長引く梅雨のせいもあり、体が重だるくてやる気がわかない、食欲がでない、そんな症状はありませんか? 外に湿気が増えると、体内も自然と湿気が溜まりがちに。そんなときは、利尿作用の強い旬の夏野菜を取り入れて、体の水分代謝を助けましょう。
VERYwebで毎週水曜日に配信中の「週刊おうち薬膳」から、簡単に作れる絶品♪の薬膳レシピをご紹介します。食べ過ぎた翌日の食事にもおすすめ!
◉むくみに役立つキー食材はこの4つ!
・なす
・ズッキーニ
・きゅうり
・とうもろこし
フライパンで作る
「チキンと夏野菜のココナッツカレー」
おなじみの夏野菜には利尿作用があり、むくみ解消に役立ちます。さらに、実はココナッツミルクにも利尿作用があり!カレールーを使ってできる簡単レシピで、手軽においしくスッキリしましょう。
◉今回のキー食材:なす、ズッキーニ、ココナツミルク
利尿作用でむくみを改善する。
◉材料(4人分)
・鶏もも肉…1枚(300g)
・なす…2本
・ズッキーニ…1/2本
・赤パプリカ…1/4個
・玉ねぎ…1/2個
・ココナツミルク…1缶(400g)
・カレールー…80g
・しょうゆ、中濃ソース…各小さじ1
・オリーブ油…大さじ1、大さじ1/2
・塩、粗びき黒こしょう、ご飯…各適量
・ゆでたまご、一味唐辛子…お好みで
◉作り方
①なすとズッキーニは1センチ幅の輪切りにする。赤パプリカは1センチ幅に切り食べやすい大きさの斜め切りにする。玉ねぎは薄切りにする。カレールーは固形の場合、粗く刻む。鶏もも肉は余分な脂身を切り落とす。小さめの一口大に切り、塩、粗びき黒こしょうをふる。
②フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、なすとズッキーニを並べる。蓋をして中火で2分加熱する。裏面も同様に焼き、取り出す。
③同じフライパンにオリーブ油大さじ1/2を熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしたら端に寄せ、空いたスペースに鶏肉を皮面から入れる。軽く焼き色がついたら裏返し、同様に焼く。
④ココナツミルク、水200ml(分量外)を入れ、沸いたら弱めの中火で2分煮る。②の野菜とパプリカを加えさらに3分煮る。火を止め、カレールー、しょうゆ、中濃ソースを加え、ルーがとけたらひと煮立ちさせる。辛味が欲しい場合は、お好みで一味唐辛子やチリペッパーを加える。ご飯とともに器に盛り、好みでゆでたまごを添える。
超簡単&大人気の常備菜!
「自家製やみつききゅうり」
きゅうりがとてもおいしい季節だからこそ、常備菜に活用して、むくみもスッキリ解消しましょう。暑い日のおつまみにもぴったりです。
◉今回のキー食材:きゅうり
利尿作用があり、体内の余分な水分を巡らせる。
◉材料(作りやすい分量)
・きゅうり…2本(200g)
・しょうが…1かけ
・輪切り唐辛子…1本分
〈A〉みりん…大さじ2
〈A〉酒、しょうゆ…大さじ1
〈A〉酢…小さじ1と1/2
・塩…小さじ1/2
◉作り方
①きゅうりは5ミリ幅の輪切りにし、塩を揉み込み20分置く。しょうがは千切りする。
②小鍋に〈A〉と輪切り唐辛子を入れてひと煮立ちさせる。水気をしっかり絞ったきゅうりと、しょうがを入れ、20秒煮る。そのまま冷まし、粗熱が取れたら保存容器に入れ、冷蔵庫で1時間以上漬ける。
火を使わずに簡単!
「とうもろこしのスープ」
とうもろこしの髭は、「玉米髭(ぎょくべいしゅ)」という水が溜まったときの生薬としても使われるほど。甘い実も水分代謝に良いとされるので、梅雨のうちからぜひ取り入れたい食材です。
◉今回のキー食材:とうもろこし
利尿作用でむくみを改善する。
◉材料(2人分)
・とうもろこし…2本
・無調整豆乳…1カップ
・塩、オリーブ油…各適量
◉作り方
①とうもろこしは皮のままラップでくるみ、600Wの電子レンジで2分加熱する。ラップを外し、粗熱を取る。
②とうもろこしの長さを3等分する。実と芯の付け根に包丁を入れ、刃を上下させながら、かつら剥きのように実をそぎ落とす。(飾り用に数粒とっておいてもよい)
③ 2と豆乳を合わせ、ミキサーまたはハンドブレンダーでなめらかになるまで攪拌する。塩で味を調え、冷蔵庫で1時間以上冷やす。器に盛り、飾り用の粒をのせオリーブ油をかける。
◉レシピのポイント
温かく飲みたいときは、豆乳の分離を防ぐため、沸騰させないように注意してください。
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。