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佐藤ありささん「ドイツは服などのリサイクルボックスが街なかに」

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現在ドイツ在住の人気モデル、佐藤ありささん。8歳の女の子と3歳の男の子のママとして、子育てに奮闘中の日々をレポート! 今回は、ドイツで参加したマラソン大会のエピソードと、リサイクルが根付いたライフスタイルについて教えてくれました。

毎年恒例のマラソン大会に参加!
目標ペース達成で走り切りました

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今年はこの4人でバトンを繋ぎました。スタート前に集合してパチリ!

去年初参戦だったフランクフルトマラソン。今年も参加してきました! ドイツ最大級の市民マラソン大会で、毎年1万5000人以上が参加する歴史あるイベントなんです。以前連載でもお話しした公園でのトレーニングチームに声をかけてもらって、仲間たちと一緒に走り切ることができました。
このマラソンは、42.195キロの距離を1人で走っても、4人でリレー形式にバトンを繋いでもOK。私は4人でのリレー形式で参加しました。走る距離は等分ではなく長めから短めまであえてバラバラになっていて、去年は一番短い約6キロの区間を走ったのですが、今年は一段階長い約9.5キロの区間に挑戦! この日のためにコツコツとトレーニングをしてきたけど、本番は3キロ地点くらいからずっと苦しくて。でも、自分との闘いであるマラソンの苦しさって、子どもの頃から嫌いじゃないんです。頑張るぞ、負けない!って思いながら、無事目標ペースを達成して走り切りました。

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沿道にもたくさん人が集まる大きなイベント。この日はゼッケンをつけていれば、電車などに無料で乗れるんです。

最後の300メートルは4人みんなで走ってともにゴールテープを切る、っていうのを去年体験してすごく楽しかったので、今年もぜひ!と思っていたのですが、当日の寒さがとんでもなくて。今回は、最終ランナーを待っていたら風邪を引いてしまうということで、集まった人だけで最後の300メートルを走ってゴールしました!

走る時はいつも音楽を聴いています。普段から自分のテンポに合って、気分が上がる曲をランニング用のプレイリストにストック。本番はそれをシャッフルして聴きながら走りました。たくさん入っているのはMrs.GREEN APPLEの曲。特に子どもたちも大好きな『ケセラセラ』は、聴くと子どもたちが思い浮かんでパワーをもらえますね。DREAMS COME TRUEの『何度でも』も大好き。私の人生アンセムでもあって、昔から辛い時にカラオケでよく歌ってたなぁ。「叫べ!」ってところで叫ぶとスカッとする(笑)!

ゴール地点に集まったトレーニングチームのメンバーたちと。メダルももらいました!
仮装をして楽しんで走る人たちもいるのですが、私は本気スタイルです(笑)。

応援に来る予定だった子どもたちも当日寒すぎたことで断念。し友人に預かってもらい、夫は仕事だったので、1人での参戦でしたが本当に楽しかった。また来年も挑戦したい! 次はさらに長い区間にチャレンジして、いつかはフルマラソンを1人で走り切るのが目標です。

リサイクルが盛んで、お金を使わず楽しむ。
ドイツでの暮らしで気づくことがたくさん

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気候のいい時季の晴れた週末は、公園でのんびりが定番。

ドイツに住んでもう8年! すっかり板についてきたこちらでの生活についてもご紹介。ドイツでは、リサイクルの意識がものすごく高いんです。たとえばペットボトル飲料もデポジット料金込みで販売されていることが多く、専用のリサイクルボックスに持っていくといくらか返金されるんです。スーパーなどでは返金の金額分の割引チケットが出てきて、その日のお買い物からお会計時に引いてもらえる仕組みも。これならスーパーに行くついでに割引されるから持っていこうという動機にもなって、いいシステムだなって思います。

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スーパーにあるペットボトルのリサイクルボックス。蓋やラベルをつけたままでOKです。

街中を歩いていても、リサイクルが盛んなことがよくわかります。「ご自由にどうぞ」と書かれた段ボールが道端に置かれているのは日常茶飯事。街には本当にいろいろなリサイクルボックスが設置されていて、たとえば瓶のボックスは透明、グリーン、茶色と色別に分けて回収する仕組みになっています。
先日は子どもたちが初めて服のリサイクルボックスを利用しました。ある日、だいぶ履きつぶしていた靴があったので捨てようか迷っていた私に、娘が「それ、まだ履けるからリサイクルの箱に持っていこう」と提案してくれて。確かにそうだね!と娘に気づかせてもらい、じゃあほかにも出せるものがあるね、ということで家中のサイズアウトした服や靴を集めて、袋に入れてボックスへ。必要な方のもとに寄付されるそうです。

服や靴を寄付できるボックス。娘は以前から興味を持っていたみたい。
こんなふうに、街中のあちこちに大きなボックスがあります。
「無料でどうぞ」の段ボールの中にお玉がひとつ。後で通りかかった時には空っぽになっていました!

街中のあちこちに本棚があるのもおもしろい! 必要なくなった本をここに入れて、欲しい本を自由に持っていけるシステム。ほとんどがドイツ語の本なので私が実際に利用することはあまりないのですが、子どもたちが見たがるので時々一緒に見ています。

ドイツの人たちは、幼い頃から環境問題やリサイクルへの意識が高いそうなのですが、こんなふうに道を歩いているだけでリサイクルに意識が向けられる環境による要因も大きいのかも。娘も小さい頃から、お散歩中に「この箱は何?」と興味を持って、「これはリサイクルっていってね」って私が説明していたのを覚えています。

ガラスの扉がついているので、雨の日も安心。
日曜日には公園へ。遊具で遊んだり、サイクリングをしたり。そろそろ息子も自転車練習の時期だなぁ。
公園で拾った栗で工作。ドイツでは、自然のもので遊ぶことが多いです。

日曜日にはほとんどのお店が閉まることもあって、気候のいい週末はボールやシャボン玉とちょっとした食べ物を持って公園で長い時間を過ごします。お金を使うこと以外の楽しみがドイツには根付いていて、それに気付けたのはこちらで暮らすようになったからこそ。
でも、だからこそ日本に帰った時の街遊びの充実感、お買い物の楽しさもすごく実感できて。どちらも楽しめている私は幸せだなって感じています。

Profile

1988年生まれ、北海道出身。2005年「ミスセブンティーン2005」に選ばれ、同誌専属モデルとしてデビュー。数々の女性誌でカバーを飾るトップモデルとして人気を博し、俳優やお天気キャスターとしても幅広く活躍。20167月に結婚。翌年に長女を出産後、ドイツへ移住。2021年に長男を出産し、現在は二児のママ。@satoarisa920

取材・文/西原 章

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