毎年新鮮な組合わせのお鍋レシピが登場するけれど、やっぱり食べたくなるのは自分の舌に馴染んだ、いつものお鍋。〝美味しいものを知っている〟みなさんに、お母さんから受け継いだ秘伝レシピや、家族が大好きなリピート鍋レシピを教えてもらいました。
べトナムレストランkitchenシェフ・鈴木珠美さんの
お店の鍋をおうちで!簡単トムヤムクン鍋
辛くてほの酸っぱいスープがクセになる
●材料(4人分)
水……1000㏄
<A>トムヤムペースト……2枚(2袋)
<A>ナンプラー……大さじ2
<A>ココナッツミルク……200㏄
<A>砂糖……大さじ1と1/2
<B>レモングラス……1本(斜め切り)
<B>コブミカンの葉……4~5枚
<B>しょうが……1片(薄くスライス)
イカ……1/2杯(輪切り)
エビ……8尾(頭と尾を取り皮をむく)
レタス……1/4個
トマト……1個(6等分のくし形)
豚肉……150g
しいたけ……大2個(4等分)
えのきだけ……1/2株
えりんぎ……2本(縦に4等分)
しめじ……1株
水菜……1/5束(5㎝幅)
春雨……お好みで
ピーナッツ……お好みで(ミキサーでパウダー状にするorすりこぎ棒でたたき細かくする)
●つくり方
①鍋にお湯を沸かし、沸騰したらAを入れ、スープの色が均一になったら、Bを入れる。
②鍋のまわりに具材を盛り付ける。
③鍋のくぼみに❶でつくったスープを入れ、煮立たせる。
④魚介やきのこ類など、うまみが出るものから入れていく。火が通ったものから食べてOK。
※ベトナム鍋がなくても、スープをお鍋のままカセットコンロに、具材はお皿に盛り付ければOK!
●ポイント
沸騰したお湯にトムヤムペースト、ココナッツミルクなどを入れトムヤムスープをつくる。よく混ぜ、写真のような色になったら、香りづけのためのハーブ類、しょうがを投入。
盛り付けた具は、真ん中のスープに滑り落とすように入れていく。具材はうまみが出る魚介やきのこ類から投入。春雨は〆に!
辛さをアレンジ
お好みでピーナッツパウダーをかけて。辛さがマイルドになり、食べやすくなります!
煮込んでも良し、しゃぶしゃぶも良し。
スープもごちそうだから、何を入れても美味しくなります
ある料理家さんの本がきっかけでベトナム料理に興味を持ち、2 年間ベトナムへお料理留学に。ホーチミン滞在中に出会ったのがこのお鍋です。帽子をひっくり返したような形の鍋は、つくる側にとっても食べる側にとっても理にかなっていて感動! お店を出すときには、この鍋を使おうと決めました。〝家でもお店の延長〟だから、自宅でも定番。娘たちは辛いものがまだ食べられないので、ペーストを入れずにエビの出汁とナンプラーで味付けしたものを別鍋で。0 歳からベトナムへ連れていっているので、きっとこの味を受け入れてくれる日も近い気がしています。
撮影/在本彌生 フードスタイリスト/川上ミホ〈W〉 取材・文/志摩有子、藤井そのこ
*VERY2017年1月号「簡単でも、病み付きになる秘密がありました あの料理家&有名人の“おうちリピート鍋”」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。