くらいに思っていました。
妊娠が判明してからも仕事は続けており、安産のためにスクワットをしたり、近所をひたすら散歩したり、でも出産が近く頃になると新型コロナの影響で、前例のないことに直面しすごく不安でした。
もともと家でじっとしていられないタイプなので、出かけられないのは精神的にもちょっと辛かったです。
誕生日は赤ちゃんのタイミングで出てきた日に・・・
出産したのは、世田谷の杉山産婦人科です。
友人が何人かここで産んでいて、助産師さんなどスタッフの皆さんが優しく、頼りになると評判を聞いていましたし、施設もきれいでご飯が美味しいところも決め手になりました。
無痛分娩を希望していたのですが、計画出産ではなく、自然に陣痛が来てから無痛の処置をしてもらえるようにお願いしました。夫は医師で忙しく、自然分娩だと立ち会える可能性も低くなりそうでしたが、赤ちゃん優先でいこうかなと。
私、占いを信じるほうなので、赤ちゃんのタイミングで出てきた日を誕生日にしたかったんです。
生放送番組にリモート出演した翌日、陣痛が
出産予定日9日前の夜に何回か激しめの陣痛らしきものが来たのですが、眠気が勝って寝てしまっていて(笑)。朝起きたら破水しているような感覚があり、おしるしもあったので、病院に連絡。すぐ来てくださいとのことで、急いで病院に向かいました。その日、夫は14時からの仕事で、運よく車で連れて行ってもらえました。
子宮口をチェックしたら、まさに14時頃生まれるのでは?と。
その頃大体3分間隔くらいで陣痛が来ていて、下腹がきゅーっと締め付けられる感じが徐々に強くなっていました。
痛かったのですが、呼吸を吐くと軽減されて、何とかしのげるくらい。出産の痛みは鼻からスイカというくらいだから、ここから強いのが来るんだろうな…と思ったのですが、それが強めの陣痛だったようです。
「痛い」とは言っていたけど、叫んだりはしていなかったので、そんなに痛そうに見えなかったみたいで、夫に後で聞いたら「え、あの時、痛かったの?」って(笑)。
子宮口6cmくらいの時に麻酔を注入。入れる時も痛みは感じなかったです。
生まれる時はスムーズで、3回いきんだくらいで、ツルッと。
自粛中の楽しみの一つが出産動画を見て号泣することだったので、自分も泣くと思っていたんですが、泣きせんでした。
かわいいんだけど、生まれた直後の赤ちゃんがおじいちゃんにしか見えなくて(笑)。夫は最初から「かわいい」を連発していて、今も溺愛しています。
新型コロナや高齢になってきた両親のこともあり、産後ケア施設に
退院後は、産前産後ケアセンターに1週間ほどお世話になりました。
新型コロナもあり、地方に住む両親を呼ぶことができず、また高齢にもなってきていて「そんなにお世話ができないかも」と言われていたんです。
いろいろ調べた結果、友達が利用して評判が良かった「東峯サライ」に決めました。
実際、本当に良かったです。自分のことなら楽観的なのですが、子どもに関してはすごく心配症になってしまって、家で夫と2人だけで世話をしていたらすごく不安だったと思います。夜も預けられるし、ひどかった腰痛も理学療法士の方が診てくれたり、小児科の先生にもいろいろ相談できました。
院長先生もお子さんがいらっしゃる方で、仕事復帰についても応援してくださいました。
最初は、早く仕事復帰することに対してどこか罪悪感があったんです。でも働く女性の意見を聞いて、両立することへの不安も消えました。
産後3週間で仕事復帰
復帰の時期は悩みましたけど、芸能の仕事は毎日行くわけではないし、短時間で終わるものを選べたり、リモートも増えたので、産後3週間目にリモート出演で復帰しました。
これがニュースになりいろんな声もいただきましたが、あまり気にはしなかったです。
夫が協力的で、最初の1カ月はなるべく休みを取ってくれていたのですが、女の人が子育てしなさいという慣習はやっぱり根強いんだなと思いました。
家の近くにいい保育園も見つけたので、これから赤ちゃんの様子を見ながら、お仕事も徐々に増やせたらなと思います。
毎朝5時が子守の交代時間
おっぱいを飲ませたり、電気を消して部屋に置いておくとすぐ寝てくれます。よく聞く「背中スイッチ」もないみたいです。
それでも!想像以上に睡眠不足はきついです!
子どもは2人ほしいと思っていたけど、今はまだ考えられないですね。
我が家は朝5時が夫と子守の交換時間です。
夫は、赤ちゃんが泣いているだけでは起きないので、私が起こしています(笑)。逆にそれまでは起きないように厚めのヘッドホンをして寝てもらっています。
沐浴は、2人とも1人で入れるのが怖すぎて、必ず2人態勢で。夫の帰りは遅くても21時頃なので、2人でお世話ができて助かっています。
ご飯は私が作り、片付けは夫が担当。実は私、潔癖症気味で、他の人が作ったご飯をあまり食べられないんです。
だから外食もお店を選ぶし、杉山産婦人科にしたのも、ご飯や施設の清潔感がかなりのポイントだったりします(笑)。
産後のこの時期に夫婦関係はできあがるのかなと感じています。
この時期に家事ができてない!とか言われたら、離婚を考えるレベルになっちゃいますよね。産後に男の人が手伝ってくれないと一生恨むと聞いていたので、妊娠中から夫には伝えていました。
1カ月くらいの時、なんで泣いているか分からなくてもう無理!となった時が2回くらいあったんです。そういう時も、「休んでていいよ」「エステに行ってきなよ」と言ってくれたり、週2くらいは息抜きの時間を作ってくれるのでなんとか持ちこたえました。感謝しています。
今はだいぶペースがつかめてきて、なんで泣いているのかがわかるようになってきました。
夫はオムツ替えもミルクも飲ませられますし、いろいろ泣き止ませグッズを買って、ここに置くと泣き止むよっていうシステムも作ってくれています(笑)。
今うまくいってるのは、泣いたときにバウンサーで足を蹴ると音が鳴るっていうシステム。あとは、自動で揺れるアップリカのバウンサーも便利です。
10月には泊まりの仕事も控えているけれど、夫が見てくれるので不安はありません。
ただ、息子がもう少し大きくなった時、外でのトイレがすごく不安で。それが、潔癖症の自分としては今からすごく恐怖です(笑)。
橋本マナミ・1984年生まれ、山形県出身。1997年のデビュー以後、グラビアやバラエティ、ドラマなどで幅広く活躍。2019年、2年間交際していた1歳年下の勤務医との結婚を発表、2020年7月2日に男の子を出産。
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取材・文/有馬美穂