愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。
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辻元舞の
「自分ファースト」でいこう!
VOL.27
❝私が頑張れる理由❞
前回、春休みのスキー合宿(笑)についての記事を書きましたが、過酷なスキー合宿から帰ってきた次の日から、『プレバト‼』でかなり大掛かりな製作に取り組んでいました。この記事が出る頃にはもう放送後かと思いますが、司会の浜田さんの還暦祝いに消しゴムハンコでパラパラ漫画を作るという企画でした。
パラパラ漫画にするには、1秒に6枚の絵が必要です。今回は1人15秒の漫画を完成させてくださいとのことなので、計90枚。自分でストーリーから考え、ストーリーに沿った絵を描き、消しゴムにその絵を写して、線を残しながら彫ってハンコにし、インクを付けて紙に押す。この工程を一枚ずつに施さなければなりません。
文字にすると簡単に見えますが、その一つ一つの工程がものすごーーく大変で。私が考えたストーリーは、プレバトのスタジオで出演者全員で浜田さんにサプライズのお祝いをするというものでした。それを完成させるには、出演者全員の似顔絵を消しゴムハンコにしなくてはいけません。似顔絵はそれぞれのパーツの配置のバランスが似てるか似ていないかを大きく左右するので、目の位置、鼻の位置、それぞれのパーツが0.5ミリずれるだけでも似なくなるという難題。作業開始早々に、自らに課したミッションの大きさに絶望しました(笑)。0.5ミリもずらさず消しゴムを彫っていく細かい作業、インクを付けると言ってもただハンコのように付けるのではなく、一つの消しゴムの中で何色も色分けして細かいところは綿棒でインクを付けていく作業になりました。コンタクトが乾燥して目が痛いし、ずっと下を向いての作業なので首肩がガチガチになってきます。
1日で終わらせたい!と意気込んでいたものの、終わる訳もなく。初日は12時間で体力と精神力の限界……恐ろしいことに、12時間かけて完成したのはたったの1秒! い……いちびょう……!! 初日で心が折れるかと思いました(笑)。結局4日間かかり、合計41時間で完成した作品になりました。
『プレバト‼』でこんなに制作時間をかけて作業していると、頑張れる理由はなんなのかを聞かれることが多いです。どんな時も手を抜かない出演者の皆さんやスタッフの皆さんの真摯な姿勢に励まされているし、家族のサポートや応援があってこそ取り組める環境にいられる感謝など頑張る理由は沢山ありますが、やっぱり一番の理由は自分自身のためです。
自分が一番!と言うと自己中心的に聞こえるかもしれませんが、頑張る理由に自分を入れることはとても大切なことだと思っています。自分以外のために頑張ると、失敗した時、結果が残せなかった時、思った反応が得られなかった時、真正面から受け止められない気がします。自分自身の可能性を諦めたくないし、一番の敵も自分。誰かに褒められたり、喜んでもらえるのももちろんとても嬉しいですが、自分で自分を認めてあげたい。人からの評価に頼らず、常に自分自身でエネルギーを生み出せる人でありたいなと思っています!
今月の
舞・フェイバリット・タイム
長男の運動会がありました。1年生の時はニコニコしながら走っていましたが、今年は競争意識をメラメラ感じる走り方に変わっていました。運動会の数日前からは走り込みや筋トレもしていた長男(笑)。スポーツのこととなるとアツくなりすぎるところが夫とそっくりです。
【PROFILE】
つじもと まい
1987年生まれ、モデル、タレント。
モデルとして活躍するとともに、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。特技は水彩画・イラスト・ダンスと、多彩な魅力を放つ。プライベートでは3児の母としての一面も持ち、ライフスタイルが垣間見えるYouTubeも注目されている。
文・イラスト/辻元 舞 編集/フォレスト・ガンプJr.
*VERY2023年7月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。