会うと常に視聴中の韓流話で盛り上がるモデル神山まりあちゃん&スタイリスト石関靖子さん(通称ゼキさん)の姿は、VERYの撮影現場ではおなじみの光景。定例で弾丸ソウル旅行や新大久保の会合も開催するそんな韓流通の仲良し2人に、自粛期間中にこそ一気見したい名作ドラマを教えてもらうべくリモート対談を緊急開催しました!
※記事中には一部ドラマのネタバレ内容も含まれますので、これからご視聴される方はご注意ください!
話題性・内容の両面で推しなのは何と言っても
Netflixの「梨泰院クラス」と「愛の不時着」!!
–編集部:しばらく現場もお休み中のここ最近でしたが…、韓流ドラマウォッチャーぶりは自粛期間中も健在の様子の2人。時間があるようで意外とない自粛期間中のママたちに、とりあえずこれだけは押さえるべき、というオススメをまず教えて!
神山まりあ(以下、まりあ):日中は子どもがいると本当に時間ないですよね(涙)。だから私は隙間時間で観ようとはせず、家族が寝静まったあと1人でどっぷり向き合う時間を確保します。たとえ睡眠時間を削っても、それが大きなストレス解消だから(笑)。で、今とりあえず見ておきたい作品と言えば、Netflixオリジナルの『梨泰院(イテウォン)クラス』と、『愛の不時着』ですよね〜ゼキさん!
石関靖子(以下、石関):同感!! 梨泰院は復讐劇を交えた下剋上のサクセスストーリー(注:韓国版「半沢直樹」との呼び声もあり)が本当痛快だよね。主人公のパク・ソジュンは、今この人が出るドラマは全部ヒットすると言われるくらい韓国で人気絶頂の俳優。正直彼もヒロイン(キム・ダミ)もどちらかというと素朴な感じなんだけど…見進めるうちに感情移入して、もうその魅力にどっぷりハマってしまう。
韓流は3話目から。1〜2話は2倍速で展開を追って!
主人公が急にイケメンに見えたらハマった証拠(笑)。
まりあ:そう! 韓国ドラマは見進めるうちに面白さに開眼するパターンが多いですよね。1〜2話は物語の背景を伝える説明的な回が多いので、それが退屈で離脱しちゃうことも。私は「韓流ドラマは3話から!」と思ってるから、そんなときは必殺2倍速か15秒送りで、字幕のみで展開を追うようにしてます(笑)。そこまで観てもピンと来ない作品もたまにあるけど、はじめはイケメンだと思わなかった主人公が急にカッコよく見え出すのもだいたいこの頃で、そうなったらハマった証拠♡
石関:確かにね〜。特に復讐劇とか時代劇とかちょっと社会派系なんかも最初は耐える必要があるかも。でもそこを脱したら最終回まで一気見したくなる!
まりあ:『梨泰院クラス』は家族愛や仲間愛を描いた胸アツ系のサクセスストーリーでしたよね。私は基本韓流には“胸アツ”よりも“胸キュン”を求める派だから、『愛の不時着』の方がより深くハマりました。ドラマは夢中になるほど終盤に近づいてくるロスも大きいから(笑)、常にインスタのストーリーズでも「次は何を観るべき!?」ってみんなに質問したり。愛の不時着はそういう投稿に対する反響の大きさもすごく感じた!
石関:私は『愛の不時着』、今まさに視聴中。ヒロインが『私の頭の中の消しゴム』と同じ女優さん(ソン・イェジン)と言えば、韓流詳しくない人も分かるかもね。梨泰院観た後だと主人公の俳優(ヒョン・ビン)が美男子すぎ感もあるけど(笑)、パラグライダーで南から北朝鮮に不時着しちゃうっていう現実離れしたストーリーが韓流らしくて、いい!
韓流ウォッチャー歴10年越えの2人が太鼓判!
初めて観るならベタでもこの不朽の名作2本
–編集部:そもそも2人が韓流にハマったきっかけは?同じく初めて観る人にオススメの作品があればお願いします!
