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「申真衣さんは、お礼やギフトにどれぐらいお金をかけている?」【お金連載 第7回】

撮影/倉本ゴリ<Pygmy company>

 

子育てを通して、今まで以上にお金の大事さを実感するようになったけど、お金の使い方や貯め方なんて学校では教えてくれなかったし、みんなはどうしているの……? そんなママたちの悩みにこたえるべく、元外資系金融会社勤務、現在は企業の取締役をされているVERYモデル・申真衣(しんまい)さんに、毎月読者から寄せられたお金に関する質問に答えてもらうコラム連載。第7回は「ギフト」がテーマです。(過去の連載はこちら

 

【第7回】今月の質問

ママ友への誕生日プレゼントやお世話になった人へのお礼など、「ちょっとした贈り物」に何を選んだらいいか、いつも悩みます。

 

贈り物は「価格ではなく、気持ち」

春は出会いと別れの季節。お世話になった人にちょっとした贈り物をすることもあるかと思います。ほかにも出産の内祝いや誕生日プレゼントなど、誰かに何かを贈る機会って意外と多いんですよね。

よく「何事もロジカルに考える」と言われますが、そんな私が頭を悩ませたのが次女の出産祝いのお返しでした。取引先の方からかなり高価なものをいただいてしまい、何をお返ししたらいいのかとあれこれ考えてしまって。内祝いの目安は頂いた金額の1/3と言われているので、当初は金額別に松竹梅の内祝いリストをつくろうかとも考えました。でも、ふと思ったんです。先方は1/3の金額の品物を返してほしいと思いながら選んでくれたのか。贈り物って気持ちだし、お手紙に近いものでは?

結果として、「次女のために良いと思うものを選んでくれた」という気持ちだけを素直に受け取り、ほかの方と同じものをお返しに贈りました。リスの両親と上の子が、生まれたばかりの赤ちゃんをうれしそうに見つめているイラストが描かれた、西光亭のくるみクッキーです。もらった側も返す側も、価格に左右されずに気持ちを込めて贈ること。これが一番大事なのではないかと思います。

保育園や幼稚園、習い事の先生へのプレゼントも同じように考えてもいいのではないでしょうか。値段の張るものだと負担になるかもしれないし、好みもわからないときに選べる無難なものって限られてますよね。それよりも子どもから心のこもったお手紙をもらったほうが先生も喜んでくれる気がします。親として感謝の気持ちをどうしても伝えたいときなど、私から先生に手紙を書くこともあります。心のこもったお手紙をもらって迷惑に感じる人なんていないはずです。

 

食べ物や本なら、もらった相手の負担にならない

 

贈り物から、「この人、センスがあるな」と感じることがあります。食べることが大好きな友だちがいるのですが、彼女に子ども服をおさがりであげると、佃煮や塩昆布、磯のりなどの「ご飯のとも」をお返しにくれるんです。それもデパ地下に売っているようなものではなくて、スーパーに置いてある手頃なものばかり。それでいて、とてもおいしいものを選んでくれます。彼女からもらった「ご飯のとも」が気に入って、自分でスーパーで探して買うことも。「この人からプレゼントしてもらったんだ」って、結構心に残るものなんですよ。

ちょっとしたお返しには「消えもの」を選ぶと、もらった相手にも負担にならないと思います。私は友だちや仕事仲間へのちょっとしたお礼として、自宅に茅乃舎のだしを常備しています。デパ地下でちょっと多めに購入しておけば、何かあったときにパッと渡せて便利です。賞味期限が長いのもうれしいところ。のし付きや箱入りではなく、いわゆる自宅用のものにしているので「よかったら使って」と気軽に渡せます。

子どもに贈るプレゼントだと、やはり「もらった子の親の気持ち」を考えてしまいます。おもちゃをたくさんもらっても片付けが大変だし、すぐに飽きてしまうかも。だから子どもへのプレゼントは絵本が多いです。選ぶ際は、事前に親御さんに「持っていない本かどうか」を確認しています。

 

大切な人へのプレゼントなら、選ぶ時間も楽しい

 

ものをたくさん増やしたい人って、そんなに多くないと思っています。まさに私がそう。だから友だちに誕生日プレゼントにものをあげることはまれです。そのかわり、親しい人たちとは一緒に過ごす時間を大切にしています。ある友人とは、毎年お互いの誕生日にちょっとぜいたくなスパに行くようにしています。お互いの分を払うと金銭的には自分の分を払っているのと同じですが、「去年はあのスパでお祝いしたな」という思い出が残ります。今年はどこに行こうかと考える時間もまたワクワクするものです。

母の誕生日には、毎年三姉妹でお金を出し合ってプレゼントを贈っています。昨年は、「スニーカーがほしい」という母のリクエストに応えて、ピエール アルディのスニーカーを贈りました。私が一緒にお店に行って買ったのですが、いいなと思ったものが二足あって。迷った挙句、私が独断でもう一足プレゼントすることにしました。一足は三姉妹から、もう一足は私から。喜ぶ母の顔が何よりのお返しでした。

贈り物の先にある、相手の笑顔。これを思い浮かべれば、プレゼント選びもより楽しめるのではないでしょうか。

お母さんのお誕生日にプレゼントしたピエール アルディのスニーカー。

取材・文/樋口可奈子

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