BTSの生みの親が手がけた超大型プロジェクト『I-LAND』を勝ち抜き2020年11月にデビュー。すでに日本デビューも果たしているグローバルボーイグループENHYPEN(エンハイプン)。彼らの日本1stアルバム『定め』発売記念ショーケースが先日行われ、日本のファンの前で初めてパフォーマンスを披露しました。取材に駆けつけたライター自身、コロナ禍の中ずっと彼らに励まされてきたファンの1人。ENGENEだからこそわかる当日の様子を詳細レポ!
日本のファンと初めての対面
メンバーもファンも感無量!
会場に詰めかけた約1,000人のENGENE(エンジン。ENHYPENのファンのこと)。年齢層は幅広く、男性もいて、日本でのファン層の厚さを実感。メディアゾーンも後ろまでぎっしり! 注目度の高さを感じます。
K-POPファンにはお馴染み、MC古家正亨さんの呼び込みでメンバーが登場すると、声援を制限されているENGENEからそれでも漏れ出てしまう悲鳴のような歓声…! 事前に古家さんが「メンバーたち、絶好調ですよ」と言っていた通り、最高の笑顔で出てきてくれたENHYPEN。中でも唯一の日本人メンバーNI-KI(ニキ)は、踊りながら登場! 彼にとっても約3年帰れなかった母国でついに叶った初の凱旋の場、きっと特別な感情のはず。見ているこちらも感無量です(涙)。
早速メディア向けの撮影に応じるメンバーたち。それぞれ取るポーズがバラバラだったり、揃えようとしてもHEESEUNG(ヒスン)だけポーズが違ってマイペースぶりを発揮していたり。それを見て笑うメンバー、しゃがんでいた脚が痛いよーとおどけるSUNGHOON(ソンフン)、撮影が終わるとENGENEに向けてOKポーズをとるJAY(ジェイ)、楽しそうにヒョン(兄)たちに話しかけるNI-KI。今まで画面越しに見ていた彼らの様子そのまま! 仲の良さが伝わる雰囲気に、会場からも「可愛い〜…」と声にならない声が漏れ聞こえます。MCの古家さんも、メンバーの溌剌とした様子に思わず「フレッシュですねー!」。
日本オリジナルの新曲
「Make the change」を初パフォーマンス!
まず披露してくれたのは日本オリジナルの新曲「Make the change」。リーダーのJUNGWON(ジョンウォン)が「寒いですね〜」と言いながらステージに戻ってきて、場を和ませます。曲紹介を担当したNI-KIが、この曲が主題歌の東海テレビ・フジテレビ系ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」のタイトルを読み上げるとき、「オバハン」をちょっと小声で言いにくそうにしていたのを聞き逃さなかった(笑)!
リズミカルでポップなギターサウンドとポジティブな歌詞で元気づけてくれる一曲。リラックスした雰囲気の中、しっかり生歌で聴かせてくれたENHYPEN。HEESEUNG、SUNOO(ソヌ)、JAYの透明感のある高音が印象的でした。歌い終わった途端「ありがとうございます」とお礼を言うJAKE(ジェイク)(可愛い)。古家さんに水分補給を勧められ「甘い水〜」と言いながら水を飲むJUNGWON(可愛い)。
日本語もファンサービスも頑張ってくれたトークセッション
「ご飯食べましたか〜?」「寒くないですか〜?」とファンに語りかけるNI-KIに、「ENGENEの皆さんはお話ができないから…」と韓国語でツッコミを入れるSUNGHOONからスタートしたトークセッション。声が出せないのがもどかしいけれど、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれる姿が嬉しい。
まずは全員が日本語で挨拶。JAYは「お忙しい中ご参加いただきありがとうございます」なんて日本語を使いこなして場を沸かせ、メンバーたちも日本ENGENEに初めて会えた嬉しさを次々と伝えてくれます。NI-KIは「ENGENEはもちろんそうなんですけど、古家さんとお会いできて本当に嬉しいです! やっとオフラインで…!」と、これまでオンラインイベントやラジオで何度もお仕事をしていた古家さんへ、メンバーを代表して気持ちを伝えていました。古家さんがNI-KIに「生で聞くといい声だね〜」と感嘆すると、すかさず「古家さんの方が!」と返す場面も。さすがスタッフキラーENHYPEN…!
日本ではまだ声を出して応援できないけれど、ファンの気持ちは伝わったよね?という問いかけに「あーはーい! もちろんです!!」とSUNGHOONがいつものビッグボイスで返してくれて、会場は安堵の雰囲気。JAKEも「今日こうしてENGENEの皆さんとたくさん目を合わせて、目から愛を感じることができます」と発言。確かにJAKEは本当にファンをよく見ていて、ライターの近くにいたJAKEファンの方とも手を振り合っていました!
そんなJAKEがコメント中「キンチョウ…」と言葉に詰まるとすかさずSUNGHOONが「緊張した?」と日本語でアシスト。それだ!という顔で「緊張しました! クンデ大丈夫です!」とニコニコで答えるJAKE(クンデ=でも)。
日本語でのトークをリードしつつ、常にファンを見渡してアイコンタクトを取り続けていたのはNI-KI。彼を筆頭にメンバー全員がENGENEに会えたことを楽しんでいる様子で、古家さんに「ファンサービスすごいね〜!初めてとは思えない!」といじられて照れる場面も。
話を振られるたびに「ネー、ソヌイムニダ」(はい、SUNOOです)とニコニコで自己紹介してから話しだすのが可愛かったSUNOO。「日本にいる間にポップアップストアに行けたら嬉しい」と言っていた通り、その後早速メンバー全員で駆けつけたようでした!
日本でやりたいことを聞かれると、ほぼ食べ物の話だったENHYPEN。「ラーメンと坦々麺と焼肉を食べました」と言うHEESEUNGがこれから食べたいものは「鉄板焼き!」。名前が出てこなかったようで、隣にいたJAYが助け船を出していました。
最後の挨拶では、JAYが「心は通じると言うじゃないですか。遠くにいても皆さんの気持ちを感じることができます」とさすがのメッセージ。しかも全部日本語! JUNGWONは日本語で「ENGENEの皆さん風邪ひかないでください」とファンを気遣い、HEESEUNGは「ENGENEしか勝たん!」と言った後大照れ。大盛り上がりのトークセッションでした。
大迫力のダンスパフォーマンス!
「Future Perfect(Pass the MIC)」
最後に今回のアルバムのタイトル曲「Future Perfect(Pass the MIC)」[Japanese Ver.]を披露。パワフルで重みのあるHIPHOPにのせて、少年たちの覚悟を宣言したナンバーです。ダンスに定評のあるENHYPENの生パフォーマンス、やっぱりバキバキだった! JUNGWONがセンターに来た時の迫力とキレが圧巻。NI-KIのダンスはしなやかでセンス抜群でした。そして息遣いまで聞こえる生歌。全員素晴らしかった!
パフォーマンスが終わり、挨拶をしてしばしファンと交流するメンバーたち。JAYが突然JAKEに「一番好きな日本語は?」と無茶振りし、JAKEが慌てながらも「いつも頑張ってください!」とキメ台詞を言って盛り上がる会場。最後の最後までファンに手を振っていたのはNI-KIとJUNGWONでした。
取材・文/西原章 撮影/イ・ガンヒョン