VERY November 2020
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November 2020

2020年10月7日発売

780円(税込)

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発達障がいの長男を東大に入れたシングルマザー「ADHDを小学校で公表した理由」

「私はこうして子どもを東大に入れた」的な成功体験を語るテレビ番組や雑誌特集が数多くあります。『発達障がいで生まれてくれてありがとう――シングルマザーがわが子を東大に入れるまで』の著者・菊地ユキさんのお話にはそのようなノウハウはありません。次から次へと巻き起こる出来事にひとつひとつ対処していった。それだけです。発達障害だから、母子家庭だから、といったこととは関係なく、そもそも親とはそのようにしかできない、あるいは、そうあるべきものなのかもしれません。

 

Ⓒ須藤明子

 

――大夢くんの時代はまだ発達障害という概念が広まり始めたばかりの頃、彼が2年生の時にADHD、「地域初の発達障害児」に認定されます。その時の心境は?

 

「ADHDと言われた瞬間、正直、『よかった~』でした。それまでの行動が、本人の性格や私の育て方でも、片親だからの愛情不足でもなく、『障害なら仕方がない』と思えたからです(なぜみんな片親だと愛情不足だと思うんでしょうか)。なったものはしょうがない!と。とは言っても、その後の生活はやはり大変でしたが」

 

――その後、ADHD判定を受けた大夢くんと向き合い、受け入れ、学校や父兄にも報告、公表されます。

 

「自分のためでもありました。育て方、一人親、性格の問題と思われるより、『障害だから仕方がないの』『だから特別扱いして』という思いもありました。それに、みんなに知ってもらったほうが本人も生きやすいのでは、と思ったからです」

 

――ユキさんは「勉強は教えたことはない」ということですが、大夢くんの生活面に関してはどうでしたか?

 

「私がおバカなので勉強を教えることができなかった、というのが本当のところです(笑)。『小数点とか分数とか私は習ってない!』と堂々と言い放っていました。お母さんは教えられないから学校でちゃんと聞いてきて、と。逆に生活面では口うるさかったと思います。だって、何度言ってもすぐ忘れるから。靴を並べる! 洋服で手を拭かない! 鼻に手をやらない! ゆらゆらしない!……。でも、彼は、使ったものを元の場所に戻す、人の悪口を言わない、愚痴や文句を言わないとか、私ができないことを当たり前のようにきちんとやっていたので『あっぱれ』です(笑)」

 

 

菊地さんへのインタビュー全文は、発売中のVERY10月号に掲載中です。ぜひチェックしてください。

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菊地ユキ 1969年生まれ。秋田県立金足農業高等学校、秋田美容専門学校卒業。2005年、美容室「フェールネージュ」開業。「余談になりますが、30代の頃、『VERY』が好きで、美容室から持ち帰って読んでいました。三浦りさ子さんの写真を切り抜いて冷蔵庫に貼ったりしてました。〝いつか絶対『VERY』の似合う女性になる!〟と夢見てました」とのこと。『発達障害で生まれてくれてありがとう シングルマザーがわが子を東大に入れるまで』(光文社/¥1,500+税)。Instagram:yuki.kikuchi.office.ANRI

取材・文・編集/フォレスト・ガンプJr. 

 

 

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