VERY1月号、初めて表紙を飾ったシンマイこと申真衣さんが手にしているこちらのクールなバッグ。そう、一目でわかる、ボッデガ・ヴェネタのアイテムです。2019年の誕生以来、ブランドのアイコンバッグとして愛されている「カセット」について今回はご紹介します!
撮影/生田昌士<hannah> モデル/申真衣 スタイリング/加藤かすみ ヘア・メーク/笹本恭平<ilumini.>
「カセット」を生み出したのはダニエル・リー
ザ・チェーン カセット
H18×W26×D8 ¥528,000
手掛けたのは、クリエイティブ・ディレクターのダニエル・リー。ダニエル・リーといえば、それまで17年間ボッデガ・ヴェネタを率いたトーマス・マイヤーの後任として’18年にクリエイティブ・ディレクターに就任した人物。セリーヌの前クリエイティブディレクターだったフィービー・ファイロの右腕として活躍していた彼は、当時32歳での大抜擢でした。
’21年11月に惜しくも退任が発表されましたが、およそ3年間で数々の伝説的アイコンアイテムを残していきました。「ザ・ポーチ」や「カセット」など今やボッデガ・ヴェネタに欠かせないバッグだけでなく、「リド」「ストレッチ」などシューズでもブランドの人気を牽引。それぞれVERYでも数多く登場、そのエレガントでクールな佇まいで数多くのVERYモデルたちにもプライベートで愛用されています。
イントレチャートを大胆に解釈し、新たなアイコンバッグに
「ザ・チェーン カセット」にも使われている編み込まれたレザー「イントレチャート」はボッデガ・ヴェネタを象徴するものですよね。1枚の革のベースに切り込みを入れ、リボン状のレザーを革が破けたり、伸びたり、型崩れしないよう差し込むのはすべて熟練の手作業。そして、1966年創業したブランドが初期から大事にしてきたこの「イントレチャート」を巨大化させ、カセットテープのようなフォルムに仕立てたのが「カセット」(’19年のプレフォールでデビュー)。
どちらかといえばクラシカルな雰囲気だったイントレチャートを、一気にモダンな雰囲気に昇華させ人気に火がつきました。その後も、パッドを入れることで丸みを持たせた「パデット カセット」も発表し、カセットシリーズはザ・ポーチと双璧のアイコンバッグに成長。高周波熱溶着の専門技法×手編みで作られたパデット カセットは、ハイテクと手作業の融合によりボッデガ・ヴェネタならではの無二の存在感を醸しています。
表紙のバッグは2つのチェーンがついた「ザ・チェーンカセット」
そして表紙の「ザ・チェーン カセット」は、その名の通り長さが異なる2つのチェーン付きで2019年に発表されました。ゴールド仕上げで、短い方を手首に引っかけてクラッチとして、長い方でショルダーとして使えます。チェーンは太めで存在感があり、エレガントでありながらクール。スポーツミックスなど、動きやすいママのスタイルにもフィットしてくれます。
チャーム付きのチェーンもあります。ザ・チェーン カセット¥550,000
次なるmy itバッグを探している方にも自信を持っておすすめできる、ザ・チェーン カセット。手ぶらになれるエレガントバッグの筆頭として、ぜひチェックして。
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取材・文/有馬美穂