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VERY界隈がザワつく「夫婦の呼び名」問題!“夫さん”呼びで解決できる?

最近定着しつつある「夫」「妻」という呼称。でも、自分の夫は「夫」呼びできても、よその夫は「ご主人」としか言いづらいことも。そこで、モデルの笹川友里さんと文筆家・恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さんに2週間「夫さんチャレンジ」を実施!「夫さん」呼びをしてみて感じたことをうかがいました。

「夫さんチャレンジ」って?

「ご主人」などに代わる呼称としての、「夫さん」。『VERY』界隈でも使用する人が少しずつ増えてきているものの、まだまだ抵抗感がある場面も。そこで今回、「夫さん」呼びを日常生活で2週間してもらうことに。笹川さん&清田さんが挑戦!

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答えは出ずとも、話すことに意味がある
2週間「夫さんチャレンジ」やってみた!

清田隆之さん(以下清田):2017年放送のドラマ『カルテット』で「夫さん」呼びされていたのが印象的で。僕もちょうど原稿などで呼称に引っかかりを感じていた中で、ドラマに背中を押された感があり、「夫さん、妻さん」と使うようになりました。でもまだまだ市民権を得てない気がして。笹川さん「夫さん」呼びチャレンジをしてみて、いかがですか?
笹川友里さん(以下笹川):私も個人的には「主人」という言葉は違和感があるので、基本的に「夫」と言ってきましたが、人様の夫だと「ご主人」「旦那さん」が多かったです。「夫さん」は、VERYの撮影現場など、価値観を共有できて、特別な引っかかりを感じられなさそうな場面では迷いなく使えました。でも、目上の方にはやっぱり「ご主人」「奥様」と呼びたくなってしまう自分もいて……。
清田:わかる気がします。同業種は近い価値観の人も多く、「夫さん」「妻さん」呼びを気にせずできても、先輩の方には違和感を持たれてしまいそうで難しいですよね。あとは同年代でも、「パートナー」とか「夫さん」「妻さん」を使っていると、こだわり強めな人だと思われたこともありました。それでも、意思表明のつもりで、僕はこの2週間チャレンジの後も引き続き使い続けたいと思っています。

 

清田:笹川さんは司会などをされることも多いと思いますが、どのように呼称されていますか?
笹川:国際的企業の新商品の発表会だと、むしろ「パートナー」と指定される場合があります。やはりそこは主従関係を感じさせるような呼称はふさわしくないと判断されるんだと思います。でも、カジュアルな雰囲気で話が進む中で、パートナーという言葉だけがまだ浮き立ってしまう場合があって。自然に言うようにしたのですが、何かいい言葉がないのでしょうかね。企業から、「夫さん」「妻さん」という言葉は指定されたことはないですが、提案してみようかな。
清田:「パートナー」呼び、いいと思うんですけどね。昔はそれこそ、「亭主」「家内」という呼び方も一般的だったと思うのですが、僕らの世代はほぼ使わないですよね。「旦那」や「嫁」にしても、「亭主」「家内」よりは家父長制感が少し薄まっているような気もするし…。
笹川:だんだんと変わっていっていますね。

 

清田:そういえば以前、不動産屋さんで居心地の悪い思いをしました。不動産屋さんは最初、僕を「ご主人様」と呼んで僕ばかり見て話をしてたのですが、フリーランスの僕ではなく、ローンを多く組めるのが会社員の妻だと分かった時、それまで見向きもしなかった妻に話を始めて(笑)。お金を払う人、支える人という性別役割分業が固定化されて、大黒柱・ご主人様の役割を男だからと無条件に担わされるのは嫌だなと、改めて思った出来事でした。そのモヤモヤと呼称はつながっていますね。
笹川:なにげなく発していても言葉の意味するところを考えてしまいますね。呼び方によって、フィルターがかかってしまうというか。
清田:関係性や役割を規定してしまう部分はありますよね。「奥様」と言われて、いわゆるサポートするなどの役割を担わされてモヤモヤしている女性はたくさんいると思います。あとは単純に、夫も妻も苗字で呼べたらと思うんですよ。夫婦別姓で。
笹川:なるほど!
清田:個人的には妻のことは対外的にも下の名前で呼んでいるのですが、それに抵抗がある場合もあるじゃないですか。
笹川:私も夫を人の前で下の名前で呼んだり、夫も人前で私を名前で呼びます。でもある方は、とてもかわいらしい印象を持たれる下の名前で、オフィシャルな関係で下の名前で呼ばれるのがなんだか嫌だと言っていました。
清田:夫婦で苗字が同じであることが、この問題のややこしさを生んでいる部分もあると思うんですよ。個人的には、子ども起点のつながりでも、「○○ちゃんパパ」とは呼ばないようにしていて、できるだけ個人として接したいと思っているのですが、そこで苗字で呼べたら迷わずにすみますし。
笹川:なるほど!
清田:「亭主」呼びが減っていっているように、じわじわと中央値がどんどん変わって「夫さん」「妻さん」が市民権を得てみんなが使いやすくなれば、新しい景色が広がっていくかもしれないと思います。例えば昔は「スッチー」「看護婦」と言っていたのに、今や「CA」や「看護師」と呼ぶじゃないですか。メディアの影響も大きいし、『カルテット』で夫さん呼びがされていたように、VERYでも普通に「夫さん」と使いまくってほしいな。
笹川:それですね、中央値どんどん変えていきましょう!

読者&スタッフが夫さん呼びにチャレンジ!
日常生活で「夫さんチャレンジ」をしてみたら?

ライター・島田有香さん(子ども5歳、2歳・結婚6年目)
「車の営業の方などが『ご主人』と夫のほうばかり見たことにモヤモヤしたのがきっかけで、自分は『夫』と呼ぶようになりました。仲良し会で友人の夫を『夫さん』と呼んでみたけど、普段夫の愚痴を言い合っているので“『さん』も、つけなくていいよ”という反応(笑)。でも幼児教室の先生の前で、呼ぶのに悩みました」

航空会社勤務・川瀬愛さん(子ども6歳、3歳、2歳・結婚7年目)
「仕事中はお客様を夫婦と断定できないので『お連れ様』と呼んでいます。海外経験のある友人は相手のことを『パートナー』という人も増えた気がしますね。「夫さん」チャレンジですが、特に目上の方、夫の知り合いなどにはカジュアルな雰囲気になってしまう気がして難しく、結局心ならずも『ご主人』と言ってしまいました……」

IT系関連会社営業・等 奈未さん(子ども3歳、8カ月双子・結婚6年目)
「新婚当時は『主人』呼びが結婚した感があってうれしかったのですが、今は『夫』呼びがしっくりきます。昔からの友だちとの会話で『夫さん』呼びしたらつっこまれましたが、保育園ママなど子ども関係の知り合いの方に使う場合には、むしろ言いやすかったです」

 

お話しを伺ったのは


VERYモデル 笹川友里さん
TBSテレビで制作AD・アナウンサーとして8年間在籍。現在は女性のキャリアを支援「New Me」共同代表、ラジオパーソナリティ、モデレーターなどとして活動。夫さんはフェンシング銀メダリストの太田雄貴さん。

 


文筆家、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表 清田隆之さん
早稲田大学第一文学部在学中から恋バナを聴き始め、恋愛やジェンダー、男性の生きづらさなどに関して情報を発信。著書に『おしゃべりから始める私たちのジェンダー入門』(朝日出版社)など。

撮影/須藤敬一 取材・文/有馬美穂 編集/羽城麻子
*VERY2024年5月号「2週間「夫さんチャレンジ」やってみた」より。

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