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『精通』とは?何歳ごろ?その時どうする?親の正しい対応とは

こんにちは、「とにかく明るい『パンツの教室』」協会代表理事 のじまなみです。

 

今回は、男の子の精通についてのお話。

男の子の性の成長段階は、母親にとってわかりにくいもの。そのうえ、息子が性的なことに興味を持ったり、性衝動を覚えたりすることに抵抗感があるお母さんは、多いようです。

でも本来、それらは生殖機能が成熟した証。私が提唱している性教育の実践メソッド「パンツ洗い」を取り入れながら、適切な距離感で、精通とその後の男子の性の成長を見守ってあげましょう。

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▶︎【性教育】は何歳から? 何歳の子にどう話せばいいの?

精通は、生殖本能が整ったしるし!
一緒に喜んであげて

最初に、「精通とは何ぞや?」というところからご説明しますね。

精通とは、ペニスの先端から初めて精子が出る生理現象のこと。平均的には12歳頃に起きますが、早い子では9歳、遅い子でも15歳くらいまでには起きると言われています。

それは生殖本能が整った証で、ひとつには、子どもであってもセックスをすると赤ちゃんができる状態になったことを意味します。そしてもうひとつには、ホルモンの活発化とともに性衝動が強くなり、自慰行為をしたい欲求が出てくるということでもあるんですね。

 

大事なのは、そういったことを精通が来る前に子どもが知識として得ておくこと。まったく知識がないまま精通を迎えてしまうと、「自分は病気なのかも?」と不安になってしまう子もいます。我が子にそんな心配をさせないためにも、幼いうちからお風呂の中などで精通についても話してあげられたらいいですね。

たとえば、「身体の中で赤ちゃんを作る準備が整うと精通が起こるよ。おちんちんの先から白い液体が出るけど、病気ではないからね」

「自慰行為やセルフプレジャーと言って、おちんちんを触って精子を出したいと思うようになるよ」など。

きちんと理解させようとする必要はありません。その時は意味がわからなくても、いざ実体験が伴うと「あのことだ!」と、点と点がつながる瞬間が訪れたりするのです。

 

また、昔の日本では、男の子は12歳〜16歳頃になると「元服」という成人を祝うための儀式を行なっていました。その代わりと言うわけではありませんが、私の講座の生徒さんたちには、お子さんに初潮や精通が来たら、ぜひお祝いをしてあげてね、とおすすめしています。

最近では「精通も初潮も特にお祝いはしない」という家庭が増えているのも事実ですが、盛大にお祝いしないまでも、幼いうちから「精通は成長のしるしでおめでたいこと」と伝えておくことが大切なポイント。そうすればきっと子どもたちも普通のこととして話してくれるのではないでしょうか。

「おめでとう!」と喜んであげるのをきっかけに、もう一歩踏み込んで「君たちの身体は子どもを作る機能が備わったんだね。好きな子ができた時、簡単にセックスしてもいいと思う?」といった話にまで広げていけると素晴らしいですね。

 

奥義「パンツ洗い」を実践しておけば、
パンツが汚れたって安心!

さて、ここからは、いざ精通が起きた時のことを考えてみましょう。事前にどれだけ話をしておいても、無精や慣れない自慰行為でパンツを汚してしまったら、やはりお子さんは恥ずかしく思うかもしれません。汚れたパンツがこっそりと丸められて洗濯機に放り込んであるのを見つけたら、お母さんだって後からは言いにくいですよね。

 

そこで、そんなお互いの気まずさを防ぐためにも実践しておきたいのが、私の提唱する性教育実践メソッド「パンツ洗い」。

オムツが取れたらすぐにでも、自分のパンツをお風呂で洗わせる習慣をつけておけば、無精や自慰行為でパンツを汚してしまった時もお母さんの目を気にせずに済みます。

また、パンツ洗いは、もちろん女の子にも有効。年頃になるとおりものや経血で汚れ始めるなど、身体の変化を感じることができるでしょう。

 

さらに、精通を迎えた後は自慰行為も活発になっていくケースがほとんどですが、お母さんとしては、見て見ぬふりをした方がいいのか、何か教えてあげられることはあるのかと気が気でないかもしれません。

自慰行為は、してもしなくても問題はありません。回数が多くても構いませんが、誰かに見られそうな場所ではやらないこと、睡眠や勉強時間を削ってまで夢中にならないことを伝えておくことは重要です。

それから、もっとも大事なことは、床に擦りつけるなど強すぎる刺激を与えないように気をつけようということ。強すぎる刺激に慣れてしまうと、将来的に膣内射精が難しくなる恐れがあり、深刻な不妊の原因になってしまう場合も。

基本的には、親がそこまで神経質になる必要はありませんが、お子さんの未来を守るためにも、NG項目だけはきちんと伝えておきましょうね。

\人気連載をまとめ読み/

性教育アドバイザー のじまなみさん

◉のじまなみさん

性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。

『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,540

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