甘派もカジュアル派も使いやすいグレーは、合わせる色やアイテムによってさまざまな表情を見せてくれるコーデの強い味方です。その反面、定番色だからこそおしゃれに差がつきやすいのも事実ゆえ「グレーに合う色とは?」と悩むことも多いのでは。そこで定番の黒や白から、パステルカラーやビビッドカラーまで、合わせる色別にグレーコーデのコツを解説します。
グレーの種類は?万能な理由は豊富な色バリエ!
グレー自体がニュアンスを持つ色味なので、どの色にも対応できる万能色。さらにグレーの濃淡によって甘くも大人っぽくも見せられます。
グレー
シンプルなグレーは、幅広い色と合わせやすく、基本のカジュアルからきちんとスタイルまで対応できる優等生カラーです。
ダークグレー
落ち着きのあるダークグレーは、黒のように着回しやすいのに、黒にはないニュアンスを演出してくれるカラー。シックで大人っぽいコーデに向いています。
チャコールグレー
重厚感のあるチャコールグレーは、冬の装いにぴったり。コントラストの強い色と合わせるとモードに仕上がります。
ライトグレー
明るく軽やかなライトグレーは、淡い色やパステルカラーとの相性抜群。春や夏など暖かい季節に取り入れやすく、柔らかな雰囲気を演出します。
グレーに合う色、合わない色
グレーの魅力は、その万能性にありますが、組み合わせによっては少し難しい場合も。合う色・合わない色のポイントを押さえて、バランスの良いコーデを楽しみましょう。
グレーは基本的には万能
ほとんどの色に自然に溶け込むグレーは、基本的には合わせるアイテムを選びません。特にモノトーンやパステルカラーと相性が良く、合わせる色によってさまざまな印象を演出できます。色を組み合わせるコツを押さえれば、一気に格上げコーデに!
グレーに合わせるのが難しい色
ブラウンや淡いベージュはグレーとのバランスをとるのが難しい場合があります。全体的にボヤけた印象になったり、色のトーンが合わない場合も。合わせる場合はポイントで取り入れたり、黒小物でメリハリをつけるなど調和を意識してみて。
ぼんやりしがちなグレーを黒で引き締めシックに
黒スカート&黒小物でモードにまとめ
撮影/東 京祐
黒スカートと合わせることでグレーニットをボヤけさせずに上品にまとめたコーデ。さらに黒の細ボウタイをプラスして、シンプルコーデに華を。
黒のカジュアルアイテムで甘辛のコントラストを楽しむ
撮影/佐藤航嗣〈UM〉
ジェンダーレスな黒のコーチジャケットは、光沢グレーのスカートとの組み合わせで甘辛MIXを存分に楽しめます。グリーンのキャップの差し色がモノトーンコーデに立体感をプラス。
グレーに白を効かせてナチュラルな抜け感を
ハンサムハーフパンツもキレイめな雰囲気に
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
スーツライクなグレーのハーフパンツも、白と合わせればセンシュアルな雰囲気に。シアーパンプスが大人の抜け感コーデに仕上げてくれます。
白ボトムス&小物で軽やかな印象に
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
トップスをグレー1色でまとめたときは、ボトムスに白を取り入れると爽やかで軽快なスタイリングに。グレーの真面目さを中和してくれるシアー素材のアンサンブルは、甘派ママのグレーコーデにぴったりです。バッグも白でまとめて統一感を。
グレーアイテムに×ネイビーで知的さを演出
ラフなニットも上品ネイビーとの合わせで洒落感UP
撮影/金谷章平
グレーとネイビーの組み合わせで、知的な大人顔コーデの完成。ローゲージのラフなニットでも上品な雰囲気にまとまります。カジュアルなグレーアイテムをきれいめに着たいとき、ネイビー合わせはおすすめのワザ。
ネイビーのきちんと感でオケージョンシーンの装いもしっかり決まる
撮影/藤川ひなの
ネイビーのボウタイブラウスとグレーのパンツで、知的で大人顔の正装スタイルが完成。オールネイビーよりもコーデにニュアンスが出るので、ワンパターンになりがちなきちんとスタイルに変化を持たせたいときにもおすすめです。
カーキ×グレーで辛口カジュアルに
ミリタリーなカーキアウターをダークグレーで締めてほっこり回避
撮影/須藤敬一
カジュアルなカーキのキルティングアウターを、ダークグレーと合わせることで辛口テイストに。ほっこりしがちなカーキコーデもこの色合わせを覚えておけば回避できるはず。
濃いめのカーキはライトグレーとの組み合わせでコントラストを
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
カジュアル見えしがちなライトグレーのスウェットパンツは、深みのあるカーキで締めると上品さがプラスされます。
レッドでエネルギッシュな華やかさをグレーコーデにオン
無機質なグレーコーデを煌びやかにするレッド
撮影/嶌原佑矢〈UM〉
グレーと鮮烈な赤も相性抜群。スパンコールがちりばめられたシルバーのタイトスカート×華やかな赤を、グレーのニットベアで緩和して。
主役アイテムの赤カーデを程よいバランスに
主張の強い赤アイテムも、グレーと組み合わせることでバランスが取れて、コーデを程よくまとめてくれます。足元はスニーカーでカジュアルにするのもポイント。
パステルカラー×グレーで脱マンネリ!
