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短歌が話題・星野真里さん「“伝える”ことが苦手だった私を変えてくれたのは娘」

ノートとペンを手に微笑む星野真里さん

今月号で最終回を迎える本連載。最後を飾ってくださるのは、俳優・星野真里さんです。テレビ番組への出演をきっかけにのめりこんだ短歌は、「自身の辛さや悩みを言葉に変えて浄化する作用がある」と、星野さんは言います。三十一音に乗せた言葉は、さまざまな時間や出来事を乗り越えてきた証しです。

俳優・星野真里さんは……
短歌が好き!

短歌を作ることで
自分を知ることが
できているなって

ノートとペンを手に微笑む星野真里さん

ストール¥16,500(エレンディーク)シャツ¥8,800(イムズ)パンツ¥132,000(KEITA MARUYAMA)シルバーイヤリング¥19,800(マユ/マユ ショールーム)

過去の私が詠んだ短歌は
“そのとき”を乗り越えた証し

「NHK短歌」という番組にゲスト出演させていただいたのが、短歌との出会い。三十一音と限られた音数で表現する詩歌に惹かれ、頼まれてもいないのに一首詠んで提出してみたら、番組で選者を務めていた歌人の坂井修一先生が歌を褒めてくださって。大人になっても、褒めてもらえるのは嬉しい。やがて番組の司会を務めることになり、短歌の世界に魅了されていきました。普段SNSに投稿する短歌は写真から連想される言葉遊びに近いですが、賞に応募する作品をつくるときには伝えたいテーマを考えます。何を思い、何に悩み、何に不安を感じるのか……感情に重なる言葉を掘り当てるように自分と向き合うことになります。その過程で苦しみが伴うこともあるけれど、噓のない自分を知ることができる。暮らしの中で味わう感情はただの辛さや苦しさじゃなく、「そこに意味はある。思う存分苦しみなさい」と短歌は教えてくれる。数年後に自分の歌を読み返して、“あのとき、こういう気持ちだったよね”と腑に落ちたなら、自分がその時間を、その出来事を乗り越えられた証しだと思います。いつか娘と短歌を詠み合えたらと願うものの、夫共々「まったくわからない!」と言われている最近です(笑)

折り紙を
かさねるような
日々はまた
俯瞰でみれば
色とりどりだ

話して、伝える。娘と私は
同じ目標を目指す仲間

昔から自分の言葉で“話す”のがどうも苦手でした。私は5人きょうだいの真ん中。きょうだいが多ければ主張もするだろうと思われがちですが、私の場合は逆に人任せ。誰かが話してくれるなら、自分は伝えなくてもいいという意識のまま大人になってしまったんです。そんな私を変えてくれたのは、娘・ふうかの存在。2歳のときに、全身の筋力低下が生じる先天性ミオパチーであることがわかり、10歳になった今は車椅子で生活しています。自分一人で動けない時には周囲に言葉で伝え、助けてもらわなければなりません。だから彼女は言葉を大事にしますし、伝え方を工夫する。私が苦手だなんて言っていられませんよね。“伝える”ことにおいて、ふうかと私は同じ目標を目指す仲間。「今日は頑張った」「こうすればよかったんじゃない?」と共有することで、家族のコミュニケーション強度を上げているところです。

星野真里さんの愛読書

乗り越え方を知っている
娘に教わることばかり

娘自身が“自分にはできないことがある”ことを理解し始めたのは、幼稚園の頃。親が抱える苦しさとは別の苦しみを本人が抱くこともあったはずですが、彼女が私たちの前でひどく落ち込む様子を見せたのは一度だけ。先日親友とうまくいかなかったとき、「今は、あの子とちょっと親友やめるわ」なんて言ったんです(笑)。ただ落ち込むのではなく彼女なりに気持ちを変換して前に進む姿が、私とはあまりにも対照的で驚いてしまいました。自分なりの乗り越え方を見つけ、楽しく生きることを知っている。純粋にすごいなあと思いながら見守っています。今後、成長の過程で新たな葛藤を抱くこともあるはず。母としていつでも力になりたい気持ちは揺るぎませんが、彼女の背中に教わることがこれからも沢山あるんだろうなと思います。

細胞の
ひとつとっても
違うから
おしえてきみの
見上げる月を

星野真里さん

PROFILE

星野真里
ほしのまり●俳優。1981年生まれ、埼玉県出身。7歳から子役として活動。「3年B組金八先生」の坂本乙女役で注目を集め、以降ドラマや映画で幅広く活躍している。娘のふうかちゃん(10歳)が先天性ミオパチーという難病をもって生まれたことをきっかけに、社会福祉士の資格を取得した。

撮影/須藤敬一 ヘア・メイク/佐々木 篤〈グルーチュ〉 スタイリング/YOSHINO 取材・文/藤井そのこ 編集/鈴木貴子
*VERY2025年12月号「オトナになっても好きなこと」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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