【犬山紙子 緊急連載 】
コロナ禍中日記 3歳児とともに Vol.3
5月3日 子どもとずっと一緒にいる喜び
これまで子どもに線画を描いて塗ってもらうということをしていたが、これが「子どもの線画に私が塗る」という逆の要求をされるようになってきた。もちろん、塗る方が時間がかかるんですよ……。子どもが塗っている横で本を読む生活よ、さようなら。
というわけで、昨日は「小さな子どもがいる親、どうやって自分の時間を確保している?」というアンケートをまとめて記事にしました。
やはり、ダンボールで作る秘密基地、丸シール、テレビに繋げたyoutubeは現代の三種の神器。次点で、寒天とマスキングテープ。
一応ここにシェアします。
●リンク:「小さな子供とずっと一緒の親がちょこちょこ休むワザ!アンケート結果」
(注:画像はサイトのキャプチャー)
しかし週末はゆっくりできた。仕事も全くせず、子どもと夫とあったかい日差しをガラス窓越しに感じながら少しウトウト。塗り絵アプリに夢中(どこまでいっても塗り絵)な娘の横で『魔法使いの約束』もプレイできた。都志見文太先生のシナリオが毎回神で、深い人物描写と繊細な掛け合いが素晴らしいんですよ。そして、結構な頻度でそのシナリオが追加されるという手厚さ。ああ、都志見先生の手のひらでずっと転がされていたい……。以前やっていたソシャゲがDV彼氏なら、『まほやく』は倫理観のある優しい彼氏である。
しかしこんなにも長いこと子どもと一緒にいられることは、産休の3ヵ月間ぶり。塗り絵が上手になって行くことを横で目撃できる。子どもとずっと一緒にいることで感じる喜びも、自分の時間が欲しくてしんどく感じるのも両立する感情だ。どちらか一つじゃないんである。
チョコレートの在り処を知り、やたらとねだるようになった娘。私もチョコは好きだけど、そのひとかけらにここまで目を輝かせることもない。自分が忘れていた・知らなかった世界の輝きが娘の目を通して伝わってくる、それだけでも気持ちが報われるものですね。
———ご主人と3歳の娘さんとの「おこもり」な日常、子育てや仕事の悩み、みんなにシェアしたいこと……を犬山さんが「ほぼ(隔)日」でアップ! 『魔法使いの約束』というのは昨年末リリースされたスマホのシミュレーション・ロール・プレイングゲーム。都志見文太先生は女性向け恋愛ゲーム界では有名なシナリオ・ライター。らしいです。
◉犬山紙子
エッセイスト。1981年、大阪府生まれ。14年、ベーシストの劔樹人氏と結婚。17年、女児誕生。著書多数。『スッキリ』等、テレビのコメンテーターとしても活躍中。最新刊は『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社新書)
写真・イラスト・文/犬山紙子 編集/フォレスト・ガンプJr.