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ママって『人生のキャリアだ』と認識されにくいのなんで?

SHELLYさん

※このコラムはVERY2025年7月号(2025年6月6日発売)に掲載されたものです。

今夏を目処に、オーストラリアで暮らす決断をしました!海外に住みたいという思いは以前からあったんです。私は横須賀基地で生まれ育ち、小4のころ横浜の小学校に編入してからは、ずっと日本の学校で過ごしました。幼児期に少しだけアメリカにいたようですがその頃の記憶はほとんどありません。テレビで「海外ってどう?」と聞かれても、自分には実体験がないことにずっとモヤモヤしている部分も正直ありました。それに何より、より視野を広げたい気持ちが強くなって。バリアフリー化が進んでいる国では、同性同士のカップルが手を繋いで街を歩いていたり、障害のある方が接客をしているのは当たり前の日常。そんな「当たり前」を子どもたちにも幼いうちに体験してほしいなという気持ちもあって。

移住先は、オーストラリアのパース。生活コストや距離、学費、ビザの取得難易度などを考えた結果たどり着きました。年間のほとんどが晴天で、自然もいっぱい。教育の選択肢も悩むほどあるし、何より人々がフレンドリー。初めて見学のつもりで訪れて、すぐ魅了されました。
期間はとりあえず、1年間。家族で心地よく暮らせそうであれば延長するかもしれないし、あまり「こうしなきゃ」とは考えていません。仕事のために私が帰国する生活で、パートナーは育児に専念します。…と言うと、驚かれる場合もありました。「育児に専念」と言うと、まるで「何もしない」と思われてしまうこともあるんですよね。「えっ、働かないの?」と。奇しくも今号の特集が「子育ても人生の『キャリア』だ」だと伺いました。子育てだけに向き合うって本当にエネルギーと忍耐のいること。個人的には仕事をしているより大変に感じます。だから3人と向き合って、パートナーは本当に忙しくなるはず。今世界的にも、産休明けの人の方が経験値とスキルを上げて稼ぐ能力が高まると言われていますが、新しい土地で先を見通しながらの日々のやりくりは、パートナーも今後のキャリアに活かせると思うと話しているし、私も同じです。

SHELLYさん

私自身は仕事が大好きなので、どうしても日本にいると仕事は何でも受けたくなってしまうんです。結果、「今週も忙しくて料理がろくにできなかった」「寝かしつけに間に合わなかった」と思うことも多くて。今上の子は9歳で、すでにホルモンの変化が始まっている気がして、これから家族以外との関係性がより濃くなっていくところなんだろうな、と感じています。親が思い切り正面から関わる最後のチャンスかもと。パンを作ったりクラフトをしたり、憧れの丁寧な暮らしを一度してみたい。できるかはわからないですが(笑)。ティーンの頃からずっと働いてきて、おそらくこれからも働き続ける人生。一度ちょっと休んでみてもいいのかなとうっすら思っていたところに、いろいろなタイミングが重なり、「今だ!」と本当にバタバタと決まった感じでした。
幸い時差は1時間しかないので、リモートワークもしやすいし、できる仕事は続けます。もちろんこの連載も!現地では、PTAやボランティアをやってみたいですね。日本では割と「タレント・SHELLY」として制約も多かったけど、子どもたちと一緒にいろいろできそうなことが楽しみ。今回の挑戦が、家族にとっても、自分の人生にとっても、新しい価値を見つけるきっかけになればと思っています。

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。9歳と7歳と2歳の娘の母。
友達夫婦とカフェでお茶するSHELLYさん
チビたちを学校へ送ったあと、そのまま自転車で少し足を伸ばして友達夫婦とカフェへ!ダブルデートのような楽しい時間を過ごしました(笑)。

撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:中台麻理恵
*VERY2025年7月号「SHELLYのこれってママギャップ?」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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