真冬のきちんと服ってなかなか難しい。コートを着てても脱いでもコンサバ感をキープするには？特にジャケットの上にも着られるアウター選びが難関。そんな視点で考えると肩が落ちてる少しゆるさのあるアウターがちょうどいい。今回はあらゆる条件を満たした、しかも今年らしさもある一品を見つけてきました。

高橋志津奈さんと考える
今どきママの“コンサバ道”

ITEM:Trench Coat
悩ましい
「学校に着ていくコート」問題。
“いかにも過ぎないけど、浮かない”
この冬の最適解

TELA
のトレンチコート

❝真っ黒より優しい
スミクロなマット感が上品❞

トレンチ風なのに中綿入り
ネイビーじゃない
“スミクロ”が絶妙

子どもを私立の小学校に入れた初めての冬。学校で親のお手伝いがある日に私は黒パンツにオフホワイトのハイネックニット、黒のコートでしっかりコンサバコーデをキメた気分で出かけました。その日はジャケット風のコートを着ていたのですが、いざ学校についてお手伝いをするときにコートを脱いだらトップスで白を着ているのは私だけ…今でもあの衝撃は覚えています（笑）。今思えば「そんなこと？」みたいな話ですが、当時はジャケットを着ている保護者たちの中にニット、しかも目立つ白を着ていた自分がちょっと恥ずかしくて居心地悪かったのを覚えています。
それってアウターを着て、それで完成、っていうコーディネートだったから。
学校に着いてアウターを脱いでもきちんと見えすることを考えたら、ジャケットの上に着られるコートがあればよかったんだな、って実感したのです。
もちろん全然決まりなんてないけれど、わざわざ浮くようなことはしなくてもいいなって思ったので。
今回紹介するのはきちんと見えもするトレンチ型なのに、肩が落ちてて、袖の作りも太め、いわゆる今っぽいシルエットなのですが、「ジャケットの上にも羽織れそう！」ってひらめいて、真冬でもジャケットが必要な方たちに紹介したくなったのでした。

撮影╱金谷章平（人物）、魚地武大〈TENT〉（静物）　モデル╱岡本あずさ　ヘア・メイク╱福川雅顕　スタイリング╱竹村はま子　取材・文╱高橋志津奈　編集╱井上智明
＊VERY2025年12月号「今どきママのコンサバ道」より。
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