愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。

※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。

辻元舞の
「自分ファースト」でいこう！

　 VOL.22　

❝また5針！ 次男怪我記録更新中❞

先日4歳の誕生日を迎えた次男。ただただ可愛い赤ちゃんだった次男がもう4歳！ 時が経つのが早過ぎて気持ちが追い付きません……（笑）。
怪我なく健康でいてくれればそれでいいと願っていても、ヤンチャ盛りの4歳児はそうもいきません。最近おでこを5針縫う怪我をしてしまいました。このエッセイでも、次男が鼻を5針縫う怪我をした時の話を書いたかと思うのですが、また縫い傷が追加されました……（泣）。
4歳にして顔面に合計10針。本当に心が痛みます。

鼻の怪我があって以降、角と言う角にはクッション材を貼っていましたが、今回ぶつかったのは角と認識していなかった丸みのあるドア枠でした。
私と長男は子供部屋で遊んでおり、夫とリビングにいた次男がこっちの部屋に来ようと廊下をよそ見しながら走っていてぶつかったらしいのですが、相当な勢いでぶつかったのか、おでこがバックリ‼ 見えているのは骨ですか……？と直視できない状態。
頭は出血量が多いらしく、私たちが音に振り返ったときにはもう既に、大人が平常心ではいられないほどの出血でした。

慌てて夫に止血をお願いし、 1 1 9 に連絡しました。自分の血の気が引いて視界がグラグラ揺れていて、「やばい。落ち着け。落ち着け。」と何度も心の中で言い聞かせながら状況と症状を話していました。住所もスラスラ出てこないほど動揺していましたが、幸いにも救急車が一瞬で到着。かなりパニックになり叫んでいた夫ですが、体育学科を卒業しているので救急処置法を学んだ経験があり、圧迫止血を完璧にしてくれていたようで、到着してすぐ救急隊の人たちに褒めてもらえていました。そのやりとりを見て、あぁ次男は大丈夫なんだ。と安心したのを覚えています。

とりあえず長男と自分を落ち着かせなきゃ……と何故かアイスを一緒に食べました（笑）。それから掃除にかかったのですが、我が家は絨毯張りです。血液って落ちるのか……？ と思いましたが、引っ越しの際に購入したアイリスオーヤマのリンサークリーナーで何事もなかったかのように綺麗になりました。皆さん、一家に一台リンサークリーナーを。全力でお勧めします。大人の想像力で包囲していても、子供ってそれを超える怪我の仕方をしますよね。親にとって子供の病気や怪我ほど辛いことはないと感じます。もうクッション素材しかない世界で育てたい……（泣）！

戦々恐々としたお話をしましたが、本人はおでこを5針縫っ て帰ってきたときからケロッと元気で、走り回ろうとするので制止するのが大変でした。
抜糸も無事に終わり、今はピンピンしております。
小さい頃から怪我だらけだった兄たちに「心臓がいくつあっても足りない」と言っていた母の言葉がよーーーく分かります。とは言え、アレはダメこれもダメ！と言いたくはないし、安全を確保しつつ気をつけながら、子供達が過ごしやすい環境を整えていかなくてはいけませんね。

皆さまもお気をつけて！

文・イラスト／辻元 舞　デザイン／大塚將生〈marron’s inc.〉　編集／フォレスト・ガンプJr.
＊VERY2022年3月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう！」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。