美食の国フランスですが、意外や「毎日の食卓は日本のほうがずっと手間をかけている家庭が多い」と料理家・サルボ恭子さん。美味しいご飯と笑顔で食卓を囲めたら、2品で十分。もはや〝手抜き〟と思うことすらないんです。今回は、平日夜でも帰宅後20分で献立まるごと完成!皮をパリッと焼き上げる簡単チキンソテーと食べ応えも抜群のヨーグルトサラダのレシピをご紹介します。
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お肉がメインの日の20分献立
ガツンとインパクトのあるお肉はシンプルに焼くだけでごちそうになるありがたい食材。味付けは塩胡椒のみ、皮をパリパリに焼き上げた鶏は見た目から満足させてくれます。
【メイン】〝皮パリ〟に心躍る鶏もも肉のソテー
フライパンに鶏肉を入れ、蓋をしてほったらかし。ひっくり返しすら不要なのにごちそう感は最強。焼き方をマスターすればレストラン級の焼き加減。
【サブ】マヨより軽やかヨーグルトサラダ
いつものマヨサラダを水切りヨーグルトにチェンジ。マヨネーズは極少量、コク出しの調味料感覚で。罪悪感なくたっぷり野菜がいただけます。
Main
鶏もも肉のソテー
カラーピーマンのトマト風味添え
●材料〈2人分〉
鶏もも肉…… 2枚
塩(鶏肉用)……小さじ1弱
胡椒……適量
オリーブ油……大さじ1
カラーピーマン(1.5㎝幅に細長く切る)……各1個
ピーマン(1.5㎝幅に細長く切る)……2個
ミニトマト(縦半分に切る)……10個
塩(ピーマン用)……小さじ1/2
トマトペースト(6倍濃縮のもの)…… 1パック(18g)
水…… 1/3カップ
Sub
かぼちゃとブロッコリーの
たまごヨーグルトサラダ
●材料〈2人分〉
かぼちゃ(1.5㎝角切り)…… 200g
ブロッコリー(小房に分けて縦半分に切る)…… 1/2個
うずらの卵(市販の水煮・縦半分に切る)…… 6個
ギリシャヨーグルト…… 1個(100g)
マヨネーズ……大さじ1・1/2
塩……小さじ1/4
【作り方】
1. Sub
小鍋に湯を沸かし、かぼちゃとブロッコリーを茹でてざるにあげる。(水っぽくなるので水には取らない)
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2. Main
鶏肉の皮目にフォークで穴を開けて(縮み防止)、両面に塩胡椒をふる。フライパンにオイルを入れて鶏肉の皮目を下にして並べ入れ、蓋をして中火にかける*。パチパチという音がしてきたら、強めの弱火にして15分ほど火を通す。
*あればフライパンより一回り小さい重めの蓋で、鶏の皮目がフライパンに押し付けられるような重石にするとパリッと感が増す
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3. Main
2の鶏肉の皮目にこんがりと焼き色がついていたら取り出し、皿に盛り付ける。フライパンにピーマンと水を入れ、しんなりしたらミニトマトとトマトペースト、塩を入れ、鶏肉の皿に盛り付ける。
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4. Sub
ボウルにヨーグルトとマヨネーズ、塩を入れ、混ぜ合わせたら1とうずらの卵を入れてさっと混ぜ合わせ皿に盛る。
“フランスの平日の食卓はびっくりするほど簡単。
献立という意識もありません Kyoko Salbot ”
フランスの家庭は、ほぼ100%共働き。平日の夕飯は2品で十分、作るより食べることに時間をかけて楽しみます。市販や冷凍食品も当然使い、同じメニューが続いても罪悪感はなし。何品も作ったり、様々な国の料理が並ぶ、日本の食卓がじつは独特とも言えます。そして今のフランス人はヘルシー傾向。レストランでいただく食事と家庭は別物。塩分やバター、調味料は過剰にせず、最小限の美味しいものが揃い、楽しく食卓を囲むことが大切。それが家庭の味のよさでもあります。
◎Profile
サルボ恭子さん
パリの有数ホテルに勤務し、帰国後は日本と台湾で料理教室を主宰。仏仕込みの料理本はすべてベストセラーに。24歳の長男、22歳の長女はすでに自立し、夫と2人暮らし。近著『フランス共働き家庭の2品献立』では40通り以上のレシピを紹介。@kyokosalbot
撮影/竹内章雄 レシピ・調理/サルボ恭子 スタイリング/西﨑弥沙 取材・文/石川 恵 編集/磯野文子
*VERY2021年3月号「サルボ恭子さんの頑張りすぎない2品献立」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。