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柴田陽子の「育て力」vol.11 〝好き〟〝嫌い〟を伝える

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<格言>
部下にも子どもにも
「私は好き」「私は嫌い」で話す

 

Vol.10で触れた育て力6か条の2番目は、「好き、嫌いの気持ちで話す」について。

私は部下にも子どもたちにも、
「いい」より「私は好き」。
「ダメ」より「私は嫌い」。
と、伝えるようにしています。

正直、「好き」「嫌い」を伝えるのは勇気がいります。

でも、「嫌いなんだよね。どうしても気になるんだよね」って言ったほうが、それがどうしてダメなのかと気持ちで話したほうが、強く相手に響くんです。

これは私が社会人スタートの、社長秘書をしていたときのことです。

他の部署の女性社員さんたちとランチをよく一緒にしていたのですが
そのときの会話が、
「うちの部署はオープンサンダルがダメだ」
「ノースリーブの服を上司に着るなと言われた」と
延々1時間にもわたって、愚痴が話題になることも。

そんな中、私はひとり、
「上司がダメって言っているってことは、上司が嫌い、っていうことだよね。嫌い、って言ったらもうそれ以上はない。

上司が気持ちよく働いて、職場が楽しいムードになったほうがいいに決まってるのになぁ」、とぼんやり考えていました。

秘書は上司が気持ちよく働いてもらうことが何より優先なので、こういう思考だった私。

相手が好きか嫌いかを知ることで相手にやってあげられることが増え、文句を言っているよりもずっと、プラスのスパイラルがまわることを体感してきました。

ただ、「好き」「嫌い」ばかり発言する傍若無人な上司(親)は、相手にストレスを与えるだけです。

「好き」「嫌い」で話すには、子どもとも部下とも信頼関係のベースがないとはじまりません。

そのために私は日々、「ありがとう」、「ごめんなさい」を多用し、相手に気持ちで話すようにしています。

●●●してくれて「ありがとう」
●●●してしまい「ごめんなさい」

気持ちで話す=ちゃんと正直に接しているという証。

この基本的な信頼関係がベースにあってこそ、「好き」「嫌い」という正直な気持ちも有効的に伝わります。

正直に接してくれているひとの話は、心に響くし、ひととの本質的な関係を結ぶ上ですごく大事なことです。

相手に「このひとの言うことを聞こう!」という気にさせるんです。

ついては、それが「育てる」ことに繋がります。

YOKO’S Diary

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◉柴田陽子

神奈川県生まれ。大学卒業後は、外食企業に入社し、新規業態開発を担当。
その後、化粧品会社での商品開発やサロン業態開発なども経験し、2004年「柴田陽子事務所」を設立。
ブランディングプロデューサーとして、コーポレートブランディング • 店舗プロデュース • 商品開発など多技に渡るコンサルティング業務を請け負う。

「自分が本当に納得のできる、ものづくりがしたい。」という思いから、理想の洋服作りをはじめ、
2013年秋「BORDERS at BALCONY」を立ち上げる。

2014年セブン&アイ・ホールディングス「グランツリー武蔵小杉」総合プロデューサーを務める他、2015年 東急電鉄「(仮称)代官山東横線上部開発計画」「渋谷ヒカリエ レストランフロア」プロデュース、 2015年ミラノ国際博覧会における日本館レストランプロデュース、パレスホテル東京「7料飲施設」、ローソン「Uchi café Sweets」、ルミネ、日本交通などのブランディングに携わる。また、都内にて飲食店を直営店として経営。

■BORDERS at BALCONY
HP: http://www.bordersatbalcony.com/
Instagram:@bordersatbalcony_official

■シバジム
HP: http://www.shibajimu.biz/

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