ソロ初のアルバム『The Chocolate Box』を10月12日(水)にリリースする岩田剛典さん。子育て世代に読者の多いVERYwebが知りたい「子どもが岩田さんのように育つ」ヒントを伺いました。
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母は僕以上にテレビの出演情報を握っています(笑)
大学在学中、内定していた会社を辞退して三代目J SOUL BROTHERSとしてデビューしましたが、当時母は反対していて「一回しかない人生だからチャレンジさせてほしい」と半ば強引に説得しました。両親はテレビ世代でもあるので、今は紅白歌合戦や日本レコード大賞のように国民的な番組に出演するたび、また家族を安心させられるな、と感じているのですが、母はまだ不安があるみたいです。それでもテレビで元気に活躍している姿を見るとホッとするようで、母は僕以上に出演情報を握っています(笑)。親孝行ができたなと感じたのは、両親の誕生日に欲しいものを買ってあげられるようになったとき。でも最近は、「ものはいいから、墓参りに来い」と言われています。やりたいことリストにも入っているので、落ち着いたら墓参りに行きたいです。
反抗期だった中学時代、壁に穴を開けたこともありました
中学受験を経て名古屋から横浜の学校に入学し、母と2人暮らしをしていたのですが、その頃に反抗期もあり、母と口喧嘩して壁に穴を開けたことも(笑)。穴を開ける気はなかったので「本当に開くんだ」って衝撃で、自分もびっくりしました。当然ながら母にめちゃくちゃ怒られました。当時はわかっていなかったけど、食事のことをはじめ家事全般をやってくれて、早起きしてお弁当を作ってくれて、母には手間と世話をかけました。部活もやっていたので食べる量も多くて。ひとり暮らしの今振り返ると、改めて母のありがたみを感じています。母は料理上手でなんでも作れたのですが、印象に残っているのはハンバーグとかカレーとか焼きそばのザ・家庭料理。毎日2人で囲んでいた食卓は今でも記憶に残っています。
親父からの教えである「多長根」は、今の活動にも生きています
家族からの言葉で印象的なのは、親父から教えてもらった「多長根」。「多」は多面的、「長」は長期的、「根」は根本的で、この3つで物事を考えればプロジェクトは上手くいくと教えられました。初めて聞いたのは小学生のときで当時はよく理解できなかったのですが(笑)。失敗をしないのは難しいけど、これを心得として持っておくことでリスクが回避できる、とも教えられました。親父の教えは今の活動でも生きていて、なかでも「長」を一番意識しています。ソロプロジェクトのことも1年以上前には決めていましたし、今年のことは去年の冬には固めていたので、今から考えることはありません。今は来年、再来年のことを意識して、長期的に戦略を立てて動いています。
両親からもらった無償の愛を、これから少しずつ返していきたい
昨年、家業であるマドラス社の新ブランド「NERD MIND」のクリエイティブディレクターに就任しました。僕は家族からたくさんの愛を受けて育った人間だと思っているから、少しずつ恩返ししたいんです。だけど、なかなか一緒にいられる時間も環境も作れないので、両親には長生きしてほしい。今はまだやりたいこと、やるべきことがいっぱいありますが、落ち着いたらいつか海外旅行にも連れて行ってあげたいです。甘やかしすぎるとドラ息子になる可能性もあるけど(笑)、子どもには見返りを求めない無償の愛をたくさん注ぐことが大切なんじゃないかなと思います。
Profile
岩田剛典
いわた・たかのり 1989年3月6日生まれ。慶應義塾大学在学中に三代目J SOUL BLOTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてデビュー、2014年EXILEに加入。俳優としても活躍の幅を広げるなか、2021年デビュー10周年を機にソロプロジェクト「Be My guest」を始動、10月12日(水)初ソロアルバム『The Chocolate Box』をリリース。10月8日(土)土曜ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」(毎週土曜22:00~NHK総合)も放送開始。
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撮影/木村 敦 スタイリング/渡辺康裕<W> ヘア・メーク/下川真矢 取材・文/坂本結香