価格高騰により、気軽にブランドのシーズン新作を買うことも難しくなった今。無駄を削ぎ落とし、“一生物”だけを持つのも選択肢の一つだけど、毎日のトキメキも欲しい!そこで、オシャレ賢者たちが辿り着いた、新しい“オシャレとお金のバランス”最適解を紐解きます。
こちらの記事も読まれています
\今こそ/
真剣に考えたい、
オシャレと
お金の関係
❝バッグは〝知らないけど、
高いけど、好き!〟が一番長く使える!❞
──モデル 咲和希さん
そのシーズンを象徴するトレンドど真ん中なブランドバッグは時として飽きがくるのも早く、賞味期限が短くなってしまうことも。自分が素敵!と思えた直感に従い、“消費される流行”から距離を置いたバッグ選びも大人の証しかも。
❝王道ダイヤジュエリーは
ブランドよりも
質に納得して買いたい❞
──ライター 桃井真由さん
ハイジュエラーの叡智が詰まったデザインは唯一無二の存在。一方で、エタニティやソリテール、一粒ダイヤのピアスなど普遍性の高い王道デザインのジュエリーは、ブランドバリューに縛られすぎず、納得のいくクオリティを適正価格で探すのも賢い!
❝オーセンティックな
カジュアル名品を
オシャレの軸にしてみる❞
──ファッションディレクター 小島令子さん
メゾンブランドを筆頭にあらゆるファッションアイテムの価格が上がり続ける今、不朽の“カジュアル名品”も実は強い味方。価格改定を重ねてもなお手の届きやすいプライスながら、そのストーリーやタフなメンズっぽさで毎日のカジュアルに“分かってる感”を加えてくれます。
Brand_Levi,s® 501
原点回帰の名品デニム、今季はジャストサイズで女っぽくはくのが旬!
その起源は1890年にまで遡りあらゆるジーンズの原点とも言われるリーバイス501。太ももから裾にかけたストレートシルエットは年代によって微細なアップデートを重ねているので、体形や気分に合った一本を探すのが賢者の極意。今季はジャストサイズで女性らしくはくのが気分。
〈リーバイス 501〉デニムパンツ¥17,600(リーバイス®/リーバイ・ストラウス ジャパン)Tシャツ¥7,480(ザ シンゾーン/シンゾーン 表参道本店)ピアス¥528,000バングル¥495,000(ともにメシカ/メシカジャパン)ミュール¥13,200(ル タロン グリーズ/ル タロン グリーズルミネ新宿店)〈ニューバランス W990GL6〉スニーカー¥36,300(ニューバランス/ニューバランスジャパンお客様相談室)〈ビルケンシュトック ボストン〉サンダル¥24,200(ビルケンシュトック/ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス)
❝私的定番名品は
上質なリペアで長く付き合う❞
──スタイリスト 石関靖子さん
シューメゾンの新作を頻繁に買い足すハードルが上がった今、自分のワードローブの要となる一足はメンテナンスに投資して長く愛用するのも手。特に一般的なつま先デザインよりも難易度が高いとされるTABIシューズケアは、そのクオリティ次第で靴自体の寿命も大きく左右されるはず。
Shop_PIGGYS shoerepair
オーナー家久来望美氏による卓越したリペア技術が靴好きの間で話題を呼び、特に難易度が高いとされるTABIシューズのメンテナンス実績に定評が。適切なはき方やケア法も積極的にシェアし、一足を長く愛用する気持ちを芽生えさせてくれる。
靴/私物
[SHOP DATA]
ピギーズ シューリペア
江東区冬木13-1 1F
営業11:00~19:00 不定休
ピンリフト交換¥980~、ハーフラバー貼り¥2,500~。配送での修理依頼も可。
@piggys_shoerepair
❝トレンドシューズはコスパで
自分との相性を見極める❞
──PR 山本了子さん
自転車が漕ぎづらい、送迎時の着脱が面倒…ビジュアルに一目惚れして買った一足が自分のライフスタイルに今ひとつフィットしなかった!というのは、ママあるあるな失敗。実用品の側面が強い靴はハイブランドの前にコスパでお試し、のステップを踏んでみるのが実は無駄がないかも。
Brand_ZARA
バックルやポインテッド…コスパならではのトレンド要素凝縮!
お試しトレンド靴といえばやっぱり他の追随を許さないのがZARA!
