3月19日、Tiffany & Co.の偉大なデザイナー、エルサ・ペレッティが80歳でこの世を去りました。フィレンツェで生まれニューヨークとバルセロナでモデルとして活動した後、ジュエリーデザインをスタート。1974年、34歳でティファニーの専属デザイナーになり生み出した名作たちは、どれもVERY世代にとっても思い出の詰まったもののはず。そんな、昔も今も愛すべきエルサ・ペレッティの名作を振り返ります。
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シルバーの魅力を再発見した「ボーン カフ」
2020年に誕生50周年を迎えた「ボーン カフ」。近代ジュエリー史の革命的デザインのひとつとされますが、VERY世代にとっては大人になってシルバーの魅力に気づくきっかけにもなったアイテムかもしれません。夏にはノースリーブにこれだけでも、冬はニットの袖の上につけても。いつか白髪になったとき、たくさんの傷と一緒に思い出の刻まれた「ボーン カフ」が腕にあったら素敵ですよね。力強くてフェミニンでエフォートレス。50年経った今でも、その姿は現代の理想の女性像のよう。エルサ・ペレッティの先見の明がうかがわれるような永遠の名作です。
記念日ごとに増やしたい「ダイヤモンド バイ ザ ヤード」
エルサ・ペレッティ™ ダイヤモンド バイ ザ ヤード™ ピアス[0.1ct]¥135,300
ファッション界において、ダイヤモンドを普段着にも合わせられるジュエリーへと変えたエルサ・ペレッティ。この「バイ ザ ヤード」はその真骨頂ともいえるアイテム。「ダイヤモンド バイ ザ ヤード」をつけっぱなしにしているというVERYモデルズもいて、いつも肌身離さずにいたい“スキンジュエリー”代表格ですよね。ピアス、ネックレス、ブレスレットと展開も豊富でカラット数もいろいろなこのコレクション。重ね付けしたり、記念日ごとに増やしたり…「ダイヤモンド バイ ザ ヤード」はそんな楽しみを私たちに教えてくれました。
ママから、今度は娘に...思い出の「オープンハート」
エルサ・ペレッティ™ オープン ハート ペンダント¥148,500
80年代、90年代に一大ブームを巻き起こした「オープン ハート」。もしかしたら学生の頃ママからネックレスを譲り受けた、という人も多いかもしれません。ハートモチーフのジュエリーといってまず思い浮かぶ「オープン ハート」は、今も昔も想いを伝える素敵なアイコン。
エルサ・ペレッティ™ オープン ハート フープ ピアス¥434,500
「愛することへの祝福」という意味が込められたMYオープン ハートを、今度は娘にいつか渡すために…そんな想いで手に入れるのも、ジュエリーの楽しみのひとつ。
“命の始まり”に愛おしさ感じる「ビーン」
エルサ・ペレッティ™ ビーン デザイン ペンダント¥67,100
万物の起源、命の始まりを表現するエルサ・ペレッティの「ビーン」。ぷっくりと愛らしいビーンモチーフに、これから育っていく命や春の息吹を感じます。ずっと定番のデザインですが、ママになってより親しみを覚えるという人も多いのでは? 「オープン ハート」同様、こちらも素材はいろいろにネックレスだけでなくピアス、ブレスレットと展開しています。
“オーガニックでセンシュアル”、そして“エレガントでシンプル”。時代が変わっても美しさとは何か教えてくれるようなエルサ・ペレッティのコレクション。エルサ・ペレッティがこの世からいなくなってしまっても、残した名作たちはまだまだ、愛され続けていくはず。
取材・文/有馬美穂