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井浦新さん夫妻「自然由来シャンプーを夫婦で完成させるまで」【VERYweb独占取材①】

俳優・井浦新さん(左)と妻のあいさん(右)

100%自然由来のシャンプーのプロデュースを手がけたのは、俳優・井浦新さんと妻のあいさん。新会社を立ち上げたふたりは、家族という最も大切な存在を通して、現代社会に必要なメッセージを投げかけています。地球と未来と家族をまっすぐに見つめた、ふたりが放つピュアな声をお届けします。

 

井浦新さんと妻のあいさんっがプロデュースしたシャンプー「Kruhi」

——シャンプー&コンディショナー「Kruhi」には、とても強いメッセージ性がありますね。どのような思いでご夫婦でのプロデュースにあたったのですか。

井浦あいさん(以下、あいさん)子育てをしているなかで、自分たちがすぐに使いたいシャンプー、使い続けたいシャンプーがなかったというのが一番のきっかけです。シャンプーを構成する成分を調べて、石けんシャンプーは環境にいいということがわかって使うようになったのですが、ずっと使い続けたいと思えるものには出合えなかったんです。そこで夫婦で相談して「じゃあ作ろうか!」というシンプルな結論になりました。

——おふたりは、なぜナチュラルやオーガニックを意識するようになったのですか。

あいさん タイミングとしては、子どもが生まれたことがすごく大きくて。まず食べるものから体にいいものを選ぶようになり、それがだんだん家族の習慣になりました。体のことを気にしていたら、次第に地球にも優しいものを選んでいくことが定着してきたのだと思います。

井浦新さん(以下、新さん)そうやってライフスタイルを一つ一つ改善していくうちに、バスタイムに着目するようになりました。それは、排水のことだったり、自分たち家族ひとりひとりが持つ髪の毛の悩みだったり。子どもたちに合ったもの、自分に合ったもの、妻に合ったものを追求したら、気がついたらお風呂場がボトルだらけになっていて。ゴミも増えるし、いつになっても頭皮や髪の毛の問題も改善されない。より良くなりたくて選んできたはずなのに、この悪循環はなぜだろうっていう疑問ばかりで。ナチュラルという言葉だったり、ナチュラルっぽいお店にあるから安心して買っていただけなんです。
「自分たちで安心を作ろう!」そんな感情が、背中を押してくれたように思います。家族で、体のことや地球のことを考えて生活していくなかで、本当に必要なものがだんだん見えてきた結果です。

プロデュースしたシャンプーについて語る、井浦新さんの妻あいさん

——シャンプーを商品化することは、ご夫婦にとっての初めての試みだと思いますが、実際にはどのように動いていったのですか。

新さん 商品を一緒に作っていくパートナーとしての工場との出会いが、とても大きなものでした。多くの工場をリサーチするなかで、うちはナチュラルでもケミカルでもどちらでも作れますよっていうところが多かったんですけど、僕らとしてはそういうことじゃなくて、物作りに愛を持って一緒に取り組みたいと思っていましたから。とにかく、人と地球に優しいものを真面目に作りたい。そういうことを全部受け止めてくれるような、鹿児島の大隅半島にある工場との出会いがあったからこそ、開発が始まりました。

——新さんとあいさんが目指したシャンプーはどのようなものだったのですか。

新さん 僕らとしては、1日の始まりや終わりのバスタイムの一番大事な時間を、なんとか心地よく過ごせないかというのがありました。人にも地球にも優しいのだけれど、それに加えて、使う人の心が潤わないといけない。それを全部クリアできるものを自分たちで作っていこうということを目指していきました。

——「Kruhi」には、国産の植物が多く使われているそうですね。

新さん はい、地産の果物や植物をふんだんに使っています。その鹿児島の工場の地域の農家さんをサポートする姿勢にものすごく共感しました。例えば、製品に必要なパッションフルーツやタンカンは、形や色や成長が悪くて市場には選ばれずに本来廃棄されてしまうものを、農家さんからきちんと買い取っています。味も栄養素も市場に出るA級品と何ら変わらないものなんです。