まりあ:私の韓国歴は10年くらい前から、BIGBANGの音楽がきっかけ。その頃『美男(イケメン)ですね』を観て、シヌ役のCN BLUEのジョン・ヨンファ(注:韓国の人気4人組ロックバンドのボーカル) に恋して、最後は号泣したのを覚えてる。その後LIVEにも行って熱狂的なファンの人々を目の当たりにして、「彼を愛していたのは私だけじゃなかったんだ…」と知ってまた泣いた(笑)。
石関:…え(笑)? 私はもっと前で、もはや『冬ソナ』が流行った頃まで遡るな。『美しき日々』のイ・ビョンホン、『秋の童話』のウォン・ビン(注:どちらも当時、ぺ・ヨンジュンらともに『韓流四天王』と呼ばれた韓流ブームの火付け役的存在)は当時どハマりしてた…。『美男ですね』は確かにTHE・韓流なドラマだよね。
まりあ:ありえない設定で主人公のヒロインを複数のイケメンが取り合うパターン。子どもが寝たあと主人公に自分を置き換えて妄想しながらの鑑賞が醍醐味です(笑)。そうすれば幸せな気分で就寝。そう、私キュンキュンしながら寝たいんです♡
石関:確かに設定は日本のドラマよりぶっ飛んでるものが多いんだけど、まりあが言うようにわかりやすいんだよね〜。
まりあ:男装して身分を偽る主人公とかね。それで言うと『トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル』も近い設定の名作。
石関:成均館はよかったよね〜。不良役のユ・アイン、最高だった。
まりあ:あとヒロインのパク・ミニョンが可愛くて辻元舞ちゃんそっくり。途中から舞ちゃんにしか見えなくなってくるくらいなので、VERY読者の皆さんにはそこも注目して欲しい(笑)。
石関:『美男ですね』と『成均館』の2本はどちらもベタだし新しくないけど、韓流の魅力が詰まってるっていう意味で、初めて観る人もオススメだよね。
タイムスリップに逆ハーレム、圧倒的な身分違い…
現実逃避できるありえない設定は韓流の真骨頂!
まりあ:私たち撮影やご飯で会うたび常に韓流ドラマ情報を交換してるけど、最初に盛り上がったのは確か……『トッケビ』!!
石関:そうだった! 高麗時代の武士が時空を超えて、現代の女子高生と恋に落ちる話なんだけど、この時空超えパターンもまさに韓流(笑)。真面目にファンタジーなのがすごい。
まりあ:超大金持ちの御曹司と不遇のヒロインの組み合わせとかもあるあるですよね。
石関:うん。あと個人的に『フルハウス TAKE2』も、2人組の売れっ子イケメンアイドルが、担当スタイリストのヒロインを取り合うっていう、職業柄見逃せないストーリーでハマった(笑)。
まりあ:それ最高(笑)!私、そういうベタベタの少女漫画みたいなのがすごく好みだな。何も考えずに観られて、とにかくキュンとなれる。
キュンキュンできるラブコメディーはもちろん、
シリアスなサスペンスや悲恋も秀逸なのが韓ドラ
石関:うちは同居中の大学生と高校生の姪っ子とも韓流が共通の趣味で、そういう明るいラブコメ系ももちろん観るんだけど、個人的には復讐モノのサスペンスとか、陰がある重ためのラブストーリーも韓国ドラマは面白いから大好きで、それ系も結構観てるな。(注:下の番外編も参照)
まりあ:ゼキさんの韓ドラ視聴本数はすごいですよね!常に更新されてる。
石関:うん、幅広く観るから多分累計200本は超えてると思う(笑)。ちなみに『ごめん、愛してる』は過去イチ泣いて、観終わった翌日の撮影も全然身が入らなかった…。(注:韓国題は「ミアナダ サランハンダ」、略して「ミサ」と呼ばれ、本国でも視聴後何も手につかなくなる”ミサ廃人”を生み出すなど社会現象を巻き起こしたと言われる)
まりあ:それはすごい余韻(笑)!でも本当…韓流ドラマの沼は本当一度ハマると抜け出せない中毒性がありますよね。でもママにもひとときの現実逃避ができる密かな楽しみには今の生活で絶対必要! 皆さん、ぜひ私たちと一緒にどっぷり韓流沼にハマりましょう〜!
