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【進路、習い事etc.】兄弟姉妹は『公平』に育てるべき?SHELLYさんの経験談も

※このコラムはVERY2024年9月号(2024年8月7日発売)に掲載されたものです。

今年の6月、私の父が2度目の現役引退をしました。昔から本当に働き者の父親で、最初のキャリアはアメリカ海軍。わずか21年でマスターチーフまで出世。この年齢になってあらためて父のすごさを知りました。そんな父が「飽きた」と言ってすっぱり海軍を辞めて横浜にバーを開いたのが38歳のとき。海軍に留まれば、これからますますお金がかかるであろう子どもたち3人の学費も医療費も軍が面倒を見てくれるにもかかわらず、です。もっとお給料も増えたはずなのによく母も、いいと言ったなって(笑)。バーを開いてから6年ほどは一日も休まずに働いていて。唯一、月曜日の夜だけは家族で外食と決まっていて、揃って食事に出かけるのが楽しみだったのを覚えています。そうやってずーっと働き詰めだった父がとうとう先日、バーもリタイア。「やめようかな」という相談も一切なく突然だったので、もうびっくり。最後の日は姉や子どもたち、パートナーと立ち寄って思い出に浸りました。実は高校の時、私も父のバーでバイトをしていたんです。接客で大人に話しかけるのはすごく緊張したけど今の仕事の糧になっているなと思います。

今、第二の人生としてバーを開いた頃の父と私自身同じような年齢になり、子どもも3人(しかも同じように娘が3人!)いて、あらためて父と母はすごいな、と感じます。だって、再び一からキャリアをスタートさせるってすごく勇気が要りますよね。当時、生活が変わったのは父だけではなく、私たち三姉妹もでした。海軍を辞めたら当然基地の学校から出ないといけないので、日本では中学生の学年にあたる姉2人は地元のインターナショナルスクールへ。いっぽう私だけが公立の小学校に4年生の2学期から編入しました。当時、国語はひらがなとカタカナがかろうじて書けるくらいのレベルで、算数の進度も違うし歴史の授業で習っていたことも違うし、いじめられたし、毎日お腹が痛くなって微熱が出て保健室に行っていました。30年前の当時は「自分はなんて体が弱いんだろう」と思っていたけど、今思えばメンタル由来ですよね。「私だけなんでインターじゃなかったんだろう」と今でも思うことがあります(笑)。きっと、3人ともインターへ通うことは金銭的に厳しかったんだろうなと思うのですが。

いつか親に聞きたいけど、何故かとっても聞きづらい。それは、私も子どもを3人産んで3人できるだけ平等に公平にと思うようにもなり、「幼かった頃の私だけなんで?」という気持ちが膨らむような気もしているからなのかも…。でも、じゃあ何を言われたら納得できるのかもわからないし、むやみに親を傷つけたくないから聞き方も難しいなぁと思っているところなんです。いつか気負いなく聞けるようになるでしょうか。とはいえ、この連載でもよく登場する姉たちとは大の大の仲良し。以前、「自分やきょうだいにとっての親は、同一人物ではない」というメンタルヘルスの専門家の言葉を紹介しましたが、親はその時々の仕事や家の状況によって、子育てのスタンスも変わって当然なんだと思います。私自身は3人の娘たちを公平に育てたいと思いつつも、自分自身のモヤモヤに向き合うリペアレンティングはまだまだ途上だな〜と、親の節目に感じたりしています。

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。8歳と6歳と2歳の娘の母。

おチビ達と夏休みにハワイに行きました。伝統的なフラやファイヤーダンスを見たり、素敵なタトゥーアートもしてもらって。「洗いたくない!」と喜んでいました!

撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:中台麻理恵
*VERY2024年9月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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