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▶ふとした瞬間に素の表情を見せてくれた三山凌輝さん
“自分を信じること”――夢を叶えられている理由としては、それがいちばん大きいと思います。しっかり軸を捉えてブレず、自分は何がしたいのかということを明確にしておくこと、目的をちゃんと決めておくことがすごく大事。そもそも夢がないという悩みを持っている人もいるかもしれませんし、夢がないことが悪いわけでもありません。その前提で話したいのですが、僕は人生は“逆算”だと思っていて。少し先の自分まで含めて何がしたいのか、どうしていきたいのかをある程度決めています。例えば、自分で設定した第1ステージに僕自身が納得できるようになってきたなとか、視野が広がってきたなと思い始めたときに、“今得た経験やキャリアを次にどう生かすのか”をしっかり考えていきます。目の前のことだけではなくて、なんとなくでもいいからちゃんと先のことを、再度“なぜそうしたいのか”“なぜそう生きていきたいのか”というものを軸を持って自問自答していくことをすごく大切にしています。そうすることでより自信というか、ビジョンが明確に生まれてくると思うんです。
―― 人一倍努力もされてきたと思いますが…?もちろん本質的な努力はしたほうがいいんですが、無駄な努力は絶対にしません。遠回りになるからというのではなくて、本当にやりたいことやなりたいものとは違うでしょ、というアプローチだったら意味がない気がして。僕はなんでもかんでも努力すればいいわけでもないと思っているんです。“自分が今しなくてはいけないことは何なのか”“向き合わなくてはいけないことは何なのか”に気付くことをすごく大事にしています。

自分は英語も話せるので、海外作品に関わりたいです。日本人、アジア人で海外作品に携われている人はまだまだ少ないですし、やっぱり異文化の中で作品を残したいなという気持ちがずっとあって。僕の子どもの頃はハリウッド映画がすごく大きな存在でしたが、今は配信作品や海外と日本の合同作品などいろいろあるので、ハリウッドにこだわらず海外作品のチームに携わりたいと思っています。表現者として、じっくりとそういう現場に向き合ってみたいですね。

――過去の記事やインタビューからお母さまとの関係が深い印象ですが、夢を叶えていくうえで影響を受けたことや感謝していることはありますか?
母親は、本当に自由な人なんですが(笑)。僕のことは全部肯定して応援してくれますし、喜んでくれることが多いです。ずっと“好きなことをやりなさい”と言われて育ちました。人としてのあり方を教えられたというか。“人にされて嫌なことはするな”とか、気遣いやホスピタリティみたいな部分を母から感じてきたことが多くて、僕の個人の性格にもエンターテイナーとしても影響を受けたことが多く、大切にしたいと思っています。
映画『誰よりもつよく抱きしめて』 2025年2月7日(金)公開
