現在発売中のVERY6月号の表紙で東原亜希さんが持っているのはTOD’S(トッズ)の「トッズ T タイムレス バッグ」! 今回は鮮やかなカラーリングと「T」が目を引くこちらのバッグについて、深堀りします!
撮影/生田昌士<hannah>
「トッズ T タイムレス バッグ」って、どんなバッグ?
かっちりした佇まいは、卒入園式などフォーマルな場所にもぴったり。調節&取り外せるショルダーがついているので、デニムスタイルなどカジュアルな日のハズシアイテムとしても重宝します。サイズは横幅が20cmと小さめで、こちらのようなレッドも差し色として使いやすそう。他にブラウン、パープルも展開しています。
トッズ T タイムレス バッグ[W20×H17×D10cm]¥262,900/トッズ・ジャパン
「T タイムレス」はトッズを代表するモチーフ
「トッズ タイムレス バッグ」は「T」のモチーフが印象的。こちらは「T タイムレス」というアイコンで、現在のクリエイティブ・ディレクターであるヴァルター・キアッポーニの就任直前、2020年の春夏コレクションで誕生しました。彼の就任後も、シーズンによりサイズや加工等を変化させながらコレクションに登場し続け、トッズを代表するモチーフに成長しています。確かに2年前とは思えないほど、もうすっかりおなじみですね。ちなみにTはトッズを意味するとともに、Tradition、Talent、Timeといったブランドが大切にする価値基準を表しています。
現在のクリエイティブ・ディレクターが生んだチェーンモチーフの「ケイト」とは?
新たなシグネチャーデザインとして定着した「ケイト」は、2020年秋冬、現在のクリエイティブ・ディレクターのヴァルター・キアッポーニ デビューコレクションで発表されました。トレンドのチェーンモチーフをローファーの甲部分を飾るビットとして現代的に再解釈、アレンジを加えられ誕生したものです。
今季の「ケイト」を紹介するムービーでは、肌の色もさまざまな3人の女性“ケイト”たちが、それぞれのスタイルで新作コレクションをまとっていました。「ケイト」はエレガントで丸みを帯びたチェーンモチーフで、クラシカルな雰囲気の「T」とはまた違った魅力。よく見ればチェーンが3つ、腕を組むように連なったデザイン。女性たちの連帯もあらわしているのかも…というのは、ちょっと深読みしすぎでしょうか?
もうひとつのアイコン、クラシカルな「ダブル T」
もうひとつ有名なのは「T」と「T」が向かい合わせで重なる「ダブル T」のアイコンですね。ダブル Tは、2016年の春夏コレクションで登場。こちらもブランドを代表するモチーフとして、靴、バッグ、革小物のハードウェアとして装飾されてきました。今は靴のみで展開されているそう。
現在のクリエイティブ・ディレクター、ヴァルター・キアッポーニはどんな人?
Photo by Carl Versfeld
1978年ミラノに生まれ、ヨーロッパ・デザイン学院で学んだ後、1990年代後期にファッション界にデビューしています。パリのジバンシィを経て、2007年にイタリアへ戻り、ヴァレンティノ、グッチ、ミュウミュウ、ボッデガ・ヴェネタなどで経験を積みました。そして2019年10月に、トッズのクリエイティブ・ディレクターに就任。2020/21秋冬から、彼のコレクションがスタートしています。ドライビングシューズの不朽の名作「ゴンミーニ」はじめ、VERYでは特にコンサバ派に熱烈に愛されているトッズですが、ヴァルターの「ケイト」が登場したことにより、トレンドを積極的に取り入れるカジュアル派にもファン層を拡大した印象。インスタを拝見すると、家族愛と人類愛に溢れ、愛犬家でもあるらしいヴァルター。彼の次なるコレクションも、とても楽しみです。
お問い合わせ先:トッズ・ジャパン
0120-102-578 www.tods.com
取材・文/有馬美穂