撮影/生田昌士<hannah> スタイリング/加藤かすみ ヘア/西村浩一<VOW-VOW> メーク/AIKO ONO モデル/東原亜希
1月7日発売のVERY2月号の表紙に初登場した東原亜希さんが持っているバッグは、LOEWE(ロエベ)の「アマソナ」。ロエベといえば「パズル」や「ゲート」、「ハンモック」が最近の大定番。今回登場した「アマソナ」を新鮮に感じた方も多かったのではないでしょうか? でも、「アマソナ」こそ真のロエベの顔といえるかもしれません。2021年にアップデートされた「アマソナ」の魅力やヒストリーをご紹介します!
ブランド175周年の節目でアップデート。ロエベの「アマソナ」とは?
「アマソナ」がデザインされたのは1975年。女性たちの職場での平等や独立の確立が世界で進み始めていた頃、ギリシャ神話に登場する女性にちなんで名付けられました。1日の勤務に必要なものすべてを詰め込める容量と、使い心地・汎用性を両立。かっちりしていながら優美なアマソナは、その後日本でも特に働く女性たちに熱烈に受け入れられていき、ブランドの顔として広く知られるようになりました。そして時は流れて2021年秋、現代における最高のレザー技術でアップデートされました。以前のアマソナに比べて新アマソナは、ろう引きのようなレザーの質感がモダンでミニマル。つるっとした素材でシボがほぼ目立たず、洗練された印象になりました。容量をキープしながら、軽量化も実現。
現在、アマソナ バッグ ナノ、アマソナ19(ミニ)、23(スモール)、28(ミディアム)、44という5サイズで展開中。表紙で東原亜希さんが持っていたのは28サイズのDark Blushというカラー。カラーは9色展開で、レザーの他にもアナグラムジャカードを主に用いたモデルも。ショルダーはすべてのサイズにつき、ナノにはチェーンのストラップを装備。アマソナ 28からiPadが入ります。44は男性が持ってもサマになるサイズ。
クラシックでかっちりした見た目から、透明感がありしなやかな表情に進化したアマソナ。肩肘を張ってがんばってきた女性たちが、今は少しずつ自然に、伸び伸びとできるようになってきた(と信じたい!)道のりに重ね合わせられるかのようです。
アマソナをアップデートしたのは、ジョナサン・アンダーソン
ロエベのクリエイティブ ディレクターといえば、あのジョナサン・アンダーソン。自身の名を冠したJW ANDERSONの創業者としても有名ですね。ユニセックスの概念をファッション界にもたらした彼は、同じ時代の空気を共にしている1984年生まれです。彼はアマソナについて、「アマソナはロエベにとって実に象徴的なバッグです。私がクリエイティブディレクターに就任した当時(2013年)からベストセラーでした。何年にもわたって再解釈を試み、復活を発表する時を待っていました」と語ります。まさに今がその時と感じたのは2021年。「近年戻りつつあるクラシックな雰囲気をまとい、パドロック南京錠を踏襲するなど、往時のバージョンと同じエネルギーを感じさせながら、現代の最高のレザークラフトマンシップによって生まれ変わりました」。
ジョナサン・アンダーソンの語る通り、アマソナは高い技術をもった職人にしかできない技法で作られたバッグ。外縫いから内縫いに変わったことで優しい印象になり、カジュアルな服装にも合わせやすくなったアマソナは、仕事や卒入園式などのオケージョン、また休日のお出かけバッグとしても。まさに、すべての女性たちのためのアップデートですね。新しい「アマソナ」の優美な佇まいとクラフトマンシップ、ぜひ手に取って体感してみてください!
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ロエベ ジャパン クライアントサービス
TEL:03-6215-6116
取材・文/有馬美穂