青山祐子さん「”SUMO”の世界への飛翔を願って! 横綱白鵬の引退パーティーで感じたこと」
史上最多45回の優勝を果たし、数々の歴代記録を塗り替えた元横綱白鵬ご夫妻からの依頼で断髪式後の「横綱白鵬引退、宮城野襲名披露宴」の司会を担当させていただきました。ご夫妻とは横綱に上がる前からの長いご縁です。
素晴らしい1日にしましょうと断髪式直前に気合を入れて
パーティーには横綱白鵬を応援する900人が集まり、モンゴルから300人、カザフスタン、ドイツ、フランス、アメリカ、韓国、中国など国際色豊かなお客様。
ステージには、元総理、現職大臣、モンゴル国元大統領を始め、モンゴルの画家や、日本の名工、作曲家、松山千春さん、モンゴリアン・オペラ歌手、世界的に人気のロックバンド”THE HU”のライブととても華やかでした。
元横綱白鵬こと、宮城野親方はマイクを握り続け楽しそうに日本語とモンゴル語で会場を沸かせていました。
20年ともにしてきた自分の大銀杏を見た時は、
「できるならもう一度自分に取り戻したい」と苦笑いに寂しさを滲ませた親方。
かつて度重なる不祥事が起き場所が中止になった際には、一人横綱として大相撲界を支え、また、何度も手術した怪我の痛みに耐えながら戦い続けた宮城野親方は、ずっとそばで支え続ける紗代子夫人と家族、師匠を始め、支え続けてくださった方々への感謝の思いを何度も語っていました。
最後の土俵入り
断髪式では土俵に頭を沈め、「僕より強い横綱を作ってこの土俵に戻ってきます。」と誓ったそうです。
相撲を心から愛しているという宮城野親方がどんな強い力士を育てるのか楽しみです。
と同時に、世界各国にファンを増やしてきた”YOKOZUNA HAKUHO”だけに、大相撲がもっと世界から愛されるような活躍も期待したくなります。
私が住む香港で、オーストラリア、イギリス、アメリカ人の友達に聞くと「SUMO」は見たことあるけどよくわからない。「ウルフ(元千代の富士)が美しかったけど最近は見てない」という反応でした。
日本相撲協会はホームページや、SUMOアプリで英語版を作成していますが、残念ながら取り組みの解説がなく。YouTubeで様々な企画が、同時翻訳で見ることができるだけ。
海外からだと、NHK WORLD JAPANにアクセスすると直近の取組と過去のハイライトが英語解説で見られます。
私が「サンデースポーツ」のキャスターを担当していた頃は、勝負の駆け引きを含め親方の解説を聴きながら力士一人ひとりの個性を知り、どんどん面白く夢中になっていったのを覚えています。
今後、さらに個性あふれる強い力士を増やすことはもちろん。
現段階では相撲協会は禁止していますが、力士個人のブログやツイッターなどがあっても見たくなるし、外国人力士が母国語で取り組みをVTR解説すれば、各国にファンも増えるかと思います。
番付表に載る力士の数は減り続けています。少子化が進む日本で力士を増やすためには、各部屋の外国人枠も一人から広げる時期に来ているのかもしれません。ヨーロッパのサッカーリーグで日本代表選手を始め多くの外国人プレーヤーが活躍しているように、世界各国からより多くの強者が日本の大相撲に挑んで沸かせて欲しいです。
「伝統かスポーツか」「横綱の品格とは」
いろいろ議論が湧き起こることは健全なことで、そこに愛を持って関心を持ち続けてもらうことが何よりも重要だと考えます。
大切に守るべき伝統は守りつつも、大相撲をより発展させるため時代の流れに合わせた新たな発想と変化が求められていると感じます。
紗代子夫人(ピンクのお着物)、アンミカさん、白鵬引退事務局長の杉山絵美さん
世界14ヵ国で人気の国際塾CURIOOkids(キュリオキッズ)では、これからの国際社会で必要なスキル、「英会話」「起業家精神」「テクノロジー」「創造性」を英語で学びます。昨年11月に日本2校目となるスタジオが福岡にオープンしました。
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