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柴田陽子の「育て力」vol.7 〝気づき〟の習慣

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<格言>
想像力を育てるためには、
“気づき”の習慣が有効です。

 

前回、「想像力を働かせ、コミュニケーション能力を最大限に生かし、動ける人間であれ」が理想だとお話ししましたが、
そのためには、“気づき”というものが大前提にあります。
“気づき”の習慣=観察力が養われる=想像力が働くようになる、という図式です。

私自身、この“気づき”を身につけたことで、ここまで成長できたと思っています。

この“気づき”に出会ったのは、20歳のときでした。
友達とイタリアンレストランに入ったときに、まさに雷に打たれたかのように突然、降りてきたのです(笑)。

まず、「このお店空いているな?」、と気づきが1個。
「どうして空いているのかな?」
「看板が暗いからかな?」
「メニューが分かりづらいからかな?」
「看板を修理したら、どのくらいの期間とお金がかかるのかな?」
「看板を修理したら、どのくらいお客さんが増えるかな?」
「お客さんが増えたら、どのくらい売り上げが増えるかな?」……
なんと1分間に“気づき”の数は21個!

一緒にいた友達は、私より学校の成績は良かった人たちだったけれど、
彼らが気づいたのは、「空いているな」という、1個だけ。
でも、気づこうと頑張れば、1分間で21倍気づけるんだ!と発見したのです。

頑張って気づきを増やそうと意識したら、1日24時間1年365日……。
その人にとってどれほど大きな力の差になるんだろうと思いました。
この“気づき”が “ひとり気づきプロジェクト”をはじめたきっかけです。

「このひとの話には説得力があって、みんな真剣に聞いているけれど、なぜだろう?」「話の結論を先にもっていくからなんだな!」
「間合いの取り方が上手なんだな!」

「あのひとは美人ではないけれど、どうしてモテるんだろう?」
「笑顔が素敵だからなんだな!」
「聞き上手なんだな!」
こんな具合に日々の習慣にしていたら
私の引き出しは、日々の「?」と「!」でいっぱいになりました。

“気づき”ができると、ひとが陰ながらしてくれていることに気づき、「ありがとう」が言えるようになります。
ひとに「ありがとう」と言えるひとは、ひとに「ありがとう」と言われるようになります。

この“気づき”の習慣は「気づきメモ」として、企業研修にも取り入れています。

YOKO’S Diary

週末は旅館へ

最近はハイエンドなホテルや旅館の研究をしているため、週末は家族と一緒に旅館に行っています。

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写真は修善寺に527年続く温泉宿の「あさば」。
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◉柴田陽子

神奈川県生まれ。大学卒業後は、外食企業に入社し、新規業態開発を担当。
その後、化粧品会社での商品開発やサロン業態開発なども経験し、2004年「柴田陽子事務所」を設立。
ブランディングプロデューサーとして、コーポレートブランディング • 店舗プロデュース • 商品開発など多技に渡るコンサルティング業務を請け負う。

「自分が本当に納得のできる、ものづくりがしたい。」という思いから、理想の洋服作りをはじめ、
2013年秋「BORDERS at BALCONY」を立ち上げる。

2014年セブン&アイ・ホールディングス「グランツリー武蔵小杉」総合プロデューサーを務める他、2015年 東急電鉄「(仮称)代官山東横線上部開発計画」「渋谷ヒカリエ レストランフロア」プロデュース、 2015年ミラノ国際博覧会における日本館レストランプロデュース、パレスホテル東京「7料飲施設」、ローソン「Uchi café Sweets」、ルミネ、日本交通などのブランディングに携わる。また、都内にて飲食店を直営店として経営。

■BORDERS at BALCONY
HP: http://www.bordersatbalcony.com/
Instagram:@bordersatbalcony_official

■シバジム
HP: http://www.shibajimu.biz/

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