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青山祐子ブログ「コロナ禍のラグビーシーズン」

コロナ対策で夏に閉鎖されていたビーチが、11月に入ってようやくオープンしました。

日中はまだ泳げるくらい暑い日もあり、子供達は海遊びを楽しんでいます。

香港はまさに「秋高气爽」秋の空は高く爽やかな季節です。

長女7歳、次男5歳、次女3歳のお祝いに、和装で家族写真を撮影しました。

香港人のスタッフとともに子供達4人の着付け、メイクアップ、撮影は、機嫌をとりながらでかなり大変でしたが、みんなで頑張った写真の仕上がりがとても楽しみです。

さて香港では、1日数人に抑えられていた新型コロナが、11月20日に21人、翌日には43人、さらに68人と急激に増え、

全ての幼稚園、小学校低学年が再び自宅でのオンライン学習となりました。

世界中でコロナの勢いが増しているため、海外から香港へ入境した人は全て指定ホテルで14日間隔離と対策が厳しくなりましたが、コロナの脅威は香港に忍び込んできます。

Go toキャンペーンで経済活動を優先させた日本と違って、

コロナゼロへ徹底した対策を毎週発表し即実行する香港では、次にどんな規制が始まるのか気にしながらの生活で、外でスポーツができるだけでもとても貴重に感じます。

そんな中、子供達はサッカー、テニスに加えて、ラグビーも試合が組まれ、スポーツシーズン真っ只中です。

香港のラグビー人気は高く、

ラグビーセブン国際大会が開催される春は、街中お祭り騒ぎで賑わいます。

解説で香港を訪れた元日本代表の吉田義人さんは、ビーチ沿いのスポーツ店にもラグビーグッズが並ぶなど日常生活に溶け込んだ人気ぶりが羨ましいと話していました。

去年の秋は日本にラグビーワールドカップを見に行ったり、香港のパブリックビューイングで観戦したりして子供達も大興奮。息子は日本代表の試合をビデオで見ながらバーベキューするのを楽しみの一つにしています。

イギリスの影響が今も残る香港には、1850年に設立されたクラブチームや、歴史を感じる立派なクラブハウスを所有しているクラブなどがあり、ラグビーを始め、サッカー、ホッケー、クリケット、イギリス発祥でバスケットの原型と言われるネットボール、ボーリングの前身と言われるローンボウルなどの公式戦が行われます。

ラグビーのプロリーグは今月ようやく始まりました。

プロ選手が所属する男女のプレミアリーグから、男性は5部までリーグがあり5部では50歳代の親父達も汗を流しています。さらにアンダー5歳から19歳まで各年齢ごとにチームがあり、クラブによっては子供だけでも1000人以上の選手が毎シーズン登録されます。

子供達のユニフォームは、プロ選手と全く同じデザインで、スポンサーのロゴもプロと同様に両肩、前後、パンツ、ソックスに9社入り、自分の名前がプリントされます。

7歳までは親がコーチをボランティアで担当。

8歳からトップチームの選手がヘッドコーチに入り、親はアシスタントコーチとしてサポートします。未経験でも親へのコーチング指導が行われるので、希望すれば誰でもコーチになれ、子供と、現役のプロ選手と一緒にラグビーを楽しめる機会になっています。

審判になるためのコースもあり、子供達の試合は親が審判をします。

様々なボランティア活動もあり、少年院でラグビー審判の資格講習なども行っています。

親の役割、参加する機会が多いので、親同士の繋がりが強くなり、チームのコミュニティーが築きあげられていく感じはクラブチームならではだなと感じます。

現役のプロ選手と親がコーチ

子供達の試合はフェスティバルと呼ばれ、

食べ物やおもちゃ、ラグビーグッズの露店が並び、大きな滑り台など仮設の遊び場やスポンサーブースができ、まさにお祭りのような賑わいです。

40人あまりいる学年でも、複数のチームでエントリーするので、みんなが試合に出場できます。5歳の子供達はまだどこに走ったらいいのか迷う子が多く、ボールを持った鬼ごっこのようですが、試合を重ねるうちに少しずつラグビーらしくなっていきます。

ラグビーセブン国際大会開始前に同じ会場で子供達も試合を行います。

ラグビーセブンの国際大会では、子供達の試合がプロの選手と同じ巨大スタジアムで行われたり、ビーチ大会や海外遠征もあり、

家族でラグビーイベントを楽しめるような演出は上手いなぁと感じます。

今年はコロナの影響でイベントが縮小されていますが、子供達のフェスティバルや練習が続けられるよう願うばかり。

日本で開催されたラグビーワールドカップの感動を、コロナに負けず子供達の未来へつなげていければと思います。

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