※このコラムはVERY2024年10月号(2024年9月6日発売)に掲載されたものです。
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みなさん、夏休みお疲れ様でした!お休み中ずっと子どもたちが家にいた方は、毎日どこで遊ばせようか頭を悩ませた人も多いはず。もはや災害級の暑さの中、公園やじゃぶじゃぶ池にももっと木陰や人工の日影が必要だなと思ったし、室内の遊び場も整備してほしい。他にも子どもへの予算、もっともっと出してほしいなと思うことがあります。例えば、日本の公立小学校は無償のはずが、無償なのは授業料や教科書代だけ。絵の具セットや彫刻刀など副教材の代金は保護者負担ですよね。本来はここまで無償であってほしいし、絵の具も彫刻刀も、学校で備えておいてくれたらいいのになぁと思ったりもします。
忘れ物をして怒られる、というのをよく聞くし、私も子どもの頃散々怒られた記憶があるのですが、大人になった今思うのは、忘れてしまう仕組み・子どもが失敗する形を大人が作っているんじゃないか?ということ。子どもは、成功したときに自己肯定感が上がっていくものだと思うけど、日々教科書、副教材に宿題といろいろ持ち物があると、忘れない方が難しくないですか?忘れ物しないように管理しよう、というのは一見ちゃんとした大人になるための教育に見えるけど、果たして本当にそうなのかなと疑問に感じます。もちろん低学年なら子どもだけで管理するのは不可能だと思うので、親の負担も増します。子どもにできないことを課しているから、結局親がカバーすることになる。親は「ちゃんと用意したの!?」「明日の用意は?」なんて平日は毎日気が抜けないし、子どももうるさく言われて嫌ですよね。その結果、子どもが忘れ物をして怒られた話を聞くと、親まで自己肯定感が下がりませんか?
もっとこうだったらいいのになと思うこと、忙しい毎日だけど、私も声をあげていきたい。「今って物価が高くて大変だよね〜」と思っているだけだと、勝手に変わっていくことはないと思います。次の世代のためにも、小さいことでも「どうにかなりませんか?」って言えたらいいですよね。その結果、もしじゃぶじゃぶ池に日よけができて、子どもたちに「ママたちがお願いしたんだよ」と言えたら。子どもたちも、社会はちょっとずつ良くできると自己効力感を持つことができて、将来に希望を持っていくことにつながるんじゃないかなと思います。
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。8歳と6歳と2歳の娘の母。
保育園で飼っているカブトムシの成長チェックが、最近の朝とお迎えの時のルーティーンです!幼虫からずっとお世話しているので、おチビたちも思い入れが。
撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:中台麻理恵
*VERY2024年10月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。