何でも話せる話し相手は、昔も今も夫。だから、ランチデートは特別なことじゃなく、ずっと自分が好きなこと。タレント・藤本美貴さんには、夫婦が楽しくなる〝共通点〟のメリットを教えてもらいました。
※掲載中の情報はVERY2023年4月号掲載時のものです。
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タレント藤本美貴さんは……
平日ランチデートが好き!
❝子どもの話、お仕事の話、
家のここ、こうしたいよね……
親友みたいになんでも話します❞
貴重な夫婦時間というより、
視野を広げる息抜きなんです
「お昼、空いてる?」と仕事合間に連絡して、夫婦でランチ。夫婦時間を意図的に過ごすようにしているわけではなく、結婚する前から、ずっとこんな感じなんです。子どもの話以外にも、ニューバランスの靴かわいいよね、お揃いで買っておく?など、暇さえあればおしゃべり。思いつきで誘えて、たとえ人の悪口をこぼしても誰かに漏れることもない。
話し相手として考えると、夫の存在って心強いんですよね。私の悩みに対して違う視点もくれて、そんな考え方があったのね、と気持ちが楽になるんです。もちろん、喧嘩もします。昔は白熱する日もあったけれど、今は子どもが3人。言い合う暇もないですし、話していてもイライラが募るだけだろうから「もう、寝まーす!」と宣言。すると夫もすーっとその場からいなくなって動画編集始めたりしています。そのうちにバタバタの一日が始まり、いつの間にか喧嘩したことを忘れる。この距離感が、ちょうどいいんです。
家事の人手不足は、
子どもで解消しています!
長男を出産した1週間後に夫が中国出張で不在。そのときに、きっとこの状況はまた訪れるから、私だけでも家庭を回せる準備はしておこうと思いました。我が家の家事で戦力になるのが、子どもたち。夫の家事力を育てるのも大切ですが、子どもたちの家事力を育てるのは、生活力の向上と自立につながった実感があります。たとえば、コップの水をこぼしたら、イライラしながら親が拭くのではなくて、自分で拭けるようにタオルの場所と拭き方を教える。料理も、野菜の水切りやお米のとぎ方を覚えてやってもらう。体の保湿はダンスの振付のように塗る場所を覚えさせれば3歳くらいからパッとできちゃいます。
夫も、私が子どもたちに教えている様子を聞いているからか、お願いしなくてもしてくれることが増えました。私自身、共働き家庭の4人兄妹で育ち、私の面倒や家事は兄や姉が担っていたので、人手不足は子どもたちで補う発想につながったのかもしれません。幸いにも母が近くに住んでいるので、仕事のペースを落とさずに、大人3人、子どもたち3人とチームを組みながら日々を回しています。
私立、公立、インター
それぞれ違って、楽しいです!
小学校受験をされるお子さんも多い幼稚園に通っていたこともあり、長男のときは、選択肢が増えるなら挑戦してみようかと受験をしました。後から振り返ると、子どもと向き合えた受験期間はかけがえのないものだったけれど、学校選びに関しては、その子自身の個性を伸ばせる環境であるかどうか吟味する必要があることに気づき、長女は公立へ。次女の学校選びのときには、夫が今まで候補になかったインターナショナルスクールを提案してきたんです。
私立の独特な感性と、多様性に富んでいる公立、伸び伸びとしたインターナショナル。異なる環境だからこそ、お互いが比べることもなく刺激し合って、それぞれ見ていて頼もしい。私も英語を学んでみようかな、なんて思うようになったり家庭内で新しい風が吹いて、学校を決めるのってすごく難しいけれど、今のところ良い選択ができたんじゃないかなと思っています。
PROFILE
●藤本美貴さん
ふじもとみき・タレント。アイドルとしてデビュー以来、バラエティ番組などで活躍。YouTube「ハロー!ミキティ」の人生相談は、愛あるアドバイスが話題に。夫はお笑い芸人の庄司智春さんで、現在3人のお子さんを育てるママ。
撮影/佐藤航嗣〈UM〉 スタイリング/坂野陽子 ヘア・メーク/太田年哉〈maroonbrand〉 取材・文/高橋夏果 編集/城田繭子
*VERY2023年4月号「オトナになっても好きなこと」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。