栄養価も高く、保存も利いて、時短にもなる、とサバ缶の注目度が高まってから久しいですが、改めていざというときに大助かりと感じる今日この頃。今回は料理を愛する3名に「子どもも喜ぶ、ご飯もの」をテーマにとっておきサバ缶レシピを伺いました。美味しいだけでなく、簡単にできてちょっと洒落た一品に注目です!
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料理家 植松良枝さん
サバそぼろきゅうり寿司
「サバは身がとてもやわらかいので、細かくなりすぎないようにほぐすのがポイント。1㎝角ぐらいまで崩したら1ヵ所に集めて調味料を上から回しかけ、木べらをあまり動かさずに水分を優しく煮飛ばして」。甘みのある酢飯と香味野菜が、サバそぼろの塩気とマッチ!
◉材料・4人分
サバの水煮缶(汁気をしっかり切る)……2缶
A |
醤油・みりん……各大さじ2
酒・酢……各小さじ2 |
しょうが(みじん切り)……大1かけ分
サラダ油……大さじ1強
きゅうり(薄切り)…… 3本
大葉……約10枚~
米……2合
みょうがの酢漬け……適量(お好みで)
(合わせ酢/米2合)
B |
酢……大さじ6
砂糖……大さじ2 塩……小さじ1 1/2 |
C |
白いりごま……大さじ1 1/2
しょうがのみじん切り……大1かけ分 |
◉作り方
1 サバそぼろを作る。熱した深めのフライパンに油を熱し、しょうがを炒め、香りが立ってきたら汁気を切ったサバの水煮をほぐしながら軽く炒めて1ヵ所にまとめ、その上にAを回しかけ、水分が飛ぶように静かに寄せ集めながら炒め、水分がなくなったら火を止めて粗熱をとる。
2 きゅうりは塩もみし、水気をぎゅっとしぼっておく。
3 米を硬めに炊き、炊き上がったご飯を飯台に移し、よく混ぜ合わせたBを回しかけて切るように混ぜ、途中Cと2も加えて混ぜ合わせる。
4 3を皿に広げ、その上に1のサバそぼろをのせ、ちぎった大葉、薄切りにしたみょうがの酢漬けをのせる。
ライター arikoさん
サバ缶カレー
「市販のカレールーを使わないのでさっぱりとしていて、食感も重くないのが自慢。トマトで酸味と旨みを出し、隠し味の仕上げには麺つゆを。ぐっとコクが出ます」。缶詰を使えば煮込み時間もぐっと短縮! カレー粉は子どもに合わせた辛さを選んで。
◉材料・3〜4人分
サバの水煮缶(190g)……2缶
A |
玉ねぎ(粗みじん切り)……1個
おろしにんにく……1かけ分 おろししょうが……1かけ分 サラダ油……大さじ2 |
粗ごしトマト……150g
カレー粉……大さじ2 1/2
クミンパウダー……小さじ2
塩……小さじ1
麺つゆ(3倍希釈)……大さじ2
ターメリックライス……適量
パクチー、ナッツ、紫キャベツのピクルス……各適量(お好みで)
◉作り方
1 Aを鍋に入れ強火にかけ炒める。しんなりしたら弱火にして10分炒め、カレー粉とクミンパウダーを加えてさらに炒める。
2 カレーの香りが立ったら粗ごしのトマトを加える。
3 水100㎖(分量外)とサバ缶を汁ごと加え、沸騰したら麺つゆを加え、ふたをして5分煮込む。塩で味を調える。
4 ターメリックライスとともに器に盛り、好みでナッツやざく切りにしたパクチー、紫キャベツのピクルスを添える。
「sio」オーナーシェフ 鳥羽周作さん
無限サバ納豆ご飯
「納豆はひきわりタイプを使うのがポイント。味が全体により馴染みやすくなります」。缶詰独特の臭みがなく、多彩な食材が織りなすハーモニーは絶品。手軽に作れるので、覚えておけば朝食やランチ、お夜食にと大活躍すること請け合い。ヘルシーなところもいい。
◉材料・お茶碗3~4杯分
サバオリーブオイル漬け缶……1缶
ひきわり納豆……2パック
大葉(千切り)……3枚
みょうが(斜め薄切り)……1本
長ねぎ(薄めの輪切り)……5㎝
しょうが(みじん切り)……1かけ
白だし・醤油・みりん……各小さじ1
納豆の付属タレ……2パック分
うずらの卵(卵黄のみ)……人数分
万能ねぎ……適量
キムチ……適量(お好みで)
◉作り方
1 ボウルにサバ缶からタレまでの材料をすべて入れ、混ぜ合わせる。
2 ご飯を盛り1をかけて、うずらの卵の卵黄をのせ、万能ねぎを散らす。お好みでキムチを添える。
◉紹介してくれた料理家・愛好家はこちら!
料理家 植松良枝さん
旬の食材を使った料理を提案。レストラン「ヨヨナム」のメニュー監修やオンラインレッスン主宰と多岐にわたり活躍中。3歳の男の子のママ。
ライター arikoさん
美味しそうな料理が並ぶインスタはフォロワー18万人。近著は『arikoの美味しいルーティン』(講談社刊)や『arikoの副菜の鬼』(主婦の友社刊)。
「sio」オーナーシェフ
鳥羽周作さん
人気レストラン「sio」のオーナーシェフ。著書『やさしいレシピのおすそわけ #おうちでsio』(小学館刊)やTVの料理監修なども手掛ける。
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撮影/川上輝明〈bean〉 スタイリング・調理/片山愛沙子 取材・文/佐々木陽子 編集/磯野文子
*VERY2021年6月号「\料理家・愛好家競演/サバ缶でブランチしよう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。