これまでも多くの時計と出合い、身に着けてきたからこそ巡り合った運命の時計。おしゃれのプロが時を重ねライフスタイルや価値観が変化しても、変わらず愛用し続ける名品時計をご紹介します。
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理想の未来を拓く、エンパワメントな存在です
憧れのあの人が行き着いた
“私の相棒ウォッチ”
物欲のない私がたどり着いたのは
上質で色褪せない“究極のシンプル”
—「TODAYFUL」ディレクター吉田怜香さん
PATEK PHILIPPE
Calatrava
時計は色々と着けてきましたが、変わらず好きなのは味があって、人と被らないヴィンテージもの。ここ数年、一途に愛用しているのはパテックフィリップの「カラトラバ」で、約7年前に表参道のセレクトショップの店頭でずらりと並んだ中からビビッときたのがこの一本でした。シンプルなスタイリングに品よく馴染み、主張しすぎずに洗練されてセンス良く決まる…まさに完璧な存在です。時計を買う時って「毎日使うぞ!」と意気込むと迷ってしまうけど、「コーデや気分で替えよう!」と気軽な気持ちで探すのもアリ。肩の力が抜けた時に、運命の一本に巡り合えるんじゃないかなと思います
(右)カルティエのタンクはLAのセレクトショップで20代の頃に購入。文字盤に女性らしさのある一本。(中)昨年、自身のブランド10周年の節目に仕事仲間から贈られた思い入れのあるロレックスのデイトジャスト。(左)30歳の記念でいただいたカルティエはメンズライクな大きめフェイスとマニッシュなデザインがお気に入りです。
いつ着けても“自分らしく心地よい”
そんな時計と出合えたらラッキー
—スタイリスト 亀恭子さん
ROLEX
DATE JUST
20代の頃、スタイリストになり5年目の記念に購入。店頭で鮮やかなターコイズの文字盤に目を奪われました。サイズ感も絶妙で、スタイリングのアクセントにもなる。コーデの一部として映えるうえに、何より使いやすいんです。もともとロレックスのメンズライクなデザインとステンレスの無骨な感じがずっと好きで。時を経ても変わらず素敵だと思える永遠の名品だな、と思います。
カルティエのパシャも愛用してずいぶん経ちます。エターナルで普遍的なデザインが最大の魅力ですが、特に子どもの送迎シーンでその威力を発揮。たとえジュエリーは最低限でも、時計できちんと感とひと匙の華やかさをプラスできる頼り甲斐のある一本です。
「高い」と躊躇するけど自分の節目は
一生に一回!その機会を大切にして
—スタイリスト 小山田早織さん
Cartier
TANK LOUIS CARTIER
30歳の記念に、と思い切って購入。以来、ほぼ毎日着用しているので、あの時いい買物をしたな、と思います。私にとって時計は、ジュエリーに近い感覚。母になりカジュアルなスタイルが増えた際には、この時計を着けるだけで品格が出て頼りになりました。30歳は出産も経験した年だったので、子育てを共に駆け抜けてきた思い入れのある一本です。
こちらも愛用中のクロスシーの時計は、機能性が高くチタン素材でとても軽いので、子どもと一緒のシーンでも着けられるのが嬉しい。川遊びやキャンプなどのアウトドアでも心置きなく着けられて頼り甲斐のある一本です。
●吉田怜香さん
「TODAYFUL」デザイナー兼、ライフスタイルショップ「Life’s」のディレクター。自身のオンラインコミュニティサロン「Ours.」も運営。4歳の女の子のママ。
●亀恭子さん
カリスマ的人気で数々の女性誌で活躍。そのセンスと審美眼でトークショー、テレビ、ラジオなど幅広く活躍中。プライベートでは3 児のママ。
●小山田早織さん
モデルやタレントからの指名も多く、雑誌やTVなど幅広く活躍。自身の書籍をはじめ多くのブランドのIGTVなどにも出演。5歳と4 歳の男の子ママ。
撮影/木村敦(Ajoite) 取材・文/島田有香 編集/西脇治子
*VERY2024年9月号「節目買いウォッチ・あの人の相棒」より。