失恋したら髪を切る、というのはもはや都市伝説。じゃあ、主婦がボブにするきっかけって何だろう?それは毎日が充実している実感があり、前向きに変わっていこう、と思えたとき。今回、ボブにすることを決めた牧野紗弥さんもそのひとり。彼女の決意の裏側に迫ります。
「母として成長したい。そう考えていたときひとつの答えが髪を切ることでした」
「実は2年前から髪を切りたいと思っていたんです」。
牧野さんが髪を切るのは実に中学以来。生まれも育ちも生粋の名古屋っ子で、10代から「髪は巻けなきゃ意味がない」と伸ばしていた。
3児の子育てをしながらVERYの人気モデルとして仕事も絶好調。そんな彼女がボブにする決断をした理由は?
「母として成長していきたい、変わっていきたい。そういう気持ちです。昔は〝私が好きなものはこれ!〞という頑固な部分がありました。でも、子育てや仕事を通して、いろんな人に出会い刺激を受けるなかで、柔軟になってきた気がします。絶対に履かなかったビーサンやコンバースに挑戦しようとか、小さなことから少しずつ」。
牧野さんがボブで挑戦したいファッション PART-1「思い切り強くて明るい色を着たい!」
今回、ボブにしてまず挑戦したかったのが、強い色。この2年は子どもたちの入学準備に追われて、お母さんとして選ぶのはやっぱりグレーやネイビーが中心に。慎ましやかで控えめな色も素敵だけど、今、選びたいのは自分のためのこびない明るい色。自分が目指す「芯の強い女性」になれそうで、憧れていました。
軽くなったヘアに、鮮やかな赤ニットは我ながら好相性。心も引き締まります! 強い色って前向きになれる。誰かのためじゃなく自分自身のために、どんどん着ていきたいです。
牧野さんがボブで挑戦したいファッション PART-2「憧れの王道コンサバを自分らしく着たい!」
名古屋人なこともあり、王道ブランドへの愛着は人一倍だと思います。ボッテガ・ヴェネタは、まっとうで上品な女性らしさに、ずっと憧れていた特別なブランド。でもロングヘアだとパワーに負けてしまい圧倒されちゃうかな、と遠い存在でした。そんな手が出せなかったブランドも、軽やかな髪があれば、若々しく等身大で着こなせる気がします。憧れのブランドに袖を通すって、こんなにワクワクするんですね!いつか、これを手に入れられる人になりたいって思いました。
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉 ヘア・メーク/平元敬一 スタイリング/池田 敬 取材・文/高橋志津奈
※VERY 2018年1月号「主婦が髪を切るのは、失恋したときじゃなくて上手くいっているとき」より。
※掲載中の情報は、誌面掲載時のものです。