愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。
こちらの記事も読まれています!
辻元舞の
「自分ファースト」でいこう!
VOL.19
❝試練のサマーキャンプ❞
夏休み中、6歳の長男が1週間のサマーキャンプに参加しました。
これまで1泊や2泊のキャンプに参加したことは何度かありましたが、いずれも仲良しのお友達が一緒だったり、通い慣れた学校でのイベントだったりでした。今回は初めての場所で知っているお友達も先生も一人もいない中での参加で、しかも1週間! 6歳で1週間はさすがに長いかな……大丈夫かな……?と心配だったのですが、長男は「楽しそう! 行く行く!」とノリノリ。じゃあ挑戦させてみよう!と私たちも勇気を出して決断しました。
1週間となると荷物もとても多いのですが、これまでの未就学児として参加していたキャンプと違い、小学生としての参加なので荷物の管理はもちろん、全て自分のことは自分でしないといけません。前日にスーツケースの中身を説明しながら一緒に確認したのですが、例に漏れず全く聞いていなかったようで。初日は「あれはどこ? これはどこ? 分からない!」と何度も何度も電話がかかってきました。
今思えば、分からない訳ではなくて寂しくて電話をしてきていたんだろうと思います。「もう帰りたい、寂しい」と泣き始め、どうしようかと思っていたタイミングでなんと先生に携帯を没収されてしまいました!(もともと携帯は先生が預かって必要なときだけ渡してもらう決まりでした)。あのままではずっと私と電話をしたまま、指示を仰ぐようになってしまいそうだったので先生には感謝しています(笑)。
それからの6日間は全く連絡が取れず、便りは先生から送られてくる写真の中から長男を探し出すしかありませんでした。最初は全く笑顔がなく心配しましたが、表情が日に日に和らぎ3日目でやっと笑顔が見られたときは夫と安堵しました。特に夫は心配で居ても立ってもいられない様子でずっとソワソワ。「3日目でも笑顔がなかったら迎えに行こうかな……」と言っていたほど(笑)。
お迎えに行ったときに涙ぐんでいた長男、あとから聞くと「ママたちに会えて嬉しかったけど、お友達がいっぱいできたから寂しかった」と複雑な心境だったようで。いろいろな感情を経験して、楽しい思い出も沢山できたみたいで良かったです。使えなかったお箸が使えるようになっていたり、怖がって一人で行けなかったトイレも一人で行けるようになり、お風呂で自分の髪と体を手際よく洗い自分で歯磨きをするようになった長男を見ていると、普段ついつい手を出しすぎていたなと自分の反省点も見えました。親も子も試練の1週間でしたが、子供を信じて見守ってあげることの大切さを学んだサマーキャンプでした。
日数分入れておいたパジャマが一着しか使われていなくても、あれほど毎日塗ってねと言った日焼け止めを一回も塗らなかったと言われても……(笑)! 初めての場所にたった一人で飛び込み1週間を過ごした長男がなんだかとても逞しく見えました。
今月の
舞・フェイバリット・タイム
万座毛にて。長男不在の間、次男はのびのびと一人っ子を満喫しておりました(笑)。普段我慢していることも多いもんね。一日中遊ぼう遊ぼうと誘われ、長男の存在のありがたさも感じたり。少々甘えん坊になった気もするけど、とても貴重な時間でした♡
【PROFILE】
つじもと まい
1987年生まれ、モデル、タレント。
モデルとして活躍するとともに、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。特技は水彩画・イラスト・ダンスと、多彩な魅力を放つ。プライベートでは3児の母としての一面も持ち、ライフスタイルが垣間見えるYouTubeも注目されている。
文・イラスト/辻元 舞 編集/フォレスト・ガンプJr.
*VERY2022年11月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。