栄養バランス、子どもの体調、旬の素材……、いろんなことを気遣いながら家族のために一生懸命ご飯を作るママたち。それでも好き嫌いや毎日のお弁当作り、食育、と家庭内の「食」にまつわる悩みは尽きません。そんなママたちの悩みに3児の父でもあるコウケンテツさんがズバリ!今回は、子どもの野菜嫌いがストレスというママの悩みに答えてくれました。
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【今回の質問内容】
「『子どもの野菜嫌い』がストレスです。食べられるものはトマトとほうれん草だけといってもいいくらい。本当はニンジンもブロッコリーも食べてほしい。これなら食べてくれるかなと工夫しても残されたりすると、本当にショックで思わずイラッとしてしまいます」(33歳・3歳女の子ママ)
子どもの味覚は鋭敏で苦味に敏感
苦手な野菜を無理に食べさせる必要はありません
子どもには基本、好きなものを食べさせたらいいし、その方が健全だと思っています。子どもの成長、栄養バランスのことを考えると、野菜も食べさせなきゃとお母さんは躍起になりがちだけど、楽しく食べたっていう記憶が何よりの栄養です。実は、子どもの方が大人よりも味覚が鋭敏。苦いものを食べたがらないのは防御的な反応なんです。だから、ピーマンは苦くて嫌い、はあたりまえ! 小さい頃、苦手で食べられなかった野菜が自然と食べられるようになることってありますよね。それは大人になるにつれて味覚が退化していくから。今、いろんな野菜を食べなくてもトマトとほうれん草が食べられるならそれでよし! 食べられることをちゃんと褒めてあげましょう。あくまでポジティブな評価をしてあげることが大事だと思います。
Profile
コウケンテツさん
料理研究家。手軽でおいしい家庭料理を提案、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。30カ国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験も持つ。3児の父であり、育児にも日々奮闘。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通して人と人とのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。昨年開設したYouTube「Koh Kentetsu Kitchen」も大人気。
撮影/前 康輔 取材・文/北山えいみ 編集/羽城麻子
*VERY2021年7月号「「僕も、毎日ご飯作るのしんどいよ」って声に出して伝えたい!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。