ハンサムグレーを甘色ゆるパンツと合わせてメリハリUP
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
甘い印象のパステルピンクは、濃いめのグレーとのミックスできちんとスタイルに。コントラストをしっかり作ることでグレー×ピンクにありがちなぼやけた印象を回避して着こなせます。
定番アイテムも淡いブルーで新鮮に
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
コーデがマンネリになりがちな定番グレーニットは、淡いブルーを投入すればたちまち見違えます。スカートはサテン素材を選ぶと、ゆるニットもキレイめになり、大人っぽいムードの普段着コーデが完成します。
パステルパープルなら甘派も合わせやすい
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
クール寄りの中間〜濃いめグレーのアイテムも、パステルパープルとの組み合わせなら甘派コーデに。インナーに白シャツを選ぶことで、普段着以上のこなれ感のあるスタイリングが完成します。
ライムグリーンで一気に爽やかさを
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
カジュアルなグレーのアメスリタンク×グレーパンツのワントーンコーデにライムグリーンで爽やかさをプラス。シャツはシアー素材のものを選べば涼しげな印象をさらに増してくれます。
ロングダウンもグレーにパステルカラーを効かせて垢抜け
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉
寒さ対策をしっかりとしたいけれど、野暮ったくなるのは嫌…というお悩みを払拭するグレーのロングダウンに、ピンク小物や淡ブルーデニムを合わせて垢抜けた印象に。まだまだ寒い冬の完全防寒コーデです。
ビビッドカラー×グレーで遊びゴコロたっぷりに
オレンジはライトグレーとの相性◎
撮影/金谷章平
ビビッドなオレンジのカーディガンは、実はライトグレーのアイテムと合わせやすい!ふわふわ素材とカジュアルなスウェットパンツの組み合わせが絶妙。シューズはパンプスで上品にきめて。
パキッとブルーでこなれた寒色コーデの完成
撮影/須藤敬一
鮮やかなブルーは、ダークグレーと合わせることで知的で大人っぽいスタイルに。存在感あるビビッドブルーのダウンも、グレーを入れることでこなれた寒色コーデに仕上がります。
グレーワントーンにグリーンのはずしアイテムがおしゃれ度をあげる
撮影/渡辺謙太郎
グレーのワントーンコーデでクールにまとめるのもいいけれど、足元に鮮やかなグリーンアイテムを投入してコーデに遊びゴコロを。冒険カラーでも、ソックスのほかバッグなどの小物なら取り入れやすいはず。シルバーアクセでアイシーな印象をさらにプラスして。
グレーのワントーンコーデは素材選びにもこだわって
同素材で組み合わせれば濃淡ワントーンコーデもすっきりまとまる
撮影/金谷章平
難易度が高そうな濃淡グレーのワントーンコーデも、同素材のアイテムを組み合わせればまとまりやすくなります。甘めシャツをチラ見せしてハンサムスタイルの外しポイントに。
ボアアウターもオールグレーならクールなスタイルに
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉
甘い印象になりがちなボアアウターは、グレーを選べばクールな印象にも着こなせます。暗い色が多くなる冬コーデをボアの質感が軽やかな印象にしてくれるので、お助けアイテムとしても。クールさを存分に楽しむならオールグレーでまとめても素敵。インナーやバッグの光沢感でコーデに奥行きを演出。
濃淡や素材も計算して楽しみたいグレー
グレーはさまざまな色と合わせやすく、おしゃれの幅を広げてくれる頼もしい存在。黒や白とのシックなコーデから、ネイビーやカーキで作る知的なスタイル、パステルやビビッドカラーで遊び心を加えた着こなしまで、その日の気分やシーンに合わせて自由に楽しめます。ひとくちにグレーといっても濃淡や素材で印象がガラリと変わるのもおもしろいところ。トレンドに左右されにくく、季節を問わず活躍するグレーを上手に取り入れて、あなただけのスタイリッシュな着こなしを見つけてください。
取材・文/都築章子
*本記事の一部は過去掲載記事を元に再編成したものです。商品は販売を終了している場合があります。