身につけるだけで大切な顔や情景が浮かんできて、気持ちまで強くしてくれるジュエリー。今回は、オシャレ賢者6人の愛用ジュエリーの裏に詰まった、ストーリーを深掘り。いつだってジュエリーを買う理由を探す私たちの背中も、そっと押してくれるかも!?
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身につけるたび思い返す光景がある
私のスタメンジュエリー
ビハインドストーリー
❝一人目出産を乗り切った家族の絆。
3+1でレイヤードにも物語を❞
VERYライター 息子5歳、2歳
桃井真由さん
心身ともにハードな産後期を共に乗り越えてくれたジュエリーは、思い入れもひとしお。
第一子のプッシュギフトに夫から贈られたカルティエのトリニティリング。夫・私・長男の3人家族の象徴とも思えるリングで、この先も家族で力を合わせて歩いていこう、という意味を込めて選んでくれました。
そして次男が生まれ、プラス1として追加したのがマリハの“願い事リング”。トリニティのデザインを引き立てつつ、繊細な重ねづけが叶うお気に入りです。
第二子出産後、疲れ切った私を見て母がサプライズで贈ってくれたショーメのジュ ドゥ リアンのピアス。「ずっと家で過ごす毎日でも、ふと鏡を見たときに輝くものがあると気分が上がるから」という母の心遣いが嬉しく、また産後のオシャレスイッチが入るきっかけにもなりました。
❝ライフステージごとに手元にやってきた
愛着もひとしおのパールたち❞
VERYライター 娘8歳
遠藤彩乃さん
人生の節目節目で手元にやってきたパールは、その汎用性の高さも相まって、常に私のジュエリーコーデを下支えしてくれる存在。
新婚旅行先のボラボラ島で、ルースから選んで作ったタヒチパールのピアス。現地では多彩な色バリエーションが揃い、肌馴染みのよいピンクブラウンを選択。以降この色味にはなかなか巡り会えておらず、一層の愛着が。
いつか娘にも譲る予定のベビーパールのリング。年々希少性が増しているアコヤ真珠のベビーパールですが、母子で受け継ぐに相応しいミキモトで、次はネックレスも揃えたい…!と密かに狙っています。
母から譲り受けたマベパールのイヤリング。幼少期、私にとって授業参観モードの母は、このイヤリングのイメージでした。子どもながらに可愛いと思ってたので譲り受けたことが感慨深く、同じように娘の学校行事で活躍中です。
❝雛人形<ハートのダイヤ!3世代で揃えた
ネックレスはいつかは娘に受け継ぎたい❞
フリーランスPR 娘8歳、息子3歳
座間温子さん
私にとってジュエリーは何世代もで大切なものを思い出ごと引き継いでいく素晴らしさを教えてくれる存在。
独身時代から集めていたティファニーのハートモチーフ。いつか欲しいと思っていたダイヤで縁取られた“Return to Tiffany”のネックレスは、第一子を出産した年の誕生日に夫が贈ってくれました。
娘が生まれ、両親と3世代で行ったハワイのティファニー。元々母から長女に雛人形を買いたいと言われていたものの、あまり乗り気でなかった私が店頭でこのネックレスを眺めていると「お雛様じゃなく、てこれにする?れい(長女)が大きくなったら譲ってあげたらいい」と母が提案してくれ、満場一致で採決! さらに母と姪っ子用にも同じものを買い、家族の絆を象徴するジュエリーになりました。
夫の祖父が祖母に海外土産として贈った色石の指輪は、BIZOUXでリフォームしてもらったことで大粒の石がアクアマリンと判明。ミニマルなデザインに仕立て直した大ぶりリングは、娘も目を輝かせ、大人になったらちょうだい!と今から念押しされます。
シンゾーンのラボグロウンダイヤのピアスは、結婚10周年記念に。購入を機に初のピアスホールを開けたのもあり、節目のジュエリーとなりました。ラボグロウンならではの大粒で美しいダイヤは、いつか娘と息子にひとつずつ譲る予定。
