一見、余裕があってキラキラして見えるママにも、壁にぶつかり、思い悩んだ日々がある。苦しい時期を乗り越えた経験のあるママたちが、前を向けるようになったキッカケを教えてもらいました。今回登場するママは、フルタイム勤務でワンオペ育児をこなし、一時は夫婦関係も悪化。しかし、週4時短勤務に転職したことで心の余白を取り戻せた経験を伺いました。
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母になって絶望したときもあった。それでも……
私たちは心の余白を
取り戻すことができる
稲垣佑歩子さん
外資系IT企業に勤務後、マーケティング会社に転職し、週4日時短勤務。週1日を利用してアパレルブランド「CUIÉT」(@cuiet_official)をローンチ。4歳と3歳の男の子のママ。
BEFORE
フルタイム勤務で週7ワンオペ。
離婚もよぎるくらい夫との関係も悪化
夫は会社経営で忙しく、深夜まで働き詰め。自宅の立地も夫の通勤を考慮して決めたため、私の職場から子どもたちの園への往復が大変でした。仕事を持っている状況は同じだからこそ、常に夫に対して不満があり喧嘩が絶えない日々。3カ月も口をきかないほど険悪な状況が続いたとき、ついに夫の提案で話し合いの場を設けました。ここでも夫の答えは、「家事育児へ参加はほとんどできない」。そこで、どうしたら私が家事育児を全て担うことに対して納得ができるかを考え、「経済面はすべて夫が負担、常に私のやりたいことに対して賛同してもらう」ということで着地。元の仕事と家庭の両立は難しいと判断して退社し、解決したと思ったのですが……。専業主婦になった途端、社会に置いていかれるような感覚になり落ち込みました。
AFTER
転職して週4時短勤務に。
週1は自分の好きなことを
する日を設けました!
そんなとき、友人からアパレルブランドの立ち上げの誘いがあり、保育園に通わせる週5日のうち週4日は時短勤務できる会社に勤め、週1日はブランドプロデューサーとして働くことを思いつきました。スタートしたばかりですが個人事業主となったことで、夫に仕事の相談をすることも増え、尊敬と同時に経営の大変さも分かるようになりました。今はちょうど良いバランスで日々過ごせています。私の場合、心の余白を作るためには、自分のために時間を使える日を作ること、そして夫婦で共感し合える仕事を持つことだったのだと思います。
撮影/杉本大希 スタイリング/石関靖子 ヘア・メーク/只友謙也〈P‒cott〉 取材・文/高橋夏果 編集/髙田彩葉
*VERY2023年4月号「今こそ、ママたちの心に余白を♡ Part3 私たちは心の余白を取り戻すことができる」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。