番外編:<これも観て欲しい!!!>
まりあちゃん偏愛のキュン死寸前ラブロマンス3 選
「韓流は胸熱よりも胸キュン希望!」と断言するまりあちゃんが、対談では語りきれなかった珠玉のラブロマンス3作品をセレクト。日本ドラマにはない斬新な設定や惜しみない直球な愛情表現に酔いしれて♡
❶『太陽の末裔 〜Love Under The Sun〜』
最高視聴率41.6%を記録した大ヒットドラマ。「私たち日本人には理解できない兵役や戦地という設定で、ロマンスだけじゃなく生きるか死ぬかギリギリのところで戦う登場人物たちにも感情移入してもうハラハラドキドキ。心拍数が上がりっぱなしで、続きを絶対観ずにはいられない作りはすごいと思った」(まりあ)。
パク・ボゴムが地上波で初主演し、その人気を不動のものに押し上げたドラマ。描かれるのはこちらも韓流ドラマらしい、王子×男装ヒロインの恋模様。「もはやストーリーをよく覚えてないほど、ひたすらパク・ボゴムのカッコ良さを堪能したドラマ(笑)。王道胸キュン系なので、忙しいママも家事育児が終わった夜など、気軽にちょこっと観で癒されてください!」(まりあ)。
韓流ドラマ史上最高のビッグカップル初共演との呼び声も高かった話題作。「一番最近観た作品。①の『太陽の末裔』のヒロイン、ソン・ヘギョと、②の『雲が描いた月明かり』のパク・ボゴムが共演するという、私にとっては見過ごせるわけがない一本(笑)! ヒロインが私たちと同世代の30代で、年下イケメンにグイグイ迫られるロマンス…たまりません」(まりあ)。
番外編:<これも観て欲しい!!>
ゼキさん偏愛の一気見必至シリアスドラマ3選
視聴した韓国ドラマの数は200を超える(!)という石関さんは、ラブコメだけでなくサスペンスや重ための悲恋ものまで幅広く精通。秀逸だったシリアス系3作品を挙げてもらいました。
❶『七日の王妃』
王位を巡り対立する2人の異母兄弟とヒロインの激動の愛を描いた作品。「ヒロインが2人の王から愛される話ながら、その2人が応援したい方、疎ましい方という白黒ハッキリした構図じゃなくて、どちらも魅力的で感情移入できちゃうのが困る(笑)。 孤独を抱えた王を演じるイ・ドンゴンは、この前に『未来の選択』でも好演していて本当に名俳優!」(石関)。
❷『チュノ~推奴~』
瞬間最高視聴率 41.9%&平均視聴率 32%を記録した大ヒット韓国時代劇。「ロマンスだけじゃない陰謀や駆け引きのストーリーも背景にしっかりあって見逃せない。韓流ドラマに興味のない男性でも楽しみやすいと思います」(石関)。
❸『サメ ~愛の黙示録~』
複雑に絡み合う登場人物の因縁と愛憎劇が見どころ。「主役を演じるキム・ナムギル、悲哀を帯びた役、復讐劇が本当に似合うんです!! 切ない気持ちにさせる俳優No.1。復讐の展開にハラハラもするんだけど、ラブストーリーもあるからその両面で楽しめる作品」(石関)。
石関靖子さん/スタイリスト
本誌ほかGISELe、Oggiなど多数の女性誌やタレントのTV・広告スタイリングを手がける人気スタイリスト。チームVERYきっての海外ドラマ通で、中でも韓流ドラマはブーム黎明期から幅広いジャンルに精通。韓国渡航歴は10回を超え、普段の生活でも新大久保通いや同居する姪っ子たちと韓流グルメのクッキングがブーム。
神山まりあさん/VERYモデル
2017年からVERYレギュラーモデル。2011年度ミス・ユニバース日本グランプリという経歴の持ち主ながら、抜群のユーモアセンスが光るハッピーなキャラクターが共感を呼び一躍人気に。石関さんはじめ、チームVERYのさまざまなメンバーと定期的にソウル弾丸旅行に出かけるほどの韓国好きで、撮影現場でも移動中やメーク中韓流ドラマを視聴する姿はもはやおなじみ。