夏のカジュアルコーデを引き締める“黒”アイテム。暑苦しくない着こなしのコツは?今回は、モノトーンおしゃれに定評のあるスタイリスト樋口かほりさんに、“夏の黒”の極意を伺いました!
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樋口かほりさんの
黒セオリー
樋口かほりさん
3歳の男の子ママ。VERYでは表紙のスタイリングも担当、ファッション誌を中心に活躍する大人気スタイリスト。シンプルでベーシックながら、洒落感のあるスタイルで編集部にもファンが多い。
誰にでも似合うきちんと色
だからこそ自分らしさがカギ
黒って、お仕事でスタイリングをする時も、自分の服を選ぶ時でも、困ったらつい手を伸ばしたくなる本当に頼りになる存在です。たとえ同じアイテムでも、コーディネート次第でラフにも、ドレスアップすることもできる、その振り幅の大きさと懐の広さは黒ならでは。また、同じ黒でも麻、スウェット、サテンなど選ぶ素材によって表情が全然違って見えます。大人になると着るものが劇的に変わることもあまりなく、子育て期はどうしたってカジュアルがベースに。そんな時、手っ取り早くきちんとできるのが黒の魅力です。コーデは“きちんと黒”から組み立てるのがコツ。今日はHYKEのジャケットを軸に、CLANEのちょっと個性的なパンツ、きちんと黒とは対極のヴィンテージトップスでエッジを効かせて私らしく。無難・地味に見えない黒おしゃれを楽しんでほしいです。——樋口さん
TASAKI
ターバン×一粒パールのMIXバランスが定番
黒ジャケットの時は、かっちりしすぎないようにメークも薄めにしたり、いつもより顔まわりを引き算。髪も無造作に100均のターバンでコンパクトにまとめつつ、TASAKIの一粒パールピアスで大人の余裕を演出するミックスコーデも定番です。
PIERRE HARDY
薄着になってくる春こそブーツが履きたくなります
春先の半袖+ブーツのバランスが大好き。コートを脱いで急に洋服が軽装になる時に、あえて足元を重くしてバランスを取りたくなります。2年前に買ったピエール アルディのストレッチブーツは、ヒールなのに歩きやすくて楽ちん。
MIU MIU
ずっと使える目線でミュウミュウのバケツバッグを新調
久しぶりに買ったブランドバッグがこのミュウミュウ。バケツ型はもともと好きで、意外と収納量が多いこと、サイズ的にもデザイン的にもずっと使えると思えたので決めました。ギリギリ斜めかけできるショルダーの長さも決め手に。
撮影/金谷章平 スタイリング/樋口かほり〈KIND〉 ヘア・メーク/シバタロウ 取材・文/塚田有紀子 取材協力/小森香沙音 編集/石川穂乃実
*VERY2024年6月号「消耗せずに素敵になれるナツクロを着たい」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。