生活リズムも価値観も自分優先ではなくなったけれど、本当は誰にでもあるずっと変わらず好きなことをインタビューする連載「ママですが、これが好き!」。2月7日発売のVERY3月号では女優・相武紗季さんに〝夜の読書〟について語っていただきました。本記事では、4歳の男の子と1歳の女の子の2児の母として、ワンオペ2人育児に奮闘する日常や、葛藤、気付きについて、本誌で掲載しきれなかったエピソードをご紹介します!
東野幸治さんと中川家さんのファンです
ほとんどワンオペ状態という慌ただしい子育ての中、寝かしつけの後にほうじ茶ラテとファンタジー小説で一息つくのが至福の時間だという相武さん。他にも関西出身の彼女ならではの意外な息抜き法があると言います。
——読書以外にも気分転換の方法はありますか?
YouTubeをけっこう観ますね。子どもが寝た後のお風呂時間に1回分だけ、とか。東野幸治さんが大好きで、東野さんのチャンネルを観るのが日課になっています。めちゃくちゃコアな内容なんですが、天才的なセンスがたまらないです(笑)。「ごっつええ感じ」での放課後電磁波クラブも最高でしたよね!
中川家さんのチャンネルも好きなんですよ。関西出身ということもあり、若手の方も含めてお笑いが好きなんですが、東野さんとか中川家さんのチャンネルを見つけてからは、私はこういう“濃い“ほうが意外とほっこりと落ち着くなぁと。「ここ笑っていいの?!」と戸惑ってしまうようなシュールな笑いも大人になってさらにハマりましたね。
動画を観始めるとあっという間に時間が過ぎてしまい、気づけば数時間…なんてこともあるので、1話だけ観る、というのが今の私にはぴったりのリセット法です。
粘り勝ちのネントレで得た自分時間
——2人育児をワンオペで回すのはかなり大変だと思うのですが、イライラがパパに向かってしまうことはないですか?
あります、あります(笑)。例えば長男のネントレの時。トレーニングを開始したばかりで息子がギャンギャン泣いているのをたまたま家にいた夫が聞いて、「かわいそうだよ〜」と言われながらも、頑張りました。
——ネントレは何を試されましたか?
ジーナ式(就寝や授乳時間などをコントロールして赤ちゃんの生活リズムを習慣化させるメソッド)から始めました。午後7時には寝かしつけ始めていたので、最初は夫にストイックすぎじゃない、と言われましたけど、仕事を続けていきたかったので、生活サイクルを作ろうと頑張りました。
——成果はいかがですか?
今の子どもたちの就寝時間は午後8時なので、午後7時半くらいにはゴロゴロさせておくと息子は勝手に寝ている感じです。
例えば夫だったりシッターさんだったり、私じゃなくても寝るので分担できていいですね。なので、お風呂や晩御飯を済ませてパジャマに着替えさせたら、もう「あ〜今日も終わり~!」みたいな達成感があります。
娘も1歳くらいまではひとりネントレをしていたんですが、成長してベビーベッドが狭くなり、大きなベッドで川の字にして寝るようになったら寝かしつけが必要になっちゃって。
それでも背中をトントンして30分くらいで寝るので、もうその後は自分の時間を楽しんでいます。
——4歳と1歳の子育てはかなり体力を使いそうですよね。
実はちょうど3日前に転んで怪我をしたんです。私が(笑)。
息子が自転車に乗って、私は娘を抱っこしながら付き添っていたのですが、息子がバランスを崩したのでそれを守ろうとして顔からコケてしまいました。本当に毎日、何があるかわからないですね。
それ以来、自転車を漕ぐ時はパパと、になりました。もっと体重が軽かった時は何とかなっていましたが、今はもう20キロの巨体が全力で倒れてくるので。
もはや抱っこも難しいです。一度、外遊びから帰りたくなくて駄々をこねる息子を、何とか連れて帰るために脇に抱えて引きずって歩いていたら、偶然夫に見られて「すごい持ち方してるね」って(笑)。
街中だったのですごく目立っていたと思います。もう必死で、家に連れて帰るだけなのになんでこんなに疲れるんだろう、って、本当に体力勝負の日々ですね。
娘が生まれてピンクを着るように
——自分へのご褒美はありますか?
やっぱりお買物は胸がおどりますね。オーラリーの洋服が好きで、先日も買いたいニットワンピースがあったのですが速攻で完売していて、すかさず第2候補を探しました。ネットで買えばよかったと思う一方、お店で買うとやっぱりウキウキ感が違いますね。
とはいえ家事や育児に追われていると、買物のウキウキ効果は3日くらいしか持続しないので(笑)、何を買おうか考えている時が一番楽しいかもしれないです。
——撮影ではピンクのカーディガンでしたが、私服も偶然ピンクでしたね。
以前はあまり手が伸びなかった色なんですが、娘が生まれてから身につけるようになりました。
息子だけの時はパワーで乗り切っていた感じだったのが、娘にはそれだけではダメだと考えるようになって。ソフトな感じというか、なるべく穏やかに接するよう心がけています。
ピンクを着ると心なしか優しくなれる気がして、着る頻度が増えました。
相武さんの、夜の一人時間の過ごし方や、子育てエピソードは本誌のインタビューで!VERY3月号をチェックしてみてください。
撮影/渡辺謙太郎 スタイリング/浜木沙友里 ヘア・メーク/千葉智子〈Rossetto〉 取材・文/馨都