現在発売中のVERY2019年12月号をもってVERYを卒業する“タキマキ”ことモデルの滝沢眞規子さん。卒業企画となった巻頭特集では、これまで多くのママ世代の憧れと共感を集めてきた私生活から、ファッション、モデルとしての思いなど、自身のすべてを、彼女らしさでいっぱいの魅力的なビジュアルとともに語っています。ここでは、2009年から始まった10年間の“奇跡”をご紹介します。
タキマキと振り返る10年
「今までと、これから」
専業主婦だった私が、突然モデルの仕事を始めて、あっという間の10年でした。まだ幼い子供たちが一緒に写っている(※記事下部に掲載)のが本当に懐かしいです(笑)。最初は自分がいつも着ている私服での撮影が多かったのですが、写真になるとなんだか素っ気なく写ってしまう、今でいうところの“映え”というのが当時はわからなくて、いつも自分でコーディネートしたものを、主人にチェックしてもらっていました。初登場のときは、リブニットにベストを着ているのですが、ベストは主人のアイデアでした。
家族イベントの撮影もよくやりました。何気なくライターさんに話したことが、すべて再現企画になって、1から10まで準備しなくてはならないし、撮影日は季節が実際よりも2カ月早いので大変!VERYの再現はツライんです(笑)。クリスマス、夏休みの旅行、お正月に子供の誕生日会などなど……いろいろやりましたね。でもやりながら発見することもたくさんありました。
2年目にブランド連載が始まり、本格的にモデル業をスタートしましたが、戸惑うことも多く、ぎこちなさもあり、自分の力のなさに嫌気がさしてしまうような時期もありました。自然に笑えるようになるまで3年かかりました。カバーをやらせていただくようになった7年目でも、表紙撮影の前は緊張して、前日は眠れないことが多くありました。
自分がどんな心境のときでも、ハッピーで、笑顔でいなくてはいけないVERYモデルの難しさもありましたが、私を見て頑張ろうと思ってくれたり、「励まされています」という声を聞くと純粋に嬉しかったですね。誰かに影響を与えることができたとしたら、本当に幸せな仕事だったと思います。
40歳を過ぎて、少し子育ても落ち着いた今、出かける場所も多岐にわたるようになりましたし、もうコンサバすぎてもつまらない。ファッションもライフスタイルもいろいろな経験をして、自分に似合うものがわかってくる年齢なので、これからはもっと自由にオシャレを楽しめるチャンスなのかなと思っています。同じような気持ちを抱いている読者の皆様と一緒に、来年の春からまた、「VERY NAVY」という新たなステージを進んでいけたらと思っていますので、楽しみにしていてください。
取材・文/西尾慶子 コーディネート/渋澤しょうこ 編集/鈴木恵子
*VERY2019年12月号「滝沢眞規子さん卒業 ブレない軸をもつタキマキが教えてくれたこと」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。