ミュール¥5,990(ザラ/ザラ カスタマーサービス)カーディガン¥19,800タンクトップ¥8,800(ともにイウエン マトフ/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店)スカート¥39,600(マルティニーク/マルティニーク ルミネ横浜)ピアス¥37,400リング¥26,400ブレスレット¥66,000(すべてブランイリス/ブランイリス トーキョー)バッグ¥71,500(メイデン×デミルクス ビームス/デミルクス ビームス 新宿)その他 スタイリスト私物
❝キレイめ靴=海外メゾンの
思い込みを捨てる❞
──ライター 嶺村真由子
海外メゾンの高揚感に溢れた一足ももちろん魅力的だけど、ここ最近進化がめざましいのがメイドインジャパンのシューブランド。高いデザイン性ながら手頃な価格で、足型が日本人に合うなどメリットもたくさん。
❝時計やジュエリーは人と差がつく
ヴィンテージ市場に目を向ける❞
──ジュエリー愛好家 Pepperさん
あらゆるファッションアイテムの中でも特に価格変動が顕著なハイジュエリーや時計。信頼できるヴィンテージ市場も視野に入れることで、人と被らず、新しいジュエリーだけでは出せないコーディネートの幅が生まれるのも魅力。
Brand_Vintage
今、ジュエリー賢者たちが熱い視線を注いでいるのがヴィンテージ市場。手にしやすい価格はもちろん、現在では廃番となった稀少なモデルや、今と比べ石や地金がより豊かに使われた贅沢なデザインにも出会えるはず。信頼できるショップで、一期一会の出会いを探してみて。
(右)Cartierの時計/編集H私物(上)Pomellatoのリング/スタイリスト石関靖子さん私物(下)TIFFANY & CO.のリング/会社員Pepperさん私物
❝世界観に共感する
ディレクターブランドを見つける❞
──ライター 吉田なぎ沙さん
確固たる世界観で大人女性からもラブコールを集めるderesやorb.。ザ・ロウやフィービー期のCELINE…作り手の深い偏愛やリスペクトに共感をおぼえるブランドは、結果的に自分のワードローブとも親和性が高く、長く愛せるはず。
Brand_tops deres / pants orb.
シンプルな中にモード感香るシャツやパンツに指名買い多数
’22年のデビュー直後からISETANサローネの小野澤亜南氏の目に留まり話題となったderes。ディレクターがザ・ロウマニアとしても知られるorb.はその世界観に通じるシンプルでタイムレスな服作りに定評が。
ブラウス¥29,600(deres)パンツ¥28,700(orb.) ピアス¥39,600(ブランイリス/ブランイリス トーキョー)リング¥5,500ブレスレット¥13,200(ともにワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)バッグ¥236,500(BOYY)サンダル¥29,700(シーセイ/アイネックス)
❝ファストファッションでも
“上がる引き出し”を持つ❞
──読者 牧野智絵さん
今や安くて優秀、が当たり前になった量産型ファストファッションこそポリシーを持って選びたい。2シーズン目を迎えるユニクロの新ラインは、名だたるメゾンで研鑽を積んだデザイナーのドラマチックな日常着に注目!
Brand_UNIQLO:C
日常をドラマチックに彩るUNIQLO:C初の春夏コレクション
昨秋スタートしたユニクロの新ラインは、クロエやジバンシィなどのラグジュアリーブランドでデザイナーやCDを歴任してきたクレア・ワイト・ケラーが3年半の充電期間を経て始動。クリーンな女性らしさにひと匙のエッジを効かせたハイエンドなデザインを、セットアップU1万円で享受できる幸せ!甘めなパフ袖やつば広女優帽がドラマチック。
ブラウス¥2,990スカート¥3,990ハット¥2,990[すべて4月上旬展開予定・一部店舗のみで販売](すべてユニクロ:シー/ユニクロ)
❝ブランドロゴは
“顔周りに小ちゃいもの”
が効率的❞
──ライター 増田奈津子さん
バッグがAround50万も当たり前になった世界線で、手軽にメゾンブランドの高揚感を味わえる小物はこれまで以上に魅力的な存在。特に顔周りの印象にぐっと貢献するキャップやヘアアクセは普段着に小さなキュンを添える効果絶大!
❝「どこの?」の答えで納得させる
ハイブランドの“カオナシ服”に投資❞
──ライター 木村幼奈さん
シーズンごとのトレンドが顕著に表れる靴やバッグより、ミニマルで普遍的な服を買う方が実は息長く活躍!と、あえてハイブランドのウェアに投資する賢者が多数。見た人が「どこの?」と聞かずにはいられない、上質な素材感や美しいシルエットを堪能して。
Brand_JIL SANDER
ロゴがなくとも目を引く磨き抜かれたシルエットを実感
削ぎ落とされたクリーンなデザインは、上質な素材と計算し尽くされたシルエットの裏打ちがあってこそ。日常にも馴染むシンプルで美しいウェアがVERY世代から高い人気を博すジル サンダーのロゴに頼らずとも圧倒的なオーラを放つシャツセットアップは、「どこの?」に対する答えで、相手を納得させるはず!
シャツ¥148,500パンツ¥140,800サンダル¥93,500(すべてジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー/ジルサンダージャパン)
撮影/川﨑一貴〈ajoite〉(人物)、渡辺修身(静物) モデル/咲和希 スタイリング/東美穂 ヘア・メーク/福川雅顕 取材・文/嶺村真由子 編集/引田沙羅
*VERY2024年4月号「今こそ真剣に考えたいオシャレとお金の関係」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*価格表記のないラグジュアリーブランドの製品はすべて私物につき、店舗へのお問い合わせはお控えください。