「食欲がない、重だるい…」このような夏バテ症状は「湿気」による不調です。湿気はいわゆる水分なので、体内に蓄積されると負荷となり、それが消化器官の働きを阻害します。消化は栄養素を頭や手先足先へと巡らせる力を必要とする働き。その動きを水分で阻害しないよう、利尿作用や消化を促進する食材を意識して取りましょう。今回は5分で完成!簡単和えものレシピをご紹介します。
5分で完成!暑い日のもう一品
「トマトと塩昆布の和えもの」
◉材料(2人分)
・トマト 1/2個 …1.5センチ角に切る
・塩昆布 5g
・細ねぎ 適量 …小口切りにする
・ごま油 大さじ1/2
◉作り方
・食べる直前にトマト、ごま油、塩昆布を和えて器に盛り、細ねぎを散らす。
◉レシピのポイント
・トマトの水気がでやすいので直前に和えましょう。
・お好みで一口大のモッツァレラチーズや、鰹節などを和えてもよく合います。
◉今回のキー食材
・トマト …熱を冷ます
・昆布 …利尿作用
【夏バテ対策のキー食材】
◉重だるいときは…
・利尿作用のある食材 :瓜類(きゅうり、なす、冬瓜など)、豆類(あずき、枝豆、いんげんなど)
・消化を促進する食材 :米、芋類(山芋、さつまいも、じゃがいも、さといも)
◉暑い日には…
・熱を冷ます食材 :トマト、きゅうり、なす、レタス、白菜
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。