❝母や先輩が残した言葉が清水買いの
背中を押した決意のチョーカー❞
VERYライター 娘7歳、3歳
増田奈津子さん
自分にとってまさに人生の買物といえるのがこの2つのジュエリー。
数年前若くして亡くなった仕事の恩師。生前「人は安心だけじゃ成長できないから、迷ったら『怖い』と思うほうを選択しないとだめだよ」と助言をくれたことがあり、以来それが大きな決断をするうえでの指針に。恩師は買物のことを言ったわけではないかもしれませんが(笑)、仕事でひとつの節目を迎え、ジュスト アン クルのバングルを買いに行ったカルティエで縁あってこのチョーカーに出会ったときに背中を押してくれたのもその言葉でした。
タサキは最愛の母が亡くなる前の年に一緒に買物に行った思い出深いジュエラー。遠慮して安いほうを選ぶ私に、「何度も買い直すものではないから妥協せずに欲しいものを選びなさい」とMHTコラボレーションのネックレスを勧めてくれました。その後長女の小学校入学でパールを探していて出会ったデインジャー ホーンのピアス。直感で惹かれたダイヤ付きのスペックは高くて悩みましたが、母の言葉を思い出して購入を決意。どちらもまさに清水買いでしたが、つけるたびに大事な人たちの顔が浮かび、自分を鼓舞してくれます。
❝コインやシグネット。“息子たちに譲る”
目線でジュエリーの幅も広がりました❞
フリーランスPR 息子4歳、2歳
水口絢詠さん
元々カジュアルでメンズライクな服装が好きでしたが、男の子2人を授かったことで、子どもに引き継いでいくジュエリーも、ユニセックスなものに開眼しました。
歳を重ねるごとにシンプルな結婚指輪に+αしたくなり、結婚10周年にバウリニューアルを。マリッジと同じティファニーで太めのバンドリングをスタッキング用に買い足しました。
5年前、会社員から独立する際に清水買いしたクロムハーツのフローラルクロスのリング。ずっしりとした22Kイエローゴールドの重みは、代々受け継ぐに相応しい存在感。今は夫とも共有しています。
eikosi dyoというギリシャのジュエラーのシグネチャーアイテムであるコインネックレス。2人目復職のタイミングで、お守りとしてギリシャ神話の女神が描かれたデザインを。
❝20年ぶりに開けたサードホール。
自分のために選んだ片耳ピアスで
仕事のモチベーションを後押し!❞
VERY読者 娘8歳
河野友美さん
堅めの仕事や乳幼児育児でジュエリーと一定の距離を置く期間が続いた20代。子育てのフェーズや働き方の変化により、もっと自分らしいオシャレを楽しみたい!とジュエリー遍歴にも転換期が。


夫の転勤先から東京に戻ったタイミングで復職をしようと思ったものの、保育園に入れず断念。独学で始めたweb関連の仕事が少しずつ軌道に乗り、ついに夫の扶養を抜ける決意をした際に購入したのが、エルメスの「シェーヌ・ダンクル」のピアスとリング。元々大好きだったエルメスですが、子育て中であってもタフに使えるという点も魅力でした。
「ケリー・グルメット」のブレスは個人で続けていたweb運用の仕事が法人化したタイミングで。
娘の小学校進学を機に、学生時代に開けていたサードホールを20年ぶりに再開通! “もっと自分の好きを優先したい!”とカルティエのジュスト アン クルの片耳ピアスを選びました。耳元コーデの可能性がグッと広がった気がします。
撮影/西原秀岳〈TENT〉 取材・文/塚田有紀子〈PON〉 編集/引田沙羅
*VERY2025年8月号「私のスタメンジュエリービハインドストーリー」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合や商品は販売終了している場合がございます。
*掲載のエルメス製品は私物につき、店舗へのお問い合わせはご遠慮ください。