意外に知らないことが多い子どもの帽子の選び方。種類は?素材は?洗濯はどうすればいい?あらゆるママの疑問に小児科のドクターが答えてくれました。おすすめの帽子も必見です!
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Q
綿やメッシュ、撥水加工、UVなど素材もさまざま。どのように選べばいいですか?
季節と用途に応じて素材を選ぶのがおすすめです。暑い季節は、通気性がよく肌あたりも優しい綿やメッシュ素材を。外遊びも多くなるので、紫外線対策としてUVカット加工や後頚部までカバーされる作りが望ましいです。汗や雨対策用に撥水素材や速乾性のある帽子を持っていても便利かもしれません。肌が敏感なお子さんは、内側が綿100%になっているものを選ぶと安心です。
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Q
ハットやキャップ、麦わらなど、種類が多くて選ぶのが難しい!何を優先すべきですか?
最優先は「フィット感と風通し」です。帽子がしっかりフィットして風で飛ばされず、蒸れにくいことが大切です。形はさまざまですが、お子さんが快適に長時間被れるかどうかが一番のポイントになります。
Q
子どもが帽子を嫌がります。被ってもらうためにできることはありますか?
帽子に限らず、子どもにとっては「楽しい」と「自分で選んだ」がさまざまな場面でキーワードになります。月齢・年齢に合わせて、お気に入りのキャラクター柄や色を自分で選ばせることが大切です。選んだあとは、一緒に鏡で確認して「似合ってるね」と褒めてあげましょう。親やきょうだいで一緒に帽子を被って、おそろいにするのもよいでしょう。長時間被ることで蒸れたり、何らかの違和感を感じたり、単純に飽きてしまうことも予想されます。最初は短時間から慣れさせて徐々に長く、自然に長時間被れるよう練習するとよいでしょう。またお出かけのときのお約束として習慣化を目指すのも効果的です。
Q
ネットで注文して失敗したことが。帽子を買う時の注意点、頭を測る時のポイントはありますか?
頭囲の計測は一般的に「おでこの中央の出っ張り部分~後頭部の一番出っ張ったところ」をメジャーで測ります。帽子はゆとりをもって実際の頭囲+1~1.5cmを目安にするとよいです。ただ前述のフィット感が重要なので、あくまでも数字は目安として、実際に被った感触を大切にしましょう。とはいえ子どもの頭はどんどん成長しますし、きょうだいが増えれば、お下がりを使う機会も増えます。ですので現実的なところを鑑みると、サイズ調整ができるタイプの帽子もおすすめです。また頭囲だけ合っていても、浅すぎたりつばで視界を遮られるなど形状が合わないこともあるため、ネットでの購入は返品可能なショップが安心です。
Q
子どもの頭の形に合った帽子を選べているか、見極めるコツはありますか?
安静時に前後左右にずれにくく、跡がつかないか。走ったときに脱げたり、大きくずれることがないかが重要です。風に飛ばされないようにフィット感を重視すると、それなりのきつさが求められ、子どもにとって本当によい被り心地にならない可能性があります。子どもの帽子にはひもが付いているものも多く、強風や激しい運動時にはひもが守ってくれるので、安静時のフィット感を重視するとよいと思います。また帽子を被った直後に子どもの表情が自然で違和感がなければより安心です。子どもの頭はまだ柔らかく成長中なので、圧迫感のない自然なフィット感が大切です。
Q
被ると「頭が痛い」と言うけれどサイズが小さいわけでもなさそう。頭の形によって帽子の合う合わないはありますか?
帽子は基本的に柔らかい素材なのでヘルメットのように圧がかかることはありません。子どもは何らかの違和感を「痛い」と表現することがあるので、実際に痛いのではなく、違和感を強く感じている可能性があります。帽子の形状によってはつばが硬く、おでこに当たるなどが原因のこともあるので帽子の付属物や硬い部分の接触は事前に確認するとよいです。痛みが続く場合は、頭痛の他の原因(視力、熱中症など)も念のためチェックしましょう。
Q
汗っかきで帽子が蒸れる。洗濯の頻度や型崩れや色褪せを防ぐ洗い方のポイントはありますか?
洗濯頻度に決まりはありません。着衣と同じで、汗をかいた日は都度洗いが理想です。そこまででなくても週に1~2回以上は洗えるとよいです。色褪せや型崩れを防ぐには、洗濯ネットに入れて優しく洗う(手洗いまたはドライコース)、直射日光を避けて陰干し、型崩れ防止に丸めたタオルを中に詰めて干すのも有効です。また内側に汗取りパッドをつけると洗濯の頻度を減らすことができます。
Q
買い替えの目安はどのくらいですか?
目安は1〜2年に1回とサイズアウト時や劣化時です。具体的には、サイズが小さくなって跡がつくようになった、洗っても汗染みが目立つ、匂いが残るようなときが買い替えサインです。帽子は消耗しやすく、サイズがきつくなる前に汚れや破損で買い替えを余儀なくされることもあります。1シーズンに数個帽子を用意し、シチュエーションに合わせて使い分けることで劣化を防ぎ、お気に入りの帽子を長く楽しむことができます。また子どもの頭囲は月齢や年齢によって成長するスピードが大きく異なります。シーズン前に再度、頭囲を測り直すことが理想です。
おすすめの帽子3選!



日よけ付きハット〔44〜50cm〕¥6,050(べべ)
日よけ付きキャップ〔44〜50cm〕¥6,160(べべ)
日よけ付きハット〔S47cm、M52cm〕¥5,500(ジェイミーケイ)
【女の子】キャップ¥3,300(ケチャップ/ケチャップ PR)トップス¥4,990(GapKids)パンツ¥1,290(ジーユー)【男の子】キャップ¥3,300(ケチャップ/ケチャップ PR)ポロニット[一部店舗のみで販売]¥1,990(ジーユー)タンクトップ¥4,180ショートパンツ¥11,000(すべてスムージー/チャールス)
お聞きしたのは…
キラリこどもクリニック 院長
山岡 正慶医師
都内世田谷区の『キラリこどもクリニック』院長。小児科総合診療、頭のかたち外来などが受診可能。ご自身も6歳、4歳、2歳のお子さんを持つパパ。
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撮影/田村昌裕〈FREAKS〉〈人物〉、坂田幸一〈静物〉 モデル/ジーマルクアントワン、ブルックスジェシー ヘア・メイク/只友謙也〈Linx〉 スタイリング/坂野陽子 取材・文/島田有香 編集/本間万里子
*VERY2025年8月号「ちびVERY〜帽子オシャレ攻略でフェスデビューしよう」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合や商品は販売終了している場合がございます。