センスの人。スタイリスト金子綾さんのオシャレはいつも計算どおりではなくて、新しい「素敵」を教えてくれる。一生ものの身につけ方もセンスに満ちていて、〝いかにも〟でない取り入れ方は編集部でもいつも話題です。プライベートでは小学生の女の子のママでもある金子さんの定番選びのコツを伺いました。
▶︎こんな記事も読まれています
エルメスの“アートなリング”で滝沢眞規子さんと始める本格ジュエリー選び
AYA KANEKO
金子 綾さん 小学生・女の子ママ
「私、スタイリストのわりに、人が思うほど普段は買物してないんです」(笑)。普段はミニマルな買い方だけど、これ!と思った時には投資する思い切りの良さにもポリシーを感じます。若い頃から〝一生もの〟を少しずつ着実に揃えてきた金子さん。いつどんなタイミングで何を揃えてきたのか、彼女の〝一生ものヒストリー〟とあわせて、選びの理由にもブレない答えがありました。「定番を買うこと。私自身がいいものには無条件に惹かれるし、結果的にロングセラーのものには理由があって、ブランドの技術や美しさが詰まっていると思います」。
【金子さん流】
一生ものの揃え方年表
私自身が年齢の節目や年頃になったころに、母や祖母からバッグやジュエリーを受け継ぎながら育ったこともあり、何かに投資しようと考える時、まずおばあちゃんになった自分が身につけている姿が想像できることを意識していました。そして今は、将来娘に渡せるような普遍的な逸品を、その時々の状況と気分で選んでいるような気がします。
◉結婚前
20〜30代独立して仕事中心に頑張っていた頃、惜しみなく自分に投資できた独身時代
Tiffany & Co.
「メトロ」リング
ゴールド×ダイヤモンド
スマートに光る華奢さが好きな「メトロ」コレクション。自分で買った初めてのハイジュエリー。
Cartier
ゴールドの
「ミニ パンテール」
当時、生産終了になってしまった幻のミニサイズ。3年ほど探して、ヴィンテージショップで出会った時は即決でした。
◉娘の誕生の頃
自分へのご褒美に
Tiffany & Co.
「メトロ」リング
ホワイトゴールド×ダイヤモンド
先に購入したゴールドのメトロとひとつ指を空けて身につけたら素敵だと思って色違いを購入。WGとYGを混ぜた方がラフな印象になるから。
◉育児期
ファッションも変化、出産前はヒールばかりだったのがペタンコを履くようになった頃、傷がつきにくくカジュアルな服にも馴染むシルバーが気分でした。
LETTERING
娘のイニシャルの
シルバーリング
子どもが生まれてからは、娘のイニシャルを選ぶようになりました。娘が大人になったら譲りやすいシルバーを。
Cartier
スレンレススチールの
「パンテール MM」
何かと慌ただしい子育て期にタフなステンレスを購入。ラフに身につけられるゴールドよりワンサイズ大きいミニをチョイス。
◉2015年
HERMÈS
黒のバーキン30センチ
ヴィンテージでもなかなか出会えないバーキンは、直営店に予約して、3年?いや5年ほど待って購入。私の生涯の中で今のところ一番の投資です。
◉40歳記念に
Tiffany & Co.
「ソレスト」
イエローダイヤモンドのピアス
ハワイのショップで出会ってしまったイエローダイヤ。Tシャツ&デニムに身につけたいと思って購入。
◉友人からの
プレゼントで
CELINE
OLD CELINEの
娘のイニシャルの
ペンダント
母になってからは、イニシャル物はすべて娘のイニシャル。それを知っていた友人がプレゼントしてくれて感激。自分では選ばないチョイスが新鮮です。
◉一昨年
カール・ラガーフェルド没
CHANEL
マトラッセ
カール・ラガーフェルド
デザインのバッグ
シャネルバッグはマトラッセ一択がマイルール。大好きなカール・ラガーフェルド氏が亡くなったので彼を偲んで購入。今一番お気に入りのマトラッセ。
❝ 誰に似たのか(笑)
娘の好きな色は黒。
母さん嬉しいです ❞
黒好きな娘に合わせて週末の親子コーデは黒が定番。
トップス/THE ROW 中に着たノースリーブ/EDIT.FOR LULU パンツ/MADISONBLUE 靴/Maison Margiela
ママスタイリスト 金子綾さん
女性誌をはじめブランドコラボのオファーも数多く、超多忙なスケジュールながら週2回はトレーニングの時間を作り、夕飯までには仕事を終わらせて、お嬢さんと過ごす時間を作るタイムスケジュールの徹底ぶりはお見事。昨年小学校に入学したお嬢さんは、おませなタイプ。今年クローズドのオンラインサロン「シェア」をスタート。もっと知りたい金子さんのことがわかるコミュニケーションスペースです。
▶︎あわせて読みたい
30代の「一生ものジュエリー」カルティエのヌーべルバーグリング編
滝沢眞規子さん「10年愛用のバーキンは経年変化してますます良さを実感」
スタイリング/金子 綾 撮影/東 京祐(人物)、魚地武大〈TENT〉(静物) ヘア・メーク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) 取材・文/鍋嶋まどか 編集/藤田摩吏子
*VERY2021年3月号「【大特集】ママスタイリストさんたちの「普段着オシャレ」最高峰♡Part3」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。