ヘルシーな肉づきで媚ない体。そんな自然体なボディも、滝沢さんの魅力のひとつ。「30歳から現在まで続けてきたエクササイズのおかげで今の私がある」と、本人もコメント。10年間続けてきた結果であるその体だからこそ〝似合う服〟を、披露。
滝沢眞規子さん
「健やかな母でいたい。
欲しいのは、ストイックさじゃなく、
楽に動ける体」
横手貞一朗さん(ボディメイクトレーナー)
「主婦の動きのほとんどは『前屈み』。
それと相反させる
エクササイズが必要」
撮影時の滑らかな体の使い方や 体幹の強さ、程よく脂肪がつ きながらも、健康的に引き締まった豊かな体。これは滝沢さんが10年間、地道に続けてきたエクササイズ の賜物。
「長く続けられたのは、〝辛くないのに着実に変化する身体を実感しているから〞」と滝沢さん。
「目指すところは、元気で活動的に動ける体。って、なんだか私、おばあちゃんみたいなこと言ってる?(笑)」
「日常生活で体がスムースに動ける快適な体づくりをしたのが、滝沢さんには合っていたんでしょうね」
横手さん曰く、滝沢さんと出会った頃は体がかなりグラついていたそう。
「3回の出産で、左右の骨盤が開ききっていました。それを補うために、背中が丸くなり、太ももも発達していた」
「3人産んだので骨盤は広がってもいい、くらいに思っていました(笑)。 でもあの頃は、毎月1回は高熱が出るほど体力が落ちていましたね」
横手さんがまず始めたのは、力まないポジションに体をリセットすること。
「子どもを抱っこする、料理をする、 掃除する……主婦の動きは、ほとんどが前屈みで行うもの。癖のついた体は重心がグラつき、肩が上がり、首が前に出ていたので、それと拮抗するエクササイズを行いました。胸郭を開く、鎖骨の付け根を動かす、股関節を動かす。これら3つが滞りなく動いていれば、力が抜ける正しい位置に体が整い、すべての動きが滑らかになることが期待できます。深い呼吸もできパワーが 流れるように持っていけるんです」
さらに、筋膜で繫がっている体は、 表情筋にまでアプローチ。肩が正しい位置に下がり、首が伸びやかになった滝沢さんは、目力がシャキッと強くな ったことを実感しているそう。
「人を〝キレイ〞だと思う理由は、首 の筋がキレイとか、姿勢が良いとか、 ちょっとしたことだったんですよね。 背筋が伸びると、みなぎるエネルギー が断然高い、ということも横手さんが 教えてくれました」
「おばあちゃんみたい」と笑う滝沢さ んが目指す、〝活動的な体〞とは、可 動域が広くて巡りが良い、結果、エネルギーが高く人を惹きつける力へと繫 がる……。実は、核心を突いた目標だったのです。
胸郭を開いて呼吸ができていると
デコルテ、首元、
顔の表情まで変わる。
イタリアマダムのように堂々と、そして品良く。大きく胸元の開いた服でもヘルシーな空気を纏えるのは、深い呼吸と背骨の解放によって、力まない体が備わったから。デコルテや首筋のあるべき筋肉が現れ、筋膜で繫がる表情筋にもアプローチ。だから、自然と表情が豊かになる。
10年間のエクササイズで
身についたのは
「正しい肩の位置」。
出産後の開ききった骨盤をかばうために、常に上がっていた肩。骨盤を戻し、鎖骨を動かすことで、後ろ重心の正しい位置に肩を置けるように。フォルムのキレイな二の腕、決して薄すぎない上半身に似合うのはベアトップ。程よく肩に骨感があり芯コアのある体だからこそ、難しいオールインワンも大人の女性らしい凛とした着こなしができる。
快適に生活できる体。
それが、一番
ナチュラルで美しい。
〝体の正しい使い方〞を身につけると、体はうんと軽くなる。家事や子育てで、前屈みの癖がついていた背中も、あるべき場所にリセット。肩甲骨のラインがキレイになると、肌露出が大胆なオフショルにも手を伸ばせる。締まりのある媚びない体だから、〝フェミニン〞も〝女らしい〞も照れ臭くならない。
撮影/熊谷隆志〈LAKE TAJO〉 スタイリング/辻 直子 ヘア/Dai Michishita メーク/早坂香須子〈W〉 モデル/滝沢眞規子 取材・文/藤井そのこ 構成/渋澤しょうこ
※VERY 2018年8月号「30代で頑張ってよかったこと、それはエクササイズです! 鍛えて10年。滝沢眞規子さんの『この体だから着たい服』」より。
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