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平野レミさん「息子2人の性格の違いを感じた」遠足エピソード語る

──料理愛好家・平野レミさんの二人の息子さんは、幼いころから趣味も性格も全く違っていたそう。新刊『エプロン手帖』を出版した平野レミさんに、育児中のエピソードから、孫が生まれおばあちゃんになった現在の様子までお聞きしました。

あのレミが!?と周囲に驚かれた出産

 

──二人のお子さんが小さい頃、レミさんはどんなお母さんでしたか?
私は、小さな頃から外で男の子とばっかり遊んでいるような子どもだったの。そのせいか私が結婚したって聞いて、親戚中がびっくりしちゃった。「あのレミが結婚した?」「子どもが生まれた!?」って大騒ぎだったの。長男の出産後は毎日、お父さん(フランス文学者の平野威馬雄氏)から電話がかかってきて、「どうだ? 可愛いだろ、母性愛が出てきたか?」って。私がはじめての育児でオロオロオロオロしていたから、父も心配だったのね。でも、母性愛なんか最初から簡単に出てこないわよね。そのうち私がひどい風邪をひいちゃったの。熱が出て、それが引いて治ったあと、赤ちゃんがニコニコしているのを見たら、「かわいい!」って突然、母性愛がドバーッと出てきたのよ。その後はどういうわけかバンバン出てきたわね。

 

みんなと一緒じゃなきゃ、と思わなくても大丈夫

 

──息子さんたちは結婚し、レミさんはおばあちゃんにもなりました。お孫さん世代を見て思うことはありますか?
今はものすごい量の情報が、簡単に入ってくるじゃない。それで「人と違う自分は間違っているんじゃないか」と思ってしまう子もいっぱいいると思うの。でも、人は千差万別なのが当たり前。誰かと違っていて当然なんだから。みんなと一緒じゃないとダメっていう教育は、よくないし、子どもはもっと自由に育てていいと思う。愛情いっぱいに、自分の子どもを信じて育てていれば、それだけでいい子になると思うのよ。息子たちなんて、私がほっぽっているうちに大きくなったようなものだけど、自由にのびのびと育ったのは間違いないわね。お母さんたちにはあれもこれもしなきゃと思わないで、もう少し肩の力を抜いても大丈夫よと言いたいわね。

 

うっかりしてるから、いつも息子に心配されていたわ(笑)

 

──二人の息子さんはきょうだいでも全くタイプが違い、それぞれ個性的です。しっかり者の弟さんは学校で、「お母さんが忘れちゃうからプリント2枚ください」と言ったとか(笑)。
そうなの。遠足に行くときも、次男は「お母さん、ちゃんと目覚ましかけて起きてお弁当作ってね」と言うんだけど、私のことが信じられないのよね。私が寝ている部屋にそっと入ってきて、目覚ましがかかっているか確認しているのよ。寝たふりして様子を見ていたら、おかしくなって笑っちゃって。私がうっかりしていて忘れっぽいから、次男はいつの間にか友だちのお母さんと仲良くなっちゃうの。学校の持ち物もよそのお母さんに確認しているのよ。長男の唱の方は、遠足のとき「僕の水筒がないよぉ、見つからないよう」って泣いているのだけど、次男は、1週間前から水筒に麦茶を入れて準備しちゃうの。「中身が腐るからダメ」って言っているのにね。同じように育てているはずなのだけど、きょうだいって全然違うから面白いのよね。

 

育児をしている時間は、本当にあっという間

 

──仕事も育児も忙しいと料理って大変と思ってしまうことも多くて……。
今のお母さんたちは、本当に忙しいと思うのだけど、子どもと接している時間って、後で思い返すととても短いのよ。孫だって、この間生まれたばっかりだと思っていたのに、上の子なんて私より背が高くなっちゃって。そのうちひ孫ができたりするかもしれないものね。ご飯を作るのも大変って思ってしまうかもしれないけれど、本当にあっという間だから、お料理も楽しみながらできるといいわよね。

平野レミ(ひらの・れみ)

料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ」などのテレビ、雑誌を通じて数々のアイデア料理を発信。著書に『家族の味』『おいしい子育て』(以上、ポプラ社)、『平野レミのオールスターレシピ』(主婦の友社)など多数。Twitter(@Remi_Hirano)でも活躍中。

 

『エプロン手帖』

(著/平野 レミ、絵/和田 誠 絵/舟橋 全二)

1,650円 ポプラ社
子ども時代の味覚の記憶から、両親や夫・和田誠さんとの料理にまつわるおいしい思い出まで。食材への敬意あふれるエッセイ集。既刊『家族の味』『おいしい子育て』も好評。

 

撮影/古本麻由未 取材・文/髙田翔子

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