井浦新さんのインタビューカット

あいさん それに企画から約1年というスピードで製作できた背景には、いま目に見えて環境破壊や異常気象などが増加しているなかで、そういうところに少しでも水質汚染が少ないもの、環境が循環する商品を流通させることが、待ったなしで必要だというお互いの思いがあったからだと思います。

——100%植物由来の成分でできている「Kruhi」ですが、既存の石けんシャンプーとの大きな違いや、成分上のこだわりはどのような点ですか。

新さん こだわったのは、使用感です。石けんシャンプーでは拭いきれない「きしみ」を、リンスではなくトリートメントにすることでできる限り軽減しています。既存の石けんシャンプーとの構造の違いをあげると、製品には一切水を使っていないこと。パッションフルーツから抽出した蒸留水を水の代わりに使っていますが、その蒸留水が髪に浸透しやすく、いわゆる石けんシャンプーとはまったく違う使用感に仕上がりました。
もう一つは高い生分解性です。「Kruhi」の生分解性は98.9%。川や海に流れても5日間で98.9%が分解されていくんです。もう少し日にちが経てばすべての成分が自然に戻ることになります。地球上にいるバクテリアたちが分解できないものは、この中には一切入ってないということです。

——潤いの成分は、どのようなものが入っていますか。

あいさん ホホバオイル、椿オイル、オリーブスクワランを使っています。オイルも自然由来であれば、生分解性が高いということなんです。すべての原材料は、誰が育てたかがわかる、トレーサビリティの確認をしているので、本当に安心で安全だと言えるものができました。

——プラスチックを使わない容器も特徴的ですね。

あいさん プラスチックの消費をできる限り抑えたくて、アルミ容器を採用しました。リサイクル性が高いことで、容器に関してはこの一択だったんです。プラスチックを薄くするとかバイオマスを使うとかさまざまな選択肢はあると思うんですが、プラスチックにすると各家庭でちゃんと分別されない可能性もあると考えました。もしプラスチックを燃えるゴミとして捨ててしまったら、温室効果ガスが排出されてしまうから。アルミならたとえ間違えて捨ててしまっても処分場で分別されるということがわかり、これなら大丈夫って思えたんです。替えのボトルもアルミですから、そのままポンプを差し替えるだけなので、詰め替え時の衛生面の懸念もなくなりました。

新さん アルミ缶は、世界で一番リサイクルされている素材なんだそうです。リサイクル素材としての歴史がプラスチックよりもあるから、リサイクル工場も扱い方が進化してるんですよね。リサイクルのためのエネルギーも抑えられているし、私たちの方も習慣として分別が定着しているから、アルミ缶を選びました。

 

Vol.2では、夫婦でプロデュースした「Kruhi」によって、家族の髪の毛の悩みから解放されたエピソードを語ってもらいます。

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夫妻で手がけた「人と地球に優しい」
シャンプー&コンディショナー

kuruhi

 

井浦新さん、あいさんがプロデュースした石けんシャンプー&トリートメント「Kruhi」。来る日(明日・未来)が必ず良くなること、悪いことが続いた後に幸運が開けるという意の『一陽来復』を願い命名。
公式サイトはこちら

Kruhi ボタニカル石けんシャンプー キャンディフォレスト(400ml)¥4,650・Kruhiボタニカルトリートメント キャンディフォレスト(400ml)¥5,320・ポンプ(別売り・各)¥150/Kruhi 問い合わせ/Valley and Wind

[井浦新さん衣装]シャツ¥19,800(スティーブン アラン/スティーブン アラン シンジュクTEL:03-5321-9970) パンツ¥13,200(リーバイス®/リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社 TEL:0120-099-501) ※その他スタイリスト私物

撮影/ハル・クズヤ 取材・文/須賀美季 編集/渋沢祥子

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