愛情いっぱいの泣き笑い子育てエピソードに、共感したり、思わず涙してしまう、などファンの多い辻元舞ちゃんのブログがVERY誌面に登場。もちろん、イラストも舞ちゃんの描き下ろしです。

※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。

辻元舞の
「自分ファースト」でいこう！

　 VOL.16　

❝YouTubeは「仕事」か「素」か❞

知ってくれている方もいるかもしれませんが、YouTube （MaiFamTV）を開設しました。

つい最近始めたと思っていたのですが、気づけば半年も経っていて驚いています。
周りからは自分でやってるの？大変じゃない？とよく言われるのですが、確かに思っていたよりものすごく大変です！（笑）

自分で撮影、編集、アップ、となるとやっぱり時間がかかってしまうし、初めてのことにおたおたしながら夜中まで作業している私を見た夫に「誰かに頼んでやってもらったら？」と何度も言われてきました。
YouTubeを始めたことを知った人たちからは「忙しいと思うので企画や撮影、いつでもやりますよ！」と数人から声をかけていただいていたのですが、何かが引っかかって、お願いしますと言えない自分がいました。
企画も撮影も全部任せて自分はカメラの前に立つだけ……どう考えてもすごく楽になるのに、いったい何が引っかかっているんだろうとよく考えてみたところ、せっかくYouTubeをするならテレビや雑誌やSNSより、もっと素に近い自分らしい部分を見てもらいたいことに気が付きました。

企画や撮影を誰かに任せると、仕事用の〝辻元舞〟として振る舞わないといけないという意識が出てきてしまうので、それは自分の中ですごく違和感がありました。
自分のチャンネルだから自分らしくいられる環境で作りたいという思いが強かったのです。

今の自分があるのはSNSの影響も大きかったと思っていて、Instagramを始めるようになって見てくれる人が増え、そこから繋がったお仕事も多くあったからこそ、フォロワーの人たちが抱いているイメージを裏切ってはいけないのではないかと考えるようになっていました。
そうするうちに、どんどんと本来の自分らしさを見失っていっているような気がして、自分が何者なのかが分かりませんでした。
このままではよくない気がして、弱みを見せられる強さが欲しいと思うようになり、スタイルブックを出した頃から〝頑張りすぎない〟〝快適であれば完璧じゃなくてもいい〟をより大切にするようになりました。
その度に皆さんに共感してもらえたり受け入れてもらったりしたことで、素の部分を見せられる人、見せてもよい人でいたいと私の心も少しずつ変化していきました。

夫は最初、YouTubeに顔を出すことには抵抗があったようですが、間違いなく私が一番素を出せる相手なので、説明し了承してもらいました。
口喧嘩している部分やくだらない会話も、その些細なやり取りや表情が一番自分達らしさが出ているなと思います。
写真では見えない部分が多く出る動画で、さらによりパーソナルなことをお見せするのは勇気がいりましたが、受け入れてくれる場所があるのはとても嬉しいことだと感じています。
これからも自分らしく発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします！

文・イラスト／辻元 舞　編集／フォレスト・ガンプJr.
＊VERY2022年8月号「辻元 舞の「自分ファースト」でいこう！」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。