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【SHELLYさん】子どもについ「背が伸びたね」って言っちゃうの、なんで?

地面に座って微笑むシェリーさん
※このコラムはVERY2025年2月号(2025年1月7日発売)に掲載されたものです。

昨日、6歳の娘のお友達とコンビニでばったり会ったんです。同世代より背が大きめな子だから、つい「また背が伸びたね、すごいね!」と言ってしまったんですよ。そうしたら娘に「マミー、失礼なこと言わないで」とすぐに諭されまして。いつも人の体、容姿に関することは口にしたらいけないと娘たちに言ってきたのに、私は子どもが大きくなるのはいいことだ、子どもはみんな大きくなりたいものだと無意識のうちに決めつけていたんですね。その子は、みんなと比べて大きいことを気にしているかもしれないし、すでにたくさんの人から身長のことをいじられてきたかもしれないとハッと気づいて。すぐ、「すごく余計なこと言ってごめんね」と謝りました。自分はまだまだだー!と思った瞬間でした。

友人も、寝る前にココアを飲もうとしている息子につい「太るから牛乳だけにしなよ」と言って反省したと話していて。とてもわかるし、つい言ってしまうことだと思います。でも、未就学のうちから「痩せたい」と体形のことを気にしている場合もあるんですよね。これは小さい頃から、大人たちの会話を聞いているからだと思うんです。「ケーキ食べようかな、でも太るからやめよう」はまだいいとしても、「ちょっと太ったんじゃない、みっともないから痩せれば」とか。全部子どもはインプットしてしまうんだと思います。若い世代のルッキズムは、こうしたところを根っこに育っていくのかも。だから私は、内心は(このお腹が凹んだらいいな)と思っていても、娘たちがいたら鏡の前で「完璧、最高!このお腹も、大事な三人を育ててくれたすごく大切なお腹だからね」とポジティブな言葉がけをしたいなと思っていて。

しゃがんで頬に手を当てる女性のイラスト

と、こうやって本当にいつも気をつけているはずなのに、子ども相手だと、必要以上に子ども扱いしてしまっている部分もあるんでしょうか。大人には言わないこともつい言ってしまうのは本当に良くないし、「背が伸びたね事件」はすごく反省しました。でも、娘がすぐに「体のことは言ったらダメ」と返してきたことだけは嬉しかったな。我が家が決めていたことは、例えば髪型とか服装とか自分で選んで発信していることについては口に出してもいいけど、それもポジティブなことだけ、ということ。基本的には、見た目については言わない。

服だって、自分が着ていて楽しい、好きと思えるものを着たらいいだけで、他人が「あの人のスカートが短すぎる」とか決めたり、ましてそれを口にすべきじゃないんだよって。小学生の間でも肩出しとかへそ出しとか、肌の露出が多い服が流行っていて、「そんな服は着ないほうがいいんじゃないか」と大人は言いますよね。痴漢をはじめ性被害に遭うんじゃないかと心配をしてしまう場合もあるんだと思います。でも、子どもに対して性的な見方をする人が悪いのであって、例えば露出の多い格好をしている人の方が性暴力に遭う確率が高いかというと、そんなことはない。露出度と性暴力被害に相関がないことは、世界的に見てもデータがあるんですよね。思い込みで声をかけないようにしたいし、できるだけ自分のことをポジティブに考えられるように、子どもの前での会話も気をつけたいなと改めて思った出来事でした!

クリスマスマーケットで食べ物を選ぶSHELLYさんの娘たち

年末は恒例のクリスマスマーケット巡りでした。暇を見つけて色いろなところをまわり、ココアとホットワインで乾杯!

撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:中台麻理恵
*VERY2025